2015年2月1日 放送内容世界一うまいラーメンつくれるか

世界一うまいラーメンへの男たちの熱き挑戦。
TOKIOが全国から集めた海塩、真昆布、宗田節で作り上げた出汁。
その旨味が強く、パンチのある出汁に合うタレは、5人で決めた。
それは出汁との相性が一番いい、日本が世界に誇る調味料“醤油"。
今や「ソイソース」の名で、世界中の一流シェフも認める日本の味。
その材料や工程は、地域によって様々、味も旨味も千差万別。
ならば、さっそく、出汁の恋人、醤油探し。

太一がやって来たのは、千葉県八千代市。
『拉通(らあつう)』が出す“竹岡式ラーメン"は、
元々、富津市の漁師町の竹岡で生まれた、千葉県のご当地ラーメン。
使う麺は、ちぢれ系の乾麺だが、この日の目的は醤油探し。
そのスープは、濃口の醤油ダレをお湯で割るのが特徴。
太一「出汁が無くても、この深い旨味が出せるんですね」

『拉通』のうまさの秘密はコレ!

竹岡式ラーメンのスープは、濃口醤油のタレ、
そして、チャーシュー肉から取ったラード、そこに、出汁ではなく、お湯を注ぐ。
竹岡の忙しい漁師が、出汁を取る手間を省いたことから誕生。
そのため、タレとなる醤油には強い旨味が必要だった。

手に入れたヒント!

8年前、福島DASH村で作ったものより、
太一「(醤油の)旨味がやっぱり違う」
この醤油は、出汁が必要ないほど強い個性をもたらす。
同じく個性の強いTOKIOの出汁と相性はどうか?

この醤油を作っているのが、千葉県富津、天保5年創業の宮醤油店。
もろみ蔵で熟成段階のもろみを見せて頂く。
と、太一が気付いたのは、柱に付く酵母。
それは、もろみの発酵を促し、醤油の旨味を生み出す。
主人「(柱の)酵母がもろみに落ちて旨味がつくられる」
150年、この蔵に棲みつく酵母は、“家付き酵母"と呼ばれ、
その蔵その蔵の醤油の味に違いを生む。

強い旨味を生み出す理由はもう一つ。
それは、醤油作りに使う水。
日本の水の多くは、カルシウムなどのミネラル分が少ない軟水。
しかし、千葉県富津市は、かつて海底が隆起して出来た場所で、地中には貝殻が多い。
そこを雨水が通過すると、貝殻からミネラル分を取り込み、硬水となる。

太一「(普通の水と)味が全然違いますね」
宮醤油では、その硬水をくみ取り、醤油づくりに。
豊富なミネラル分が、家付き酵母の働きを活発にさせて、
より旨味の強い醤油を作ることが出来る。
そうして熟成したもろみは布で包み、100枚重ねて圧搾機で搾り出す。

搾りたての味は、太一「こんなに旨味が出るんだ!合うよ、ウチの出汁に」
確信した太一は、この濃口醤油をTOKIOの出汁に合わせ、
太一「(味見して)旨味がさらに濃くなる!」
つまり、旨味と旨味は、さらなる旨味を生む。
太一「これで、決定だわ」
いや、決めるのはまだ早い。

達也がいるのは東京、町田の『らーめん進化』。
その名を知らしめたのは、スープ。
達也「(薄い色の)見た目と違って味がしっかりしてる」
そして、飲むほどに感じる出汁の味わい。
達也「香りが魚で、口に入れると鶏が出てくる」
主人「淡口(うすくち)醤油は、出汁を全面的に出してくれる」

『らーめん進化』のうまさの秘密はコレ!

岡山県の山水地鶏とトビウオの出汁に、
淡口醤油のタレと黒豚の脂合わせたスープ。
そこに合わせる淡口醤油は、出汁の引き立て役に。
淡口醤油は古くから、京料理など関西で重宝されてきた。

手に入れたヒント!

達也「ウチの出汁は香りがガッツリ来るからね」
つまり、TOKIOの旨味の強い出汁を活かすには、
引き立て役の淡口醤油かベストマッチか。

この醤油を作っているのが、兵庫県たつの市、明治12年創業の末廣醤油。
出汁を引き立てる理由は、こちらも水。
たつの市の中心を流れる揖保(いぼ)川の水は、全国的にも珍しい超軟水。
カルシウムなどミネラル分が結合しないため、不純物が含まれておらず、
上品でまろやかなのが特徴。
よって、大豆や小麦本来の旨味、出汁を引き立たせる。

白く淡い色、搾りたての味は、
達也「香り高いんだけど主張してこない」
そして、仕上げに使うのは、甘酒の原料、米麹。
これを入れて寝かせること、1か月。
達也「塩角が取れて、まろっとしてる」

では、TOKIOの出汁と合わせてみる。
達也「甘い!出汁が立ってる」
TOKIOの旨味の強い出汁に、たつのの醤油。
つまり、強い旨味と引き立て役。
世界一のラーメン、使う醤油は引き立て役の淡口か。
それとも旨味の強い濃口か。
しかし、まだ、あった…

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