2013年12月1日 放送内容出張DASH村 ~千葉県 落花生~

今回の出張先は、落花生の生産量日本一の街 千葉県の八街市!
市内には、落花生専門店がおよそ50軒!
駅前にも落花生のモニュメントがあり、ご当地キャラも落花生の「ピーちゃんとナッちゃん」と、まさに『落花生の街』!!
今回、お世話になるのは、落花生農家の4代目、古谷長武さん。
古谷さん「今年は出来がいいと思いますよ」
1株引き抜いてみると、
達也「これで一株!?」
土の中から現れたのは、たわわに実った落花生。その数ざっと30個以上!
古谷さん「豆で土の中で生るのは落花生くらい」
落花生は豆の仲間。その特徴は、土の中で実ができること。
枝豆やそら豆などマメ科の野菜のほとんどは、花が枯れた後に、花の根元が膨らんで実になった部分を食べる。
一方、落花生は7月、朝に黄色い花が咲く。
その花が枯れて落ちて1週間後、花と茎の間から、子房柄(しぼうへい)と呼ばれるものが伸び、土に突き刺さる。子房柄の先端に小さなサヤができ、2か月半程で収穫できる大きさに生長する。
『花』が『落ちて』、実が『生まれる』ことから、『落花生』と名がついたと、されている。
城島「すごく土が柔らかい。フカフカ」
古谷さん「関東ローム層です」
八街市の土は、富士山などの火山灰が風で運ばれて降り積もったもの。
特徴は粒子が細かくて、柔らかい。
古谷さん「落花生は土の中で実がなるので、柔らかい土じゃないとうまく刺さっていかないんです」
それでは収穫のお手伝い!
まずは、実のなり具合を確認する、「試し堀り。」
その目印となるのが、サヤの表面にできる網目模様。
この模様は、維管束といい、人間で言えば血管のようなもの。
茎からの水分や養分は、この維管束を通って、サヤ全体やその中にある豆(実)に運ばれていく。
サヤ全体に維管束がハッキリと見えたら、落花生が生長した合図という。
城島「この畑だけでいくつくらい落花生が穫れるんですか?」
古谷さん「10万個は楽に超えると思います」
大量の落花生の収穫に使うのは、専用の刃がついたトラクター。
落花生の実は、地中5cm程の所に実るが、根はさらに深く50cm程の長さがある。そこでトラクターの刃を深さ20cm程の所に入れ、根だけを切っていく。
トラクターで根を切ったら、ここから全て手作業。
1株ずつ引き抜いていく。
作業はずっと中腰なので、城島「かがむから結構に腰きますね」
城島「こればっかりは、機械じゃないから大変だ」
収穫開始から30分。約300株の落花生を収穫。
収穫した落花生は、畑に置いたままにしておく。
古谷さん「生だと日持ちがしないんです」
収穫直後の落花生は、実の半分が水分のため、腐りやすい。
そのため、収穫後は、畑で1週間程天日乾燥させる。
これが「地干し」と呼ばれる作業。
こうすることで水分が抜け、保存が利くようになるという。
掘りたての落花生の実は、キレイなピンク色。
さらに、水分を多く含んでいるため、パンパンに膨らんだ状態。
古谷さん「これを干すと実が締まってきます」
古谷さん「掘りたての落花生を茹でて食べるとものすごくウマい!」
作り方は、圧力鍋で15分塩茹でするだけ。
達也「全然違う!イモみたい!ホクホクしてる!」
城島「甘っ!掘りたての茹でたてって、こんなに美味しいんや!」
古谷さん「これが一週間前に地干しした落花生です」
達也「カラカラだ」
地干しされたサヤをゆすってみると、カラカラと乾いた音が。
乾燥して実が締まると、サヤの中に隙間ができ、このような音が鳴る。
これが地干しの完了の合図。
さらに、落花生をより美味しくさせるために行うのが、「ぼっち」作り。
ぼっちとは、地干しした落花生の株を2m程積んだもの。
積んだ状態で1か月程、ゆっくり風だけで乾燥させることで、落花生の実に含まれるデンプンが糖分に変化し、甘味が増していくという。
古谷さん「これが1か月くらい前に積んだ乾燥が終わっているぼっちです」
1か月の乾燥を終えたぼっちは、約50cmも縮んだ状態。
城島「カラカラや。全然違う。大分乾燥してる」
続いては、乾燥した落花生の実と葉と茎を分ける脱穀作業。
専用の脱穀機に、実の付いたままの株を入れると、ローラーの回転により、まず実が外れる。そしてローラーの下にある送風機の風によって選別。
成熟した重いものと未熟なものに選別され、枝や葉は、畑に飛ばされる。
ぼっち1つで、出荷専用の麻袋1個半、約45kgの落花生を収穫。
そして、選別された実は、袋に入れられて加工業者に出荷される。
出荷された落花生は、工場でさらに選別され、加工される。
そして地元ならではの落花生料理。
城島「落花生のかきあげは初めて」
野菜と茹でた落花生を油を使った『落花生かき揚げ』、
達也「いい匂い」
そして、落花生を一緒に炊き上げた、八街名物『落花生おこわ』も完成!
まずは、お祝い事には欠かせないという、『落花生おこわ』
達也「やっぱり香りが違う。ウマい!」
城島「甘味があって美味しいわ!」
続いて、ゆで落花生を使った『落花生かきあげ』
城島「美味しい!ご飯進むわ、これ!」
明雄さん「マメは、ウマい!」
日本一の落花生の街、八街市で頂く、落花生の味に大満足の男達だった!
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