一方、先ほどは惜しくも逃がしてしまった達也、今度はセミの抜け殻を発見。
達也「いたんだね…」
しげしげとその抜け殻を眺める達也。 じつはこの抜け殻、この日の前日に保原によって発見された時には、まだ飛び立つ前で、木を登っている最中だった。 夕方から日没にかけて木を登り、明朝には元気に空を飛び回るセミたち。 この時見つけた抜け殻は、7年もの間地下で過ごしたエゾゼミであった。

続いて里山を下り、溜め池にやってきた男たち。 ここでも守山先生に教わった牧草でのカエル釣りに興じる。すると!
太一「ヘビ!ヘビ!泳いだ!!」
水面を、まるで重さがないかのようにスルスルと泳いでいくヘビに驚く太一。 毒を持つものの、滅多に噛み付くことのない山の住人ヤマカガシだ。

さらに、里山からせり出し村に木陰を作るヤナギの木には、たくさんのカブトムシが。
守山先生「やっぱりたくさんの生き物が生活し始めてるんだね」
だが、守山先生はこうも言った。
守山先生「でも、植物が増えすぎてもよくないんだよね」
そんな傾向が現われはじめていたのが、ヤギ小屋裏の溜め池だった。 去年の同じ時期に比べると明らかに緑が多く、水面を完全に覆ってしまっていた。