2015年4月26日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

ウグイスも鳴き始め、すっかり春めいたDASH島。
この日、城島と松岡は、食料調達のため森の中。
すると、3度目の春にして初めて見る赤い花が。
木の高さは2mほどで、8分咲きといったところ。
図鑑で調べてみると、中国原産のバラ科“ボケ"の花。
冬の終わりに咲くことから、春を放つ花「放春花」と書く。
平安時代の頃に渡来して以来、日本の春を告げてきた。
城島「バラの仲間だけにトゲがあるわ」
すると、この男が例のごとく、
松岡「鋭くも うぐいすに向き ボケが咲く」
一句詠んだところで、改めて食料調達へ。
城島「新しい山菜があるかも」
手付かずの自然が残る無人島は、山菜の宝庫。
これまでも、ツワブキやクサギなど多くの山菜を採ってきた。
収穫できるものは、季節や場所、環境によっても変わる。
と、石の浜に咲いていたのは、“ハマダイコン"の花。
それは、2年前に砂浜でも見つけていたが、
その時は、栄養の少ない土地で育ったせいか、大根はかなり細め。
本来は大根おろしにするなど、みずみずしく育つのだが、
水分がなく、食べられる状態ではなかった。
ならば、今回見つけた石の浜で育ったハマダイコンはどうか。
城島「(地上に)大根がのぞいてるわ」
そこで、石だらけの土を掘っていくと、
松岡「ミミズがいる、土に栄養があるんだね」
思いのほか深くまで伸びていた大根は、
やっとのことで掘り起こしてみると、その長さ約30cm。
砂浜のものと比べると、かなり大きく育っている。
環境の違いが、サイズや太さの違いに。
松岡「ワサビみたい。自分たちで育てられそう」
それは以前、東京奥多摩のワサビ田で学んでいた。
同じワサビでも、環境さえ整えてやれば、
味やサイズは大きく変わる。つまり、
松岡「種さえあれば畑みたいにできる」
そして、港跡の斜面には、あの春の山菜の代名詞が。
城島「春ならではの“タラの芽"」
それは、TOKIOが毎年楽しみにしていた、
福島DASH村の春の味。
天ぷらが絶品で、5cm程度が食べ頃だが、見つけたものは、
松岡「ちょっと大きく育ち過ぎ」
葉先が赤くなるまで育つと、アクが強くなってしまう。
そこで、中でも育ち過ぎていないものを選んで採取。
さらに、舟屋の裏手に城島が気になっていた野草が。
城島「この新芽が食べられるらしい」
それは、湿った土地を好んで育つ“ギシギシ"。
かつては宮中にも献上された格式高い野草。
ジュンサイのようなヌメヌメを持つことから、
“オカジュンサイ"とも呼ばれ、おひたしなど、
東北地方では家庭の味となっている。
では、さっそく春の味を頂く。
採れたての山菜を熱湯にくぐらせ、春の香りを引き出す。
まずは定番、タラの芽から。
城島「このエグ味と苦味が美味い。大人の味」
そして、オカジュンサイことギシギシは、
松岡「叩いてトロロみたいにしたら美味いんじゃない?」
そこで、包丁で叩きながら細かく刻んでみる。
海藻は叩くと粘りが増して美味しくなるが、
松岡「すっぱい。調味料的な使い方ならいいかも」
城島「大根おろしに、これ刻んで入れたらどう?」
ならば、採れたてのハマダイコンで。しかし、
松岡「ゴボウみたいに硬いし、皮も厚い」
店頭に並ぶ一般的な大根は、薄皮程度。
しかし、DASH島のハマダイコンの皮は厚さ3mm。
ならばと、その厚い皮を手で剥いて中を食べてみるが、
城島「食べられたもんじゃない」
では、試しに外の皮をかじってみると、
松岡「辛い!大根の味!これが野生の大根の特徴か」
実は、ハマダイコンと一般の大根は違う種類だが、収穫期は共に冬。
一般の大根も、時期を逃せば、中から次第に硬くなり、
芯のようになってしまう。
つまり、採るのが遅いだけで、松岡の勘違いだった。
そして、春先のぐずつく空のある日、
5人揃って、舟屋の1階・船着き場での作業にとりかかっていた。
