2015年4月12日 放送内容DASH ご当地PR課 ~北海道北見市 天然氷の巨大カーリングで氷の町をPRできるか!?~

ご当地名物をDASH流にPR!DASHご当地PR課。
今回、山口と城島が訪れたのは、北海道北見市。
北見市の冬は長く、最低気温は-20度にもなり、
海も川も凍りつき、町にはつららもでき氷の町に。
そんな寒さから冬には人通りが減ってしまう。
そんな北見市をPRすべく、
まず二人がやって来たのは市内の大きな湖、富里湖。
城島「すごい銀世界」
冬の間、湖の綺麗な水が全長1kmに渡って凍りつき、
その上に雪が積もって一面の銀世界に。
そこで作業を始めていてくれたのは、
地元北見市の街路樹や庭園などを手がける高木園芸のみなさん。
冬は造園作業ができず、町の除雪が主な仕事。
積もった雪を除雪していくと、その下からは湖に張った氷が出てくる。
これが北見市の自然が生んだ、天然氷。
今回はこの天然氷を使ってPR。
まずは、ワカサギ釣り用のドリルで穴を空け、氷を切り出していく。
城島「簡単にパリンと割れへんな」
氷の厚さは60cm、
みんなで穴を掘り続けるもなかなか切り出せない。
そうこうしているうちに、完全に切り離された氷は、
突然浮力で浮かび上がった。
高木園芸「氷の上に乗ってみてください」
山口「なんだ、この安定感!」
その厚みからくる浮力で人が乗っても沈む事はなく、
上に乗って浮かぶ様子を楽しむ山口と城島。
重さ2.5トンの氷の塊をクレーンで引き上げていく。
山口「氷と雪の部分がやっぱわかるな」
塊の上の部分には雪が凍った白い氷、
底の部分には、湖の水のみが凍った透明な氷が。
冷凍庫で作られる氷は急激に冷やされることで、
空気などが混ざって固まり、白く濁ってしまう。
一方、自然の気温でゆっくり時間をかけて凍った天然氷は、
その過程で空気が取り除かれ透明度が高く、
急速につくられた氷と比べると堅く溶けにくい。
この美しい北見産の天然氷を使った二人のプランとは?
訪れたのは、アドヴィックス常呂カーリングホール。
そこには練習に励む北見市出身の
元オリンピックカーリング日本代表の本橋麻里さんが。
北見市は、市内の小中学校の体育の授業でも取り入れられるなど、
カーリングの競技人口が日本一。
さらに、オリンピック日本代表選手の3分の2が北見市出身。
そんな北見市が世界に誇るスポーツで、
城島「大きな氷に人が乗って“巨大カーリング"がしたいんです」
つまり、湖から切り出した天然氷をカーリングのストーンの形にし、
それに城島が乗って、より長く、より遠くまで滑り、
北見市の素晴らしさをPRする。
まずは、本橋さんからカーリングについて教えていただく。
本橋さん「氷との接地面は底の一部分だけ」
ストーンの底の中心を凹ませ、氷との接地面を少なくすることで、
摩擦抵抗を減らし、滑りを良くしている。
そして、よく滑らせる工夫はコースにも。
山口「(コースの氷が)ザラザラしてるんですね」
本橋さん「ツルツルだと抵抗があり過ぎて滑りにくい」
氷のコースに手作業で撒いた水の粒が固まり、
ペブルと呼ばれる氷のでこぼこに。
その氷のでこぼこがストーンとの接地面を少なくし、
より滑らかに遠くまで滑らせることができるようになる。
また、ブラシでコースを擦るこの行為も滑りを良くする技術の一つ。
コースを擦ることで、ペブルの先が溶けて薄い水の膜ができ、
潤滑油の役割を果たし滑りが良くなるとのこと。
これらの仕組み、まずは自分で体感するべく、
城島がストーンを投げてみるが、距離が伸びない。
その原因は、蹴り出す力。
世界一美しいと言われる本橋さんのフォームを見せてもらうと、
強く蹴った脚は伸び、ストーンにも勢いがつく。
重いストーンを遠くまで飛ばすには、
力強く蹴り出すスタートの勢いが重要。
つまり、ストーンをより遠くまで飛ばすためには、
ストーンの形、ペブル、蹴りだす力の3つのポイントが必要になる。
また、巨大カーリングに必要になってくるのは長く広いコース。
その舞台にぴったりの場所とは、
北見地区農道離着陸場 スカイポート北見。
もともと地元の農作物を空輸するために作られたものだが、
冬になると滑走路一面に氷を張り、
