2015年1月11日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

舟屋が完成して、初めて迎える新年。
舟屋の脇には、DASH島の材料でこしらえた“門松"。
松岡「サボテンを使ったところにうちの島らしさがあるよね」
そこへ、城島が持ってきたのは、数枚の板。
城島「お正月やから“羽子板"作らへん?」
現在は、女の子が生まれた時にお祝いに送る縁起物として定着しているが、
江戸の頃は、子供の正月遊び。
羽根を突く」と「邪気をはねのける」の語呂合わせで、
厄除けとして行われた。
そこで、集めた漂着物の板を加工して、自分たちの羽子板作り。
まずは、それそれが板選び。
形は、持ち手から先端に向かって広がる、
縁起のいい「末広がり」が、一般的だが、
松岡は、硬い板で強いショットを打ちたいと材質重視。
一方、達也は軽い板を選んで、振りやすさ。
そして、城島は大きめの板を選び、守備範囲の広さで腕の不安を解消する。
で、長瀬は…特にこだわらず、直感で目に付いた板。
すると、早速、松岡・長瀬の若手2人は、
下書きもせずに、フリーハンドで板にノコを入れる。
一方、城島・達也の年長2人は、入念に下書きをしてから製作。
こうして、それぞれのやり方で、
真っ先に仕上げたのは、長瀬だった。
直感の割には、それらしい仕上がりに。
板の大きさと厚さのバランスも実戦向き。
そして、松岡も出来上がり。
細かいことは気にせず、とにかく硬さ命の硬派な一枚。
城島は四十肩のハンデを、板の面積でカバー。
一方、動きに自信の達也は、フットワークが活きる軽量板に仕上げた。
これで、板は揃ったが、もうひとつ必要なもの。
羽根つきをするには、羽根を用意しなければ。
本来、材料には、鳥の羽根とムクロジという木の種を使う。
ムクロジは、漢字で「無患子」と当て字ができることから、
子どもの無病を願ったもの。しかし、島で見かけたことはない。
そこで、漂着物のウキやボール、カモメの羽など、
代わりの材料となりそうなものを城島が集めていた。
そして、釣り用のウキに、カモメの羽根を差せば丁度いい大きさに。
試し打ちで、打ち心地も確認し、さっそく、羽根突きの実戦。
松岡「続けることに意義があるから」
悪い虫を食べてくれるトンボに見立てた羽根が、落ちずに長く飛んでいるほど、
厄が落ち、病気にならないとされる。
さらに、羽根を落とした人の顔には、墨。
これも、「黒」が魔除けとなる。
では、城島・長瀬チームと、達也・松岡チームに分かれ、
正月の厄払い、羽根突きを。
ラリーは思いのほか続き、14回目…と、
城島が打った低い軌道を達也が返しきれず、羽根が落ちてしまった。
松岡「負けたのオレたちじゃん…」
しかし、
城島「いや、これは僕が悪い!今のは僕のミスや!」
おいしい所は譲れない。ジャニーズ歴28年、プライドを捨て、
長瀬も巻き込み、顔に墨を塗った城島だった。
そして、去年の暮れ。
達也「レールの修復ももうちょいだね」
その原因は、去年、日本列島を襲った台風11号。
地面が波にさらわれ、開拓の要、トロッコの線路も寸断された。
そこで、全ての手を止め、復旧作業へ。
スタッフも総出の大仕事となっていた。
しかし、年の瀬の東京・汐留では、元日放送「ウルトラマンDASH」の収録が。
TOKIOも含め、ほとんどのスタッフが総動員。
そんな慌ただしさの中だったが、DASH島の作業も急がねばと、
精鋭スタッフの中から、さらに選りすぐりを投入。復旧を急いだ。
正月休みをもらうため、誰もが、この仕事を一日でも早く仕上げたかった。