太一「帆船に舵を付けようよ」
というのも、10か月前、手漕ぎ舟に風を受ける帆を付けたのだが、
それだけでは、舟の動きをコントロールできず。
そこで、1年前からとっておいたのが、
舟屋の壁板集めの際に浜で見つけた船の“舵"だった。
船は、船尾に付けた舵で進む方向を変える。
帆で風を受け、前へ進みながら舵を切れば、
板が水の抵抗を受け、舟の向きは左右に変わる。
つまり、帆船に舵を付ければ、進路は自由自在。
しかし、漂着物の舵には部分的に腐敗や亀裂があった。
亀裂は、水が当たる部分の羽板と、軸となる身木の接続部分。
そこで、木材がどこまで生きているか、分解して確認。
すると、腐っている箇所はあるものの、
傷みが少ない部分は十分、活用できる。そこで、
板の生きている部分を、一回り小さく同じ形に切り出し、
再び軸と合わせ、舵として蘇らせることに。
さらに、舵を取り付けるには、舟に舵床(かじどこ)という土台が必要。
船尾に板で土台を作り、舵を差し込む。
これで、状況に応じて抜き差しも可能となる。
さっそく、棟梁・達也は、板の加工を。
しかし、雨水を含んだ厚さ4cmの硬い樫の木、
達也「(ノコが)動かない、切りづらい」
一方、土台作りは糸鋸で、半円状に板を切り出す。
土台には、舵を通す鍵穴状の穴が必要だが、
それには、板を半円にくり抜き、さらに切れ込みを入れ、
これら2枚組み合わせて鍵穴状にする。
そして、傷みのない部分を最大限に生かして切り出した舵の板。
面積は3分の2になってしまったが、
達也「(板の)中はしっかりしてるね」
樫の木は生きた状態、舵としてまだまだ働ける。
これを軸と再び合わせ、ボルトで固定すれば修復完了。
この“単板舵(たんばんかじ)"を取り付ければ、帆船の進路は自由自在になるはず。
太一「実際、海に出てみようよ」
今は引き潮、水際までおよそ50mあるが、
港跡の砂利は雨で濡れているので、舟を滑らせるには好都合だった。
ならばと、勢いよく砂利の上を滑らせ、水際まで舟を移動。
舟の中央に帆を立て、いざ出航。
長瀬「沖まで出ないと舵は(長さがあるから)出せない」
そこで、水深1mのところで舵を土台にセット。
初めて舵を切ってみると、
舟は港の出口の方向へ、いとも簡単に方向転換!
長瀬「曲がってる!舵利いてる、利いてる」
舵の効果は抜群だった。が、
太一「港を出ると風が強いよ。どうする?」
といのも、3方を山や木に囲まれた港の中では、風が収まっているが、
その外は、風速毎秒11mの北からの風が吹いている。
港跡を出ると、強風で沖へと流されてしまう恐れも。
しかし、今の帆船には舵がある!ならば、
長瀬「行けるところまで行ってみよう」
すると、港の出口で強風が!帆船は岸壁に向かって流されていく。
太一「松岡!舵きって」
ぶつかる直前、舵を切ると船はみるみる向きを変え、危機を回避!
舵のおかげで助かった…が、港を出て気付いた。
太一「風向きから考えて港には戻れないね」
つまり、吹いていたのは港から外へ向かう北風、
舵をどんなに利かせても、港に戻ることは出来ない。
こうなれば、北風に煽られつつも
ひとまず、DASH島の旗のある岸まで非難するしかない。
北からの風を受けながら、舵を目一杯切る。
大回りになるが、これで旗の近くには着けるはず!
と、この日一番の強風が!流される帆船!
太一「舵取れ!舵!」
と、その時…!
長瀬「舵が壊れた!」
風の力に耐え切れず、舵が土台から壊れてしまった。
で、結局、いつものように人力で岸を目指すことに。
達也「苦戦するな、この舟」
メンバーも心折れているかと思いきや…
達也「修正点が見つかった」太一「修正が必要です」
舵は折れても、心は折れていなかった。
帆船のさらなる改良を急ぐ理由、それは…
DASH島の沖合いで見つけた、高い知能を持つあの動物に会うため…
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