2014年6月22日 放送内容DASH 0円食堂 ~山口県~

日本全国、捨てちゃう食材探して料理旅!DASH0円食堂!
相棒のキッチンカーと共に、四国4県、広島を巡り、
今回、城島と太一が向かった先は、山口県!
太一「もう山口まで来ちゃったね」
そして、0円食材探しのヒントを見つけたいと、
本州で最も西に位置する道の駅、下関市にある「北浦街道豊北」へ。
店内には生け簀もあり、マダイやヒラメなど、
日本海で獲れる、新鮮な魚介類を販売。
さらに、フグの入ったかまぼこなど、水産物の加工品も豊富に取り揃える、
下関市豊北町周辺の文化や情報の発信基地。
と、まず太一が気になったのが、“特牛焼き"の文字。
太一「牛って書いてない?」
販売していたのはイカの形をしたお饅頭だが、
実は、『とくうし(特牛)』と書いて、「こっとい」と読むのが、
この地域で水揚げされる、ブランドの“コットイイカ(ケンサキイカ)”。
続いて、目に留まったのはフグを材料にした商品。
フグ茶漬けからフグの骨せんべい、ヒレ酒まで、
あらゆる部位を使った加工品が並ぶ。ということは、
太一「もう毒しか(捨てる部分)無いじゃん」
一方、城島が見つけたのは、トラフク皮入りの“ふくつみれ"。
そして、先ほど知った高級イカのパックは、
まだ皮膚が反応している程の鮮度。
店の方に伺ったところ、イカの漁師さんは、
午後に漁から帰ってくるとのこと。
そこで、漁港があるという、「角島(つのしま)」という島を教えて頂いた。
さらに、見つけたのが“瓦ソバ"。
その名の通り、瓦で焼いた茶ソバを食べる郷土料理。
明治10年、西南戦争の際、
『兵士が瓦で野草や肉を焼いて食べていた』
という話を元に、昭和36年に生まれ、以来地元の名物となった。
城島「瓦ソバしようや!」
太一「いらなくなった瓦もらって、魚とか野菜で瓦ソバ風の料理を」
さっそく2手に分かれ、
太一はイカなどの魚介類を求めて、角島へ。
角島へは船ではなく、橋を渡って車で行くことが出来る。
太一「海がエメラルドグリーンですよ!」
全長1780mの“角島大橋"は昨年、フェイスブックページ、
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景ランキング」第三位となり、
話題となったスポット。
角島の尾山港に着くと、漁から帰って来た漁師さんが…
太一「ちなみに今日(漁で)の雑魚とかあります?」
漁師「おう雑魚か。欲しければあるよ」
思わぬ嬉しい提案だったが、勧めて頂いたのは、
どう見ても、立派な売り物のクロダイ。
太一「これはもう、僕でも分かるアウト(もらえない)です」
結局、捨てちゃう所はないようで、さらに港を周ってみる。
すると見つけたのは、生け簀の中の大量のイカ。
イカは捨てる部位はほとんどないというが、
漁師の奥さん「ありますよ!捨てるとこ、(イカの)墨袋です」
どうやら、お客さんは墨が出ると嫌がるので、
売る時はイカの背中を開き、墨袋を取って捨てているとのこと。
新鮮なイカから取ったばかりの墨袋をゲット!
太一「あとは(帰港する)船を待つだけだな」
一方、城島は“フクつみれ"の製造元である「蟹屋」さんへ。
工場長に聞いたところ、この日、工場は日曜日でお休みとのことだが、
明日の準備をするという事で、加工場を見せてくれることに。
すると、大きなたらいにはフグを捌いた後の大量のアラ。
工場長「アラや内蔵は毒がある、ダメなモノはダメ」
さすがに、毒は食べられないので、製品のつみれを製造する工程で、
機械に付く身の切れ端などがないか尋ねてみると、
工場長「商品にならなかったつみれの試作品がある」
おもむろに冷凍庫から取り出したのが、
工場長「(つみれ商品の)試作で作った小さいサイズ」
つまり、正規品にはならなかったが、中身は同じフグの皮入りつみれ。
いずれは破棄、従業員の方も持って帰らない分とのことなので、
ありがたく、城島、試作品のフグの皮入りつみれをゲット!