そして、その数日後。
線路の完全復旧、残すは最後の一か所となっていた。
淡々と作業を進めていると、レールのすぐ脇に何かが詰まったペットボトルの漂着物。
達也「(中身)どんぐりだ!子供が貯めたのかな?」
中のどんぐりを出し、もはやお馴染みとなった臭いのチェック。
達也「甘いけどツーンとした臭い。発酵してんのかな?これは食えない。」
と、さらに城島が見つけたのは、テープで密閉された瓶。
その中身、見た目はらっきょうのようだが…正体不明。
こんな時は、嗅覚に絶対の自信を持つ、AD足立の判断を仰ぐ。
達也「なんだと思う?」
嗅覚に絶対の自信を持つAD足立が呼ばれ、臭いで判別を試みる。
が…、
足立「…ンガッ!」
常人を遥かに凌ぐ嗅覚故に、嗅いだ瞬間、あまりの強烈な悪臭に、
首から先が直角に反り返る。
足立「ネギっす、ネギっす」
確かにネギのような断面ではあるが、結局正体はわからず。しかし、
城島「けっこう漂着物のストックが増えてきたね。」
いつか食べられるものは流れ着くのか。
そして、延べ30人と5日を費やし、
復旧前、支えの地面を失い、歪み、傾いていた線路は、
再び水平に、より線路らしくよみがえった。
さらに、波に打ち上げられ、線路を被い尽くしていた瓦礫をどかせば、
真っすぐに延びる、その姿を取り戻した線路。ならば、
城島「トロッコの試走してみますか」
4か月ぶりのトロッコは、二人を乗せ、推定270kg。
果たして滑らかに進むのか、そして、地面はもつのか。
だが、そんな心配をよそに、快走するトロッコ。
細かい石を敷き詰めたことで、締まった強固な地面に。
城島「前より安定して進みやすい!ラクラク」
こうして、あっという間に130mを無事に走り抜けた。
これで、しばらく手をつけられなかった水路の作業を再開できる。
それは、井戸から舟屋へと水を引くための水路計画。
しかし、行く手に広がるのは、島の先住民・ウサギの森。
この一帯が、その棲家やエサ場だとすれば、
水路の土台はできるだけ少なく、
特に、ウサギをよく見かける茂みは、長い一本モノの水路で越えたい。
そこで、棟梁・達也が、赤松の間伐材で“丸太木樋"を仕上げていた。
ノコで丸太を真っ二つ。
2日かけて、平らな面をつくり、ちょうなで溝を彫る。
台風前の真夏に、5日がかりの仕事となった。
それをトロッコで運び、森の中の櫓に架けて橋桁状の水路に。
つまり、ロープで丸太を引き上げ、櫓の上へ。
そして、丸太の向きを変え、ロープをもう一方の櫓へと渡し、
ウサギの森の上に水路の橋を架ける。
まずは、舟屋づくりや線路復旧にも使った、
滑車を櫓の上に取り付ける。
丸太木樋の長さは9m、バランスを崩すと、暴れてしまう。
ロープは、丸太の重心でしっかり結び、
引き手は、スタッフも合わせて4人。
推定200kgを地上5mまで、徐々に吊り上げていく。
そして、櫓の足場と同じ高さまで上がったら、
丸太をさらに吊り上げながら回転させ、一度櫓の上に載せる。
ロープを結び付け、もう一方の櫓から丸太を引き、両側の櫓に架けるのだが、
丸太木樋の長さは、櫓の間ギリギリ。
丸太が張り出すほどに、重さで先端が下がってしまう。
ウサギの森に落とさぬよう、慎重に。
そして、何とか櫓と櫓の間に渡すことに成功。
ポンプまで少々、すき間があるが、
達也「これは、後でつなげればいいから」
この程度なら、苦もなく対処できる。
水に強い赤松、一本モノの水路橋。
ウサギたちの茂みを最低限の土台で越えることができた。
そして、その先の水路作りも急ピッチで進めたい。
ここまで、木樋を組んでは、土台の上に載せる作業を繰り返し、
