新たな息吹が動き出す、村は10度目の新緑シーズン。
生えていたウド、ワラビを摘み取り、ウドは天ぷら、ワラビはお浸しにして、旬の味を楽しみつつ、縁側からの景色は青々とした木々。そんな村の里山にはこの春、うれしい訪れがあった。
達也「いい季節になってきましたよ」

昨年12月は暖かく、冬ごもりに入るべき生き物達の動きは活発で、木の実を食べる山のヒメネズミたちも多く、他の動物達への影響が危ぶまれた。
そこで、ネズミやモグラ、カエルなどを食べる夜行性の猛禽類、フクロウを呼ぶための巣箱作り。
住み着き繁殖してくれれば、里山の生態系も更に潤う。

登り窯横の北向き斜面に樹洞型、家型の巣箱を設置した。
まず、家型に姿を見せたのは、夜行性のイタチ科テン。
昼にはニホンリスやアオゲラなどの多くの生き物が様子見にやってくる姿が。だが、狙いのフクロウはなかなか姿を見せなかった。