一方、太一と明雄さんは、魚沼の東側に位置する南魚沼市の雲洞(うんとう)へ。
と、拓けた田んぼの一角に白い塩田のような見慣れぬ景色が…。
太一「これ何だ?泡?」
田んぼに敷かれた白い物の正体をご主人の高橋憲一さんに伺ってみる。
高橋さん「綿です」
これは、綿を使った画期的な方法だった。
種籾を入れた、医療用ガーゼなどの製造過程で出るくず綿をシート状にしたものを敷き、10cmほど入水すると油分を含むため浮きあがる。
水を吸った種籾は、水中に根を伸ばし、葉は綿を突き抜けて発芽。
3週間程すると、3葉が出た所で落水すると苗は着土。
およそ50日で綿は腐敗分解され、土に還り肥料分となる。
この綿ロールを使用したのが、通称『お布団農法』。


重さ16kgの綿ロールを、
高橋さん「敷くのと敷いてあるのを10cmくらい重ねて敷きます」
そして、重ねた部分は風でめくれないように水をかけて止めていくという流れ作業。
土がカラカラに乾いた状態で敷くのは作業の利便性から。
粒子の細かい川砂が混じった粘土層で、排水性も上がり、根の生育も良くなるという。


実際に挑戦してみると、思っていたよりも作業に負担がかからない。
太一「明雄さんとかの年齢になっても、気軽に出来るね」
早速、綿で作ったコシヒカリを頂くことに。
太一「美味しい!水分と甘みだね」
明雄さん「粘りがあってコロコロとばらけない」

太一は、産みたての烏骨鶏の卵で卵掛けご飯にして頂く。
太一「うめぇ最高!」