2015年4月26日 放送内容出張DASH村 ~淡路島 新たまねぎ~

DASH村で培った知識と経験を生かし、日本全国の農家さんをお手伝い!
今回の出張先は、兵庫県、瀬戸内海一大きな島、淡路島。
一年を通して温暖な気候の淡路島では、昔からたまねぎ栽培が盛んで、
昭和40年には、生産量日本一に!
そんな淡路島では、どんなたまねぎが作られているのか?
今回、城島と松岡がお世話になるのは、淡路生まれ淡路育ちの
たまねぎ農家の濱田哲司さん。てっちゃんの名前で親しまれている。
濱田さんの作るたまねぎは、地元でも、美味し過ぎる奇跡のたまねぎと評判!
畑から引き抜いてみると、真っ白なたまねぎが!
濱田さん「春のたまねぎで、新たまねぎって言って特に美味しいんですね」
春の訪れと共に出回る、新たまねぎ。
茎を切ると、断面から大量の水が!これこそ、新たまぎの特徴。
スーパーでよく見かけるたまねぎは、淡路島の場合、5月~6月、
葉が倒れるのを見計らって収穫期を迎えるが、
新たまねぎは、それより2ヶ月も早い3月下旬から収穫が出来る
極早生(ごくわせ)という品種。
一般的なたまねぎと、ほぼ同じ時期に苗を植えても、新たまねぎは、
生長の速度が速く、3月下旬にはもう食ベごろの大きさになる。
その違いは、中身を見ても明らか。
一般的なたまねぎは、固く締まって実も薄い。
一方、新たまねぎは、生長が速いため、実が肉厚。
濱田さん「実が締まらず、ふわっとしてるので、水分が溜め込まれる」
一般的なたまねぎは、5月~6月に一斉に収穫した後、
乾燥して保管し、一年を通して出荷するものだが、
新たまねぎは、その瑞々しさ故、日持ちしない。
収穫するわずか1ヶ月間しか味わえない期間限定の新たまねぎ!
その一番美味しい食べ方は、生でがぶりとかぶりつく!
城島「甘い!」
松岡「果物だね」
濱田さん「新たまねぎは、辛味が少ないので、フルーツみたいな味」
新たまねぎは、辛味成分アリシンが少ない為、甘味だけを強く感じるという。
とは言うものの、辛味は後からやって来た。
松岡「辛い!」
城島「この辛味は穫れたてならでは」
そんな辛味に敏感な松岡に、濱田さんの奥さんの厚子さんが持ってきたのは、
新たまねぎを薄く切ったオニオンスライス。
丸かじりとの違いは、ただ切っただけだが、一切辛味がなく、甘い。
切った直後は、中に含まれる辛味成分アリシンが残っている為、
食べると辛く感じる。
しかし、新たまねぎを切って、数時間空気にさらす事で、
蒸発しやすい辛味成分が抜け、甘味だけがぎゅっと凝縮するという。
水にさらすと辛味も抜けるが、同時に栄養分や甘味も流れ出てしまう。
そのため、地元淡路では空気にさらすだけ。
さらに、新たまねぎの美味しさの秘密は、サラサラで砂が混じった土にも。
濱田さん「ここは大昔、海だったんです」
濱田さんの畑がある三原平野は、元々海だった場所が、
縄文時代に隆起して出来た陸地。
その為、海のミネラルをたっぷり含んだ砂地で、水はけが良く、
余分な水分がたまねぎに吸収されない為、甘さが凝縮する。
収穫の目安は、
濱田さん「玉が膨れてきたら、土が割けていく」
たまねぎの周辺の土が割れていたら、茎を持って畑から抜き、
根を切って、茎を3cm残して切る。
多い時は、1日に1500個を全て手作業で収穫するという。
収穫していると、やって来たのは、濱田さんの孫の和来(わく)君。
濱田さん「いつもね、畑の手伝いに付いてくる」
普段から、和来君専用の手作りクワを持ち、
大好きな畑で腕を振るう、農業ボーイ!
1歳の頃から、大好きなおじいちゃんの後をついてきては、
たまねぎ栽培をお手伝いしてきたという。
松岡「将来有望だね」
収穫後は、瑞々しい切り口から傷みやすいので、
1日~2日乾燥させたあと、地元の道の駅などで、
てっちゃんの名前付きで販売されている。
収穫を終えたところで、春の恵みを、地元ならではの食べ方で!
教えて頂くのは厚子さんと、そのお友達、榎本利枝子さん。
まず一品目は、分厚く輪切りにして焼いた新たまねぎの上に、
ひき肉とたっぷりのたまねぎを混ぜたハンバーグを乗せ、
仕上げに、たまねぎをすりおろしたオニオンソースをかけた、
特製ハンバーグ!
続けて作る二品目は、
厚子さん「新たまねぎと桜鯛を使った南蛮漬け」
スライスした新たまねぎの上に、脂がのった桜鯛を片栗粉をまぶして
揚げ、特製のタレに絡めたものを乗せる。
仕上げに、ニンジンと大葉の千切りを散らし、完成!
そして、最後は松岡特製のパスタ!
にんにく、新たまねぎをオリーブオイルで炒め、火が通ったところで、
タコ、ベーコン、菜の花を加えて、さらに炒める。
火が通ったら、茹でたパスタを加え、塩・こしょう・バターで味を整える。
利枝子さん「美味しそうな匂い」
こうして、松岡のパスタもできあがり!
春の新たまねぎづくし料理が揃ったところで、皆さんと一緒に頂く!
新たまねぎと桜鯛の南蛮漬けは、
松岡「たまねぎの甘さが鯛の淡白な魚の味を引き立てる」
新たまねぎを贅沢に使ったハンバーグは、
城島「たまねぎの食感もあって美味しいね」
そして、松岡特製の春パスタ。
城島「今まで食べたパスタで一番上手い」
松岡「こういうシンプルな料理こそ出るね!」
さらに、新たまねぎを使った料理がもう一品!
利枝子さん「まるごと玉ねぎをお塩とオリーブオイルだけでオーブンで焼き上げてます」
水は一切使っておらず、浸っているのは、玉ねぎから出たエキスのみ!
城島「あっまーい!新たまねぎの旨みが凝縮されてる!」
松岡「本当に美味しい」
城島「新たまねぎってもう本当に美味しくて、「たまんね~ぎ」って感じですね」
兵庫県淡路島で作られる、春だけ楽しめる瑞々しい新たまねぎの味を味わい尽くす事ができた。
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