計画的避難区域であるDASH村で、夏に始めた、ヒマワリによる土壌の放射性物質吸収実験。
JAXA研究員・長谷川さん、JAXA名誉教授・山下先生らのもと行われた分析結果は、ヒマワリによる著しい除染効果は認められず、期待通りの結論には至らなかった。
一方で、少しずつ明らかとなってきた村の放射能の飛散状況。
そして、8月22日以来、2ヶ月ぶりに達也がDASH村へ。
目的は実験のため育てた、汚染させてしまったヒマワリの回収処理。

達也「(ヒマワリを)植えた以上は自分たちで全部(回収)」
少なからず放射性物質を吸い込んだヒマワリ、後始末までが実験の責任。
更に、回収した一部を持ち帰っての汚染植物処理方法の実用実験も目的の一つ。
バクテリアの力で容積を1/100まで小さく分解減容出来る高温好気堆肥菌(こうおんこうきたいひきん)は、現在の処理場問題に役立つ可能性を秘めている。
実際に処理後、ヒマワリの含有放射線量がどう変化するかを測定する。

夏の時点で、村の放射能線量率は、計画的避難区域の中でも高い値だった。
村のある浪江町の手前、川俣町で今回で3度目となる防護服の着用。
これまでの現地に立ち入っての調査、実験作業で判ったことがある。
長谷川さん「今までフェイスシールド(頭部を完全に覆うマスク)をしてきたけど、どうやら必要以上に神経質になる事はない」
長谷川さんによる、現時点での独自調査結果。