夏といえば、氷!
今となっては真夏でも簡単に手に入るようになった氷だが、かつて交通機関が十分でなかった時代は、氷を溶かさぬよう大変な苦労をして身分の高い人へ届けていたという。 史実によると、奈良時代の貴族であった長屋王が、現在の天理市から平城京まで役12kmを溶けないうちに運ばせたとある。

ならば!真夏の真っ只中、現代の日本を舞台に、氷を溶かさず12km運ぶことはできるのか!? その舞台のとなるのは、万博も開催され一層暑い夏となった名古屋! 今年の平均気温は33.4度を記録した、東名阪三大都市の中でももっともホットな地域である。 そのほぼ真ん中に位置する名古屋城をゴールに、3方向から12kmの道のりに挑む!

名古屋城の北12km、国府宮神社をスタートするのは、長瀬智也。 名古屋城の南12km、イタリア村をスタートするのは、国分太一。 そして第3の男は、大八車を引くこのお方、向井忠迪さん68歳。じつは向井さん、毎年、奈良県天理市で行われる氷まつりで氷を運んでいるという氷運びの名人である。 向井さんのスタートは名古屋城の北東12kmの熊野神社からスタートとなる。