再び、二見港に戻り、沖へと繰り出す。
達也「風で白波が立ってるから間違えるな」
クジラの痕跡を見落とさぬよう、目を皿にして海を見つめる二人、すると…
達也「あー、正面!」
城島「うわー、すごいね!」

早くも、前方に潮を噴き上げるクジラの姿が!このブロウと呼ばれる潮吹きは、背中にあるクジラの鼻にたまる海水が鼻息とともに、吹き上げることで起こる。その高さは親クジラで5m程。

さらに、船を進めると、仲良く泳ぐ二頭のクジラ。
ご主人「隣にいるのは赤ちゃんです」
達也「可愛い」

小笠原諸島は、温暖で、サメやシャチなどの天敵が少ないため子育てに専念しやすい環境になっているのだ。

ここでザトウクジラの特徴である、歌声を聴いてみる。
スピーカーつきの水中マイクを海中に入れ、耳を澄ますと、雑音に混じって聞こえてきた不思議な歌声。
達也「おぉ、今のがそう?」
城島「ヤギとブルースリーが闘ってるみたいや」

未だ、謎に包まれるこの歌は数百キロ先にも届くとされる、オスの声。メスへの求愛やオス同士のコミュニケーション方法など、諸説あるが、詳しい事はまだ解明されていない。
見事、念願のクジラと出会う事が出来、感無量の二人。