2014年5月11日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

ある日の作業前の舟屋で、まさかの事態が起きていた。
2階へ上がるため、仮に取り付けた階段代わりのハシゴは、
舟屋の完成を最優先し、床板に空けた穴に立てかけただけの代物。
上り下りには、ひとまずこれで十分だったのだが、
1年半前に倉庫跡で見つけて以来、果物の収穫などで重宝し、
古いハシゴゆえ、使用頻度が増すごとに、痛むのも早かった。
長瀬「危ないな。(ハシゴ)もうだめだ」
踏み板は、もう人ひとりの重さも支えきれず、
途中からポッキリと折れてしまった。
城島「新しいの(階段)を作ったほうがええな」
達也「床板余ってるよ」
達也が、愛知の貯木場で調達した床板が、まだ13枚ほど残っている。
厚さ・長さともに十分。そこで、
建物の材料に使う、この栂(つが)の板でハシゴの代わりを製作することに。
まずは、達也が板に3cm幅の切れ込みを入れ、
その間をノミで落として、溝にしていく。
溝の深さは5mm、これを21か所。
その横で長瀬と城島は、踏み板を切り出す。
22cmの奥行き、足の踏み場がこれだけ広ければ、
上りやすくなるはず。
これを11枚。そして達也は、最後の溝へ。
この溝に、切り出した踏み板をはめ、さらに釘で固定する。
こうして、出来上がった新たな階段を、
細く弱ったハシゴの代わりに取り付ける。
デザインは、流行のシースルー階段風で開放感を。
まずは、長瀬が強度を確認する。
長瀬「すごく安定してる」
そして、最年長の城島、棟梁・達也も上がってみる。
年長組の二人も負担無く、
達也「秘密基地感がかっこいい」
そして、上がった2階でさらなる発見が!
城島「なに?あの黒いの」
組んだ時には気づかなかったが、
京都・伊根で頂いた100年物の梁に、
黒い塊が点々と、しかも、その木だけに付いている。
と、近くで目を凝らして確かめてみると、
長瀬「木から毛が生えてる!」
調べてみれば、それは“ムラサキホコリ"というアメーバの仲間。
通常はアメーバ状だが、エサとなる細菌がなくなると、
息絶える前に子孫を残そうと、体を糸状に変化させ、
そこから胞子を飛ばすという。
すると、違う梁からも、先ほどとは少し生え方が違う毛が。
これも調べてみると、ムラサキホコリの仲間
“ヤリカミノケホコリ"に似ている。
しかし、本来は腐った木に生えるもの。
材木に生えているということは、新種の可能性もある。
そして、達也には、もう一つやりたいことがあった。
達也「(2階から棒で)スーっと降りたいんだよね」
イメージは、消防署の緊急出動の際などに活躍する“すべり棒"。
昭和50年頃までは、全国の消防署で使われていた。
それがあれば、舟屋の2階からでもすぐに飛び出すことができ、
あらゆる緊急事態が起きても、すぐに駆けつけ、
被害が大きくなる前に、対処することができる。
こうして階段以外に、すべり棒の取り付けが決定。
まずは、滑り落ちる棒となる足場丸太の節やささくれを削る。
節だけでも45か所、安全に滑らかに下りるため、
見落とさずに、きれいに削り磨いていく。
舟屋の2階には、床に人が通れる大きさの穴を空ける。
これは2度目の作業、慣れたもの。
そこへ、磨いた6mの足場丸太を穴を通して立てる。
滑り降りやすいよう、上が太く、下を細くした。
そして、垂直に調整したら、最後に丸太の上部を梁に固定する。
達也「下が動かなければ大丈夫だ」
こうして完成した、緊急用のすべり棒。
棟梁・達也はスムーズに、そして、ある意味スベり慣れている城島は、
城島「スベりやすい!降りるの早い!」
使い心地ひとまず
休む間もなく、DASH島の開拓、新たな計画が動き始める…。
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