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前回、馬ソリを作成し、大間鉄道跡を辿った道草旅。
長瀬「俺らもなかなか長い時間、道子と過ごしてますよ」
もうすぐ道子と出会って丸一年、春の気配を感じつつも、いまだ雪が残り、寒さ厳しい青森県下北半島を行く。
そして、まだ馬車と対向車には慣れない道子に不安が残るも、一行はむつ市を南下し、六ヶ所村へ。 |
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太一「寒立馬(かんだちめ)にも会いに行きたかったね」
軍用馬を育成する為に、この地に放牧されていた“寒立馬"。
南部馬を祖とし、田名部馬と蒙古馬などの外国馬との交配からなる。
真冬の寒気と粗食に耐える姿からその名がついた。
だが、野放し馬のため縄張り意識が強く、他の馬は入られない。
仕方なく、寒立馬をあきらめ先へ進む。 |
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そして、六つの集落が集まって出来た、ここ六ヶ所村も“尾駮(おぶち)の牧"など、集落の名が馬に由来するとされる名馬の産地。
馬の水飲み場として適した沼があり、また、ヤマセ地帯で気候も涼しく馬産に適していた。
鎌倉時代の源頼朝の名馬“生食(いけずき)"も、この地より軍馬となり、宇治川の合戦で活躍したとされる。 |
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