スタッドレスタイヤの性能をテストする場所として活用されている。
この幅25m、長さ400mの滑走路に、
ペプルを作り、巨大なカーリングのコースにしていく。
まずは、本橋さんや地元北見工業大学のカーリング部のみなさんと、
コース上の雪やチリなどを取り除く。
そして、きれいになったコースに水を撒き、
北見の寒さを利用して、ペブルを作りコースは完成。
一方、湖から引き上げた天然氷を市内の加工場に運び、
カーリングストーンの形にするため協力してくれるのは、
日本氷彫刻会・北見支部長の天池三郎さん。
普段は老舗ホテルのシェフだが、
冬の間は、包丁をチェーンソーに持ち替え、
地元北見市で行われる氷の彫刻大会で、
数多くの賞を受賞している、氷像作りのスペシャリスト。
チェーンソーで、あらかた削り出し、
氷彫刻専用のノミで丁寧に、
ストーンの形と同じ丸みを作っていく。
こうして作業すること3時間。
城島「だいぶ丸くなりましたね」
ここからは、天池さんの指導を受け城島も参加。
表面に残る小さなでこぼこを、
見よう見まねで削っていく。
重要な底の部分は城島がバーナーの熱で溶かし、
本物のカーリングストーンの裏側と同様に
中心を凹ませていく。
最後に、城島が安全に乗るための手すりを取り付け、
通常のおよそ100倍!
一塊の氷から削り出したことにより高い強度と、
ガラスの様な透明度を兼ね備えた、
北見産天然氷の巨大カーリングストーンが完成!
いよいよ巨大な氷のコースに巨大な氷の塊を運び入れる!
地元北見の緑道を手がけてきたベテラン達が、クレーンを操作し、
重さ2tのストーンをスタート地点へ設置。
そして、空港の滑走路を利用したコースの途中には、
100mごとに北見市のPRポイントが。
100m地点には、北見名物、厳寒焼き肉。
極寒の屋外に地元市民が集まり行われる焼き肉のお祭りをPR。
200m地点では、国内有数の水揚げ量を誇るホタテを
漁協のゆるキャラ「ところくん」がPR。
北見市はホタテ養殖発祥の地で、身が引き締まり、
甘みの増した極上品。
300m地点には、ご当地名産・ハッカのPRポイント。
北見市はかつて世界の生産量70%を占めたハッカ王国。
そして、ゴールの400m地点に到達すると、
伝統芸能 北見盆地風雪太鼓の音が鳴り響く。
重さ2tの氷を発射する動力は、逆バンジー用の強化ゴム。
そのゴムをさらに通常の逆バンジー5倍の本数に増量。
達也「(ゴム)巻いて下さい!お願いします」
両サイドから限界までゴムを引き延ばしていき、
発射の準備が整った。
ゴムの強度からして200mまでは一気に進むと予想。
その先は本橋さんを始めとした、
カーリングチームがコースを磨き氷の滑りをアシストする。
北見市の素晴らしさを伝えたい!
町の技術が結集した巨大カーリング。
いざ、発射!勢いよく飛び出す城島ストーン!
城島「行けー!どこまでも行けー!!」
が!押し出すゴムから離れて、早くも失速…、
ゴールまで327mの地点で止まってしまった。その原因とは?
達也「これじゃ無理だよ、氷じゃない」
気温の上昇でコースが溶け始めていた。
その結果、城島が乗ったストーンはコースを削り、
しぶきをあげながら失速。73mしか進まなかった。
なぜそんな事になったのかというと…
スタート前の準備、気温がぐんぐん上がる中、
城島たっての希望で衣装を着替え、時間をかけた登場にこだわり、
様々なイメージカットを撮影。かかった時間は40分。
その間にも氷はどんどん融けていき、
シャーベット状になったコースでは、
もはやストーンを滑らすことができず。
城島みずから、悲惨な結果を招いてしまっていた。
だが、このままでは終われない。
達也「ゴールさせたいので皆さん協力してください!」
重機で氷のストーンを引っ張りながら、北見のみなさんとゴールまで。
ゆっくりとストーンを運びながらPRポイントを通過し紹介していく。
そして、北見盆地風雪太鼓の音が鳴り響きながら、ついにゴール。
本橋さん「カーリングでもこんなに汗かいたことない」
例年より、一足早い春の訪れ…、
みなさま暖かくなった北見へ是非お越しを。
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