一方、太一は漁港で漁船を待っていた。
すると、帰って来た漁師さんから、
漁師さん「角島で一番(漁が)上手い船がある」
と紹介して頂いたのが、漁船「浩和丸」。
その“神様"との異名も持つ漁師さんに聞いてみる。
太一「捨てる魚は無い感じですか?」
漁師さん「ありますよ」
即答の魚は、なんと揚がったばかりのフグ。
漁師さん「漁を見学してた子供に見せるために取っただけ」
そのシロサバフグは、関東でも良く釣られ、唐揚げや鍋などで
調理して食べられるフグだが、
最高級のトラフグに比べると、その価格も低い。
小さい上に3匹だけでは市場にも出せないので、捨ててしまうらしい。
太一「まさかのフグゲットだよ!」
一方、城島は道の駅で出会った、農家さんの畑へ。
農家の市倉キヨ子さんは、多品種の野菜を栽培しているという。
キヨ子さん「花が咲いたホウレン草は収穫しない」
DASH村でも作っていた、ホウレン草。
旬は冬だが、農家の市倉さんは、1年中育てているため、
日照時間が長いこの時期は、花が咲きやすく、
これらは味が落ちるため、捨ててしまうという。
ありがたく、花が咲いたホウレン草をゲットした城島。
その頃、太一はまだ漁港にいた。
漁船には、揚がったばかりの高級イカ、ケンサキイカが。
その中には、イカ同士で傷つけあうものもあり、
いつもなら捨てちゃうイカを頂けることに。
さらに、売り物にならないスルメイカもゲット!
一方城島は、道の駅で見つけた瓶詰の“粒ウニ"を求めて、
ラベルに書かれていた製造元「中嶋商店」へ。
しかし、加工場はあるものの、ウニを獲る時期は6月末からお盆まで。
その期間中に一年分の加工作業を済ませてしまうので、
この時期(5月下旬)、工場は稼働していないという。
それを聞いて肩を落とす城島だったが、
今はワカメを加工していると言うので、見せてもらうことに。
実は、山口県豊北町近海は、ワカメの名産地。
ワカメは収穫後、1日、天日干しさせるのだが、
その際、乾燥すると先端の古い部分から、
色が焼けたように、薄くなってしまう。
それらは味に問題ないものの、商品にすると見栄えが悪いため、
切り取って捨ててしまうという。
ウニは手に入らなかったが、そんな捨てちゃうワカメをゲット。
こうして、山口県下関市、豊北町周辺で見つけた、
捨てちゃう所色々を使って、料理開始。
今日のメイン食材は、シロサバフグ3匹と、地元名産のイカ。
まずは、スルメイカの内臓をくりぬき、
ゲソを米粒くらいの大きさに切り。
太一が、角島の畑で出会った農家さんに頂いた、
水分が抜けて、ひからびてしまった去年のニンニクをみじん切りに。
それをオリーブオイルを敷いたフライパンで炒め、
そこへ、スルメイカのわたを入れてコクをプラス。
さらに、フグの皮入りつみれを細かく刻んで入れ、
米に見立てたイカのゲソを加えて、
塩コショウで味を整え、炒めていく。
そして、ケンサキイカの墨袋を木べらで潰すと…
太一「うわ、墨汁みたいになってる」
これに、酒を加え、先程のフライパンの中へ。
馴染ませたら、内蔵をくり抜いたイカの身に詰めていく。
それを、フライパンで弱火で5分、じっくりと火を通す。
その間に、城島はホウレン草を塩ゆでし、
フードプロセッサーに入れて、ペースト状に。
そこに、塩こしょう、オイスターソースを加え、
味を整えたら、中まで火が通ったイカを、お皿に盛りつけ、
ホウレン草をふんだんに使った、特製ソースをかければ、
“イカメシ風ホウレン草ソース添え”の出来上がり。
続いてはシロサバフグを使った1品。
捌くには、免許が必要なので、
山口県でフグ処理師免許をお持ちの方に来て頂き、
内蔵など取り出して、
太一「ちょっとこう、薄切りにする感じで」
フグのお造りをこしらえてもらう。
一方、城島は農家のキヨ子さんに頂いたラディッシュを、
スライサーで細かく刻み、お皿のフチに盛りつける。
さらに、ワカメを水に戻し、食べやすいサイズに。
そこへ、畑の植え替えのため、捨てる予定だったキャベツを細かく刻み、
ワカメと混ぜ、オリーブオイル、ごま油、酢を加え、
しっかりと和えたら、盛りつける。
さらに、輪切りにした、皮が剥けたケンサキイカをのせ、
仕上げに、黒こしょうをかければ、
“ケンサキイカとワカメのマリネ"の完成。
一方、太一は、お造りにしたフグに、
一味唐辛子、玉ねぎの芽は青ネギの代わりに。
太一が作りたかったのは、道の駅で見つけた、瓦そばをヒントに…。
使わなくなった瓦を見つけて、フグの瓦焼きを!
瓦で豪快にフグを焼いている間に、ケンサキイカとワカメのマリネを。
太一「イカが柔らかくて美味しい!」
そして、焼き上がったフグの身はポン酢で。
城島「うわぁ~美味しい」
さらに、イカめし風ホウレン草ソース添え。
城島「つみれがこんな美味しくなるのは罪(つみ)れすよ」
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