2015年3月8日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

船長・達也の操船でDASH島に向かう台船。
甲板に載せているのは、輪石という石材。
城島「自然石やとちょっと不安ってことで」
長崎・諫早の、江戸時代から続く採石場で削り出した石を、
石職人の方々の力も借りて、城島が加工。
台風の影響で、宙吊りになった線路をしっかり支えようと、
土台として選んだのが、石橋だった。
長崎で400年間、台風や洪水を耐え抜いた石橋造りの技術。
セメントはもちろん、接着剤など一切使っていない。
それを再び、台風の季節が来る前に島にも。
と、台船が到着早々、懸念が。
城島「万が一(重機が)転倒すると危ない」
これまでも、足場板や舟屋の床板、水路に使った赤松の丸太など、
運んだが、今回の石材の重さは1回で約500kg。
この重さが、石橋の強さを作るのだが、クレーンの荷下ろしの作業では、
転倒の可能性もある。
そこで、
城島「ちょっと、2段階に分けてやっていくから」
つまり、石材を一旦、スロープの途中に置き、先にクレーンを台船から降ろし、
再び石材を吊り上げて、浜に下ろす。
まずは、石材をゆっくりと吊り上げ、旋回しながら、
スロープの真ん中あたりに置く。
ここで一度、スロープを降りるが、クレーンごと転倒すれば、
鉄のスロープに叩きつけられる可能性もある。
地面をならす排土板を使い、慎重に下る。
松岡「転ばぬ先の杖だな」
そして、無事に降りたら、あとは石材を浜へ。
達也「(荷下ろし)OK!相当重そうだな」
しかし、石橋の作業現場までは、トロッコで150mほど。
問題は、そのトロッコまでの5mをどうやって運ぶか。
城島「重機で吊ったまま移動はできない」
線路までは、石や漂着物で崩れやすい斜面。
これではクレーンでの作業は、危険と判断。
そこで、これも長崎・諫早でお借りした、“吊りクランプ"を使ってみることに。
この道具は、引く力を挟む力にするテコの原理。
日本では古来より、縄で作った袋を使って石材を運んできたが、
昭和中頃に、吊りクランプが導入されると、その使いやすさから、
全国的に普及していった。
1つ60kg以上の石材を番組きっての怪力、AD足立と、腕力には、
自信のある達也で運んでみるが、さすがに2人では、持ち上げるのがやっと。
踏ん張るほどに足元は崩れ、怪力ADも力を発揮できない。
そこで、4人がかりで力を合わせて運ぶ。
しかし、トロッコまでたった5mが一苦労。
1つずつ、やっとのことで3つ、トロッコに載せたところで、線路を走らせる。
達也「やっぱトロッコすげえな」
改めて感じる、線路があることの便利さ。
一方、久々に、穏やかな陽気のこの日。
作業の合間に、嬉しい収穫が待っていた。
去年の秋、松岡が浜で見つけていたのは“コオニユリ"。
松岡「冬の準備を始めてるね」
この時期、花も実も、枯れてしまっているようだが、夏場には、
港跡などで反り返るオレンジの花が見られた。
松岡「下(土の中)に“ユリ根"がある。ニンニクのような球根が」
冬の食材として親しまれるユリ根のほとんどは、このコオニユリの物。
御節料理や、茶碗蒸しなど、その食べ方は様々だが、
松岡「僕はバター炒めにしちゃいますね」
そして、今日までその食べ頃を待っていた。
さっそく掘り返してみると、期待以上、店に並ぶものより、
1.5倍のサイズのユリ根が出てきた!
と、長瀬が思い出した、
長瀬「あれ、この実どっかで見たな」
それも、去年の秋、森の中で似た植物を見つけていた。
後で調べた所、これは“ウバユリ"。
白く長い花をつけるのは、5~6年にたった一度。
その後、茎ごと枯れてしまうが、その根は、良質のデンプンを多く含むため、
かつては、解熱や強壮作用を持つ薬草として扱われていた。
そこで、印をつけておいた場所へ。
ユリ根が出来ているのか、掘り返すと、
長瀬「何かフキノトウみたいの出てるよ」
もう、新芽が出ているのか、さらに掘る。
城島「うわー、でか」
出てきたのは、立派なウバユリのユリ根。
店頭に並べばひとつ1500円で取引されるという。
松岡「ちょっと(コオニユリと)形が違うね」
さっそく、茶碗蒸しでお馴染みのコオニユリの根から調理。
花びらのような形に1枚1枚剥がれるので、それをそのまま鍋で茹でて頂く。
長瀬「おいしい!ホクホク。揚げニンニクみたい」
そして、TOKIOも食べるのは初めて、ウバユリの根。
こちらも同じように、湯がいてから、
松岡「シャキシャキしてる。酢漬けとかにしたら美味しいかもね」
数日後、石橋の作業は、少しずつだが進んでいた。
浜に残る石材を石橋の予定地まで運ぶ。
この日は城島一人、ゆるい足下と足腰にも不安があるが、
初上陸以来、数え切れない石を運んできた男は、
城島「道具に頼るな!男は素手や!強い意志で石を持ってく!」
それが、自らの体で学んできた答えだった。
しかし、城島、トロッコに石を載せる際、さすがにこれは素手では難しいと判断。
漂着物の板を上手く使い、何とか1つ運び終える。
城島「どんどん運ぶよ~」
結局道具に頼ってしまった城島。だが、そんなことは気にしていられない。
再び来る台風に備え、完成が急がれる。
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