都内の一室で、ある“実験”が始まろうとしていた。
そのターゲットとなったのは、国分太一36歳。
人は、あらゆる「感覚」に頼って生活しているが、それもやがては衰える。
巨人軍・原辰徳監督が現役を引退したのが、37歳。
世界チャンピオンを5度防衛した、ボクシングの内藤大助も35歳で陥落。
そこで、TOKIOの平均年齢である太一の「感覚」はどうなのか?
この男に、衰えのシグナルを探す“感覚実験”を仕掛ける!
“感覚実験 衰えのシグナルを探せ!”


チェックするのは、全部で8項目。
敏捷性(びんしょうせい)、聴覚、視覚、平衡感覚、温覚、味覚、記憶力、時間感覚。
いずれも、年齢によって確実に衰えるとされる。
太一は「ただ、指示に従うこと」とだけ聞かされ、部屋に入る。
そして、離れた別の部屋には、太一の30代を除く、20代から60代の4人が、同様に何も聞かされず被験者となる。
さらに別室には達也と一緒に、東京シナジークリニック・森田祐二院長が彼らの様子をモニタリング。
抗加齢医学の権威として、衰えのシグナルを解説して頂く。


まずは、外からの刺激に対し、体を素早く動かす能力“敏捷性”の実験。
それは、瞬時に状況を把握し、行動に移す、危険回避の決め手。
森田「(衰えると)状況が分かっていてもすぐ行動に出ない」
一般に、運転中に人が危険を察知しブレーキを踏むまでは平均0.6秒。
これを目安に、部屋の壁掛け時計が突然落下したときの衝撃音に、何秒で反応できるかをチェックする。
まずは、太一の部屋から実験開始。