2015年3月15日 放送内容DASH海岸

生き物が増える春に向け、男たちが昨年秋に石を集めて作ったゴロタ場
で作業中。石の隙間が生き物の棲みかとなるゴロタ場が、1日の2回の
潮の満ち引きにより、砂が被り隙間が埋もれてしまった。
そこで、クワで石を転がして、砂を落とす事に。
ひっくり返した石の間から見つけたのが、
ウニの仲間、ハスノハカシパンの骨。
生きている時は、5mmほどのトゲをびっしり生やしているが、
死んでしまうと、トゲが抜けて骨格だけになる。
部屋のインテリアにも使われ、1つ1000円程の高値で取引される。
砂を落とし、再び隙間のできたゴロタ場。その一週間後には、
城島「あ、なんやこれ!?ゴミ?」
城島が見つけたのは、ウミウシの仲間、ウミフクロウ。
シルエットが、フクロウに似ていることからそう呼ばれる。
城島「まだまだ知らない生き物いる」
木村さん「世界でも有数の豊かな海ですからね」
東京湾は、実は魚だけでも700種類以上いると言われ、
近年でも、巨大イカのダイオウイカ等、様々な生き物が目撃されている。
その中でも、最も目撃報告が多いのが、
達也「東京海底谷。東京湾の深海」
横浜から僅か20km程の場所に、深さ200m以上の深海が。
1年前の調査では、世界最大級のカニ、タカアシガニを見つけた。
そこで今年も、東京湾の深海へ!
やって来たのは、深海の入口、千葉県富津市。
1年前もお世話になった東京湾唯一の深海漁の達人、手蔦さんを訪ねた。
早速、港から向かう事わずか10分たらずで、
手嶌さん「ここら辺が水深400m」
城島「東京タワー(333m)がスポッと入りますね」
そんな深海は、ものすごい水圧がかかる危険な世界。
そこで用意したのが、ステンレス製の深海カメラ。
高い水圧にも耐えられるこの深海カメラに、エサとなるスルメイカを
丸ごとくくりつけ、水深400mの海底へ投下。
海底に投下して30分間撮影した後、電動ウインチで引き上げてみると、
エサのイカについばんだ形跡が。深海カメラが捉えた映像を確認してみる事に。
100mを超えると徐々に光が届かなくなり、200mを超える頃には真っ暗に。
そして、400mの海底に深海カメラが到着。
早速、カメラの前を横切ったのは、ハダカイワシ。
イワシの仲間で、エサの少ない深海では、肉食深海生物の大事な食料。
続けて、カメラが捉えたのは、深海に棲むツツイカの仲間。
ライトの光を浴びると、驚き墨を吐いて、逃げていった。
達也「面白い!」
そして、画面の奥の方からやって来たのは、オロシイダチという肉食で凶暴な深海性のタチウオ。
タチウオと呼ばれるその理由は、
「立って泳ぐ」という説と「太刀に似ている」という説がある。
達也「カッコいい!刀だね、刀!」
光に対しての警戒なのか、エサのイカと深海カメラに攻撃してきた!
さらにやって来たのは、通称ドンコと呼ばれるチゴダラ。
ゆっくりと泳ぎ、仕掛けていたイカをついばみ始めた。
手嶌さん「これは貴重な映像だよ」
しかし、イカを食べたのはこの魚だけではだけではなかった。
城島「タカアシガニ来た!深海の王者!」
水族館ではほとんど動かないイメージのタカアシガニだが、
大胆にも仕掛けていたイカに食らいついた。
さらに、別のタカアシガニも登場し、イカの取り合いを始めた!
そして、3匹目、4匹目も…!!
カメラの引き上げが始まると、必死にイカにしがみついていた
タカアシガニたちが、1匹、また1匹と脱落していき、
最後の1匹も水深200mで脱落。
城島「貴重な映像ですね、これは!」
続けては、手嶌さんが3日前に仕掛けた網を上げて調査!
それは、深海刺し網漁と呼ばれる、海底にカーテン状に設置して魚を
捕らえる漁。網を引き上げてみると、早速見た事もない生き物が。
手嶌さん「ミョウガガイ」
その名の通り、ミョウガに似ている、甲殻類のカメノテの仲間。
マンキャクと言われる器官を出して、プランクトンを食べる。
続けて、網に絡まっていたのは、全身がトゲトゲで覆われたイガグリガニ。
ヤドカリの仲間で、トゲトゲはサメなどの外敵に襲われないための進化。
さらに、深海が誇る高級エビのアカザエビも!築地では1万円にもなる、
その深海エビの獲れたてを、海水の塩分だけでいただく。
城島「美味しい!甘い!」
一方、こんな珍しい物も…。
達也「流木じゃないの?」
それは、体長7m程のミンククジラの右肋骨。
木村さん「これも貴重品ですよ!」
城島「深海にクジラの骨が眠ってた!」
続けて、水深400mからは、海の王者・タカアシガニが!
さらに!
手嶌さん「珍しいサメがかかったぞ」
網にかかっていたのは、二ホンヤモリザメ。
その見た目が、は虫類のヤモリに似ている事から名付けられた。
そんな二ホンヤモリザメを手にした城島が、
城島「遂にサメ来たよ!なつき君!」
実は城島、DASH海岸が大好きという7歳のなつき君から
手作りのカサゴと方位磁石と一緒にお手紙をもらっていた。
その手紙に応援と一緒に書かれていたのが、「サメをつかまえてほしい」
というリクエストだった。
そして、さらなるサメが!
達也「デカいね!」
城島「来たよ!なつき君!大迫力!」
それは、サガミザメ。
体には2カ所鋭い針を持ち、刺されると呼吸障害を起こすことも。
城島「驚きの深海ワールド!」
そんな深海ザメは、食べると美味しいが、市場に並んでも1kgで150円程。
そこで、富津市にある、かぢや旅館の料理長の黒川さんに美味しく調理して頂く事に。
深海ザメは死んで3時間程で、徐々にアンモニア臭が発生するが、
獲ってすぐであれば、嫌な匂いは全くなく、その身は上質な白身。
そんなキレイな白身に片栗粉をまぶし、
昆布出汁でよく煮た大根の入った鍋に入れる。
城島「ブリ大根ならぬ、サメ大根」
手嶌さん「見ただけで美味しそうだね」
身がしっかりと煮上がれば、サメ大根の完成!
さらに、もう一品!
それを、地元ならではの漁師メシ、さんが焼きに!
本来はアジで作るのだが、今回はサメの身で。味噌、大葉、生姜、卵白を
加え、よく練り、アワビの殻に盛り付け、七輪で焼く。
仕上げにバターを乗せれば、深海ザメのさんが焼きの完成!
こうして出来上がった、深海ザメ料理二品。
まずは、あっさりと仕上げたサメ大根。
城島「溶けてなくなりました!柔らか!」
達也「これ、毎日食べたいな。体にいいってわかる」
サメは、コラーゲン豊富、高たんぱく、低カロリーな健康食材。
続けて、味噌とバターの風味漂う、漁師メシのさんが焼き。
城島「しあわせ!」
手嶌さん「本当に美味しい!」
東京湾の深海を目の当たりにし、そこに棲む深海ザメも味わえた。しかし、
達也「まだいますね、東京海底谷」
そう、今回はまだ深海400m。次なる調査は600m!
そこには、どんな世界が広がり、どんな生き物たちがいるのか?
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