2014年3月9日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

この日も、完成を目前に控えた舟屋の作業は続いていた。
壁張りは一階部分を残すのみ。
一階は丸ごと舟着き場、多少の雨風は問題ない。
そこで、壁板代わりに島の北側の廃屋にあったスダレを活用。
その集めたスダレ、24枚を張れば、舟屋1階の壁もついに完成を迎える。
さっそく作業は、始まった。
取付け方はシンプル。
柱に長めの釘を半分ほど打ちこみ、そこにスダレを掛けていく。
長さが足りない部分には、もう一枚下にスダレを掛ける。
作業は順調に進み、無事1階の壁にスダレを吊るし終え、これで舟屋の外壁がすべて完成した。
太一「オシャレ!むちゃくちゃかっこいいよ」
達也「材料なかったけど、結果これ(スダレ)でよかったね」
一方、島ではおなじみとなった“ヌタウナギ"。
アナゴを獲るための仕掛け「アナゴ筒」を落とせば必ず掛かる、島の常連。
そう、DASH島周辺の沖は常にヌタウナギだらけ。
城島「(ヌタウナギ)活用せなもったいないな。食べられんのかな?」
そこでDASH海岸で、海の事なら何でも知っている木村さんに相談。
木村さん「秋田あたりだと高級魚として売られてる」
調べるとそこは、秋田県男鹿市。
さっそく城島は、島のヌタウナギ持参で、秋田県男鹿市へ。
地元の漁師、澤木長勇さんは、ヌタウナギ漁を続けて20年。
ヌタウナギの美味い食べ方も知っているはず。
澤木さん夫妻が加工したヌタウナギは、男鹿のスーパーではグラム単価でマグロ以上の高値がつく高級食材。
加工すると棒のようになることから、地元では“棒アナゴ"と呼ばれている。
と、島から持ってきたヌタウナギと、こちらで獲れたものを比べると、種類が違うようだ。
城島「島のヌタウナギには背中に(白い)線が入ってる」
調べてみると、線がある島のものはヌタウナギ、秋田で獲れるものはクロヌタウナギだという。
とはいえ、どちらも食べられるとのこと。
天気のいい日で、およそ4時間天日干しするというが、全身がヌルヌルのムチンに覆われ、包丁が入りづらいヌタウナギ。
腹をさばかずに内臓を絞り出すことで、長期の保存が可能となり、臭みも消えるという。
澤木さん「手でしごいて内臓を絞り出す」
その方法は、吊るしたヌタウナギを指で挟み、力を入れて、下へ一気にしごくと、肝や内臓が搾り出される。
内臓の抜けたヌタウナギは、まさしく棒のようになるという。
そのやり方、城島も覚えねば。
しかし、粘り成分ムチンで滑って上手くいかない。
そこで更に力を入れて搾り出すと、出てきたのは白い卵。
ヌタウナギの卵は一匹につき30個ほどで、およそ10か月でピーナツほどに成長し、産卵期を迎える。
だが出したいのは肝、今度は手袋を外して素手で挑戦。
力を緩めず一気に…と、ついに内臓を絞り出すことに成功。
さらに、ここから、再びしごいて余計な水分を抜く。
これで、より長期の保存が可能になるという。
下ごしらえに手間がかかったぶん、食べ方はシンプルで、ぶつ切りにした身を炭火焼き。と、
城島「うわ!すごい!何か(白いもの)出てきた」
それは、セキサクという背骨の代わりのもの。
ヌタウナギはこれで体を支えている。
秋田のスーパーで、グラム単価ではマグロよりも高値がつく、“棒アナゴの炭火焼"のお味は?
城島「皮パリパリで味はシシャモに似てる」
さらに、もう一品、漁師さん風の味噌汁。
生のヌタウナギをぶつ切りにして、ジャガイモ、ゴボウ、長ネギと一緒に鍋の中へ。
ヌタウナギの出汁が効いた、澤木ご夫婦の大好物。
そして、島に帰って、さっそく秋田で学んだ方法でヌタウナギ料理。
吊るすための作業台も自分で作って、準備万端。
習った手順通り、肝を抜いたら、風が強い冬のDASH島で程よく水分が飛ぶのを待ち、炭火で焼いていく。
火が通り、程よい焦げ目。
食べごろを達也に振る舞ったが、
達也「味はシシャモみたいでおいしいけど…」
これだけは苦手だったようだ…。
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