少しずつつないで長さを伸ばし、現在60m地点。
このまま真っ直ぐ旗が立つ浜まで出れば、
目標の舟屋まで、残り300mを切ることになる。
その浜は、もう間近に迫っていた。
まずは、水路橋の丸太に、木樋を一直線につなぐ。
そして、この先、高さ5mの水路橋から、
できるだけ緩やかな傾斜で森の先へと木樋をつないでいくには、
土台を水路橋に合わせ、今までの2倍近い高さにする必要が。
これまでのように、上から叩いて地面に差し込むことが出来ないため、
まず土台を支える杭を深く打ち込み、
これに柱となる丸太を番線で固定する。
1本柱を立てたら、もう1本の柱と横木を立て、
先に立てた柱と組んでいく。
土台が出来たら、水路橋から伸びる新たな木樋を載せる。
継ぎ方は、岩手・久慈で学んだ“雇い実継ぎ(やといざねつぎ)"。
城島「なるべく高さを稼ぎながら(伸ばしていく)」
そして、着工から208日目。
水路は、さらに20m程伸びていた。
水路計画も219日目。
高さは下がるも、水路の長さはさらに伸び、
ここまでに立ててきた土台は、35組。
待望の時を迎えたのは、その日の午後だった。
38本目の木樋を組んだところで、
達也「海に出たぞー!」
これで、井戸から舟屋まで全行程の1/3ほど。
井戸から汲み上げた水をまず始めに通すのは、
眠っていた古材を頂き、自らの手で製材して板に、
それを使って組み上げた木樋が12m。
その先には、底をついた板の代わりに、
かき集めたパイプで仮設の水路。
ここにヤカンと鍋を取り付け、水路の方向を変えながら、森へ。
そして、水路が地面に着きかければ、櫓を組み、再び高さを稼いだ。
櫓の上に、蘇らせた50年モノの手押しポンプを設置し、
水を地上5mまで引き揚げる。
さらに、そこに一本モノの赤松の丸太で作った木樋を、
櫓の間に架ければ、ウサギの茂みを越える水路橋に。
ここからは、緩やかながらも一直線に浜へ。
井戸から全長160mの水の路。
井戸の水は、無事に浜まで届くのか?
さっそく、手分けして給水テスト。
まずは、城島がはね釣瓶で井戸の水を汲み、松岡が流す。
一方、水路の心臓・ポンプ櫓には、達也と長瀬が。
櫓下のドラム缶いっぱいに水が溜れば、バケツ25杯分。
手押しポンプで引き上げて高さを稼ぎ、水路橋の先へと送り続ける。
つまり、水を人力で運ぶのは、井戸と水路の間、3mだけで済む。
達也「3、2、1、流せー!」
1杯目の水が、井戸の脇12mの木樋を通過。
その先には、方向転換用のヤカン。
水は一杯になると、パイプの中へ。
松岡「どんどん水流すよー!」
その先は、再びの木樋、そこから森の中へ。
城島「水、来てますよ!」
ポンプ櫓まで、あと15m。
その手前には、岩手県・久慈で学んだ接続桝。
元々あった森の木を切らず、避けて進むことができる。
さらに、その先は、ポンプ櫓のドラム缶。
長瀬「ドラム缶に水が入った!」
ここまで60m、水路に漏れはない。
そして、ドラム缶に溜まった水を達也が手押しポンプで送る。
そして、水路橋を渡り、一気に浜まで。
着工から7か月、ついに井戸水が浜へ到達!
松岡「水を流しておけば水路の掃除にもなるね」
そこで、再び水を送って、水路の中を洗い流す。
すると、
城島「ヨッシャー!」
浜で一人待つ城島の奇声が。
駆けつけてみると、水路から流れ出た水で、滝行を行っていた。
城島「無病息災!今年もいい年になりますように!」
今年こそは、舟屋まで水を届けたい。残すは、290m…。
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