一方、太一と明雄さんは、魚沼の東側に位置する南魚沼市の雲洞(うんとう)へ。
と、拓けた田んぼの一角に白い塩田のような見慣れぬ景色が…。
太一「これ何だ?泡?」
田んぼに敷かれた白い物の正体をご主人の高橋憲一さんに伺ってみる。
高橋さん「綿です」
これは、綿を使った画期的な方法だった。
種籾を入れた、医療用ガーゼなどの製造過程で出るくず綿をシート状にしたものを敷き、10cmほど入水すると油分を含むため浮きあがる。
水を吸った種籾は、水中に根を伸ばし、葉は綿を突き抜けて発芽。
3週間程すると、3葉が出た所で落水すると苗は着土。
およそ50日で綿は腐敗分解され、土に還り肥料分となる。
この綿ロールを使用したのが、通称『お布団農法』。 |