達也の言うとおり、介助犬といっても様々な種類がある。
そのひとつ、東海岸フロリダ州オーランドには命の管理を行うという介助犬がいるのだという。
介助犬ベルは、飼い主のケビン・ウィバーさんの命を守る重要な役目を持っている。じつはケビンさんは、重度の糖尿病患者。血糖値の増減が激しく、常に血中糖度を確認していなければならない状態なのだ。

そんなウィバーさんと共に暮らすベルは、その鋭い臭覚を活かしてケビンさんの血糖値の異常を感じ取り、すぐさま知らせるのだ。
さらにベルは、過去にケビンさんが低血糖の発作で倒れた際、ワンボタンで救急につながる携帯電話を使い歯でボタンを押して通報。ケビンさんの命を救ったこともあるのだという。

そして達也も、続いての犬を訪ねてある施設へと向った。
この場所で行われているのは、現在アメリカで最も注目されている犬と人の共存方法「プリズンドッグ・プロジェクト」。
そのプロジェクトとは、刑務所の受刑者が心を痛めた犬のリハビリを行い、人間を信用出来なくなった犬をもう一度人と暮らせるようにするというもの。