2015年5月31日 放送内容DASH 0円食堂 ~栃木県~

日本全国、捨てちゃう食材探して料理旅!0円食堂!
相棒のキッチンカーと共に千葉・茨城をめぐり、
今回、太一と長瀬がやってきたのは、栃木県。
太一「栃木といえば餃子だよね」
長瀬「あとレモン牛乳とか、イチゴの“とちおとめ"!」
そして、栃木には渡良瀬川や鬼怒川など、大きな川がたくさん!
長瀬「川魚もいるかもね!」
立ち寄ったのは、栃木県さくら市にある道の駅「きつれがわ」。
「きつれがわ」という川はないが、かつて近くの川に
きつねがたくさんいた事から、その名が付けられたと言われている。
そんな川の町でとれた、アユの塩焼きのほか、
ヤマメやイワナなど川魚の加工品も様々。
さらに、生産量日本一のイチゴを始め、採れたて野菜がおよそ50種類。
栃木県さくら市周辺の文化と情報の発信基地。
ここで0円食材探しのヒントを見つけたい。
と、まず目に付いたのは、“ヤシオマス"の加工食品。
太一「マスだ!やっぱり川魚獲れるんだ」
狙うは、加工時に出るアラか?さらに、
太一「“豚の挽肉"か…牧場から逃げた豚ならいけるかな」
そして、二人が見ておきたかった食材が。
長瀬「餃子と言えば“ニラ"」
栃木県はニラの生産量・全国2位。
そう、二人が作りたいのは栃木名物“餃子"。
さらに、地元の小麦を使った「氏家うどん」。
胚芽ごと製粉しているため、茶色っぽいのが特徴。
太一「これ(麺)の切れ端を練って餃子の皮にしちゃおう」
そこで、さっそく二手に分かれて食材探しへ!
まず、長瀬はニラを栽培する農家さんの元へ。
と、ご近所の男性、矢野さんに話を聞いていると、
ご自身のビニールハウスで春菊を栽培しているという。
目指していた農家さんではないが、事情を説明すると、
矢野さん「じゃあ春菊持って行って下さいよ」
長瀬「捨てるものじゃないと貰えない」
矢野さん「短くて出荷できない春菊ありますよ」
どれもそんなに差があるように見えないが、
矢野さん「長さに規定があって23cmないと出荷できない」
わずかでも規定に届かない春菊は、出荷できない。
しかも大きくならない内に旬を過ぎると、
苦みが増すので、捨ててしまうということで、
“出荷できない小さい春菊"ゲット。
一方、太一は、道の駅で見つけた養殖場へ。
その大きな施設を見て、
太一「間違いない!絶対(マス)養殖してるでしょ!」
養殖場で働いている渡邊さんに話を聞くと、
渡邊さん「鮎が中心で、今、栃木県で力入れてるヤシオマス」
栃木県水産試験場が4年かけ品種改良して作り上げた、ヤシオマス。
普通のマスとの違いは、
渡邊さん「天然素材のエサにオリーブオイルを3%混ぜてある」
オリーブオイルを与えることで、川魚特有の臭みがなくなるという。
しかも、その身はサーモンに近く、ムニエルにすると絶品とのこと。
そこで、加工場での作業を見せて頂くことに。
こちらでは作業はすべて手作業。
捌かれたヤシオマスの身は鮮やかなオレンジ色。
渡邊さん「(身の)色によって審査がある」
基準となるプレートの色と見比べ、色が濃いほど脂が乗っている証拠。
そんな身にも廃棄する部分があるという。
渡邊さん「これも捨てる、腹の所」
それはヤシオマスの肋骨部分。
小骨から身を取るのに手間がかかりすぎるため、捨ててしまうという。
太一「いっぱい身ついてるよ!」
完全に廃棄するものというので、
身がたっぷりついた“ヤシオマスのアラ"を頂いた。
一方、長瀬は、ニラ農家さんのお宅を訪ねる。
田口さん「私と旦那と二人でニラを作ってます」
案内されたのはビニールハウス。
田口さん「ここ(ハウス)のニラの半分は刈って捨てちゃう」
実は、ニラは「捨て刈り」と言い、種を蒔いてから
1番最初に生えてきた葉は、全て刈り取り、捨ててしまう。
再び葉が出るのを待つ。
市場に出荷されるのは、この2番目の葉から。
というのも、ニラは太陽の光を浴び、光合成をして、根に養分を溜める。
一番最初に出てきた葉を刈り取る事で、
二番目に出てきた葉は、根からたっぷり養分を吸収して育つため、
味も香りも抜群のニラとなる。
つまり、最初に生えてきた葉は、全部捨てられちゃうニラ。
刈られたニラ、捨てるといっても、
少々風味は落ちるが、十分食べられるとのことで、
有難く“捨て刈りしたニラ"をゲット。
その頃、太一は道の駅で見つけた「氏家うどん」の製麺工場。
こちらでは、ラーメンとうどん、そして餃子の皮も作っているという。
社長の舩生さんによると、餃子の生地を型抜きした際に、
たくさんの切れ端が出るとのこと。しかし、
舩生さん「(切れ端は)近くの畜産の方たちに持っていく」
つまりは、牛や豚のエサになる。
このあと畜産業社の方が受け取りにくる可能性もあるため、
残念ながら、頂くことはできなかった。
一方、長瀬はデザートが欲しいと、
イチゴ農家さんの直売所を訪ねてみると、こちらの大野さん夫婦が、
偶然にも長瀬主演のドラマ「泣くな、はらちゃん」を視聴中。
大野さん「鉄腕DASHも録って観てるよ!」
ならば、話も早く、
大野さん「(イチゴ)いっぱいあるから持って行って!」
完熟しすぎてるものは、売り物にならならず、廃棄するとのことで、
“熟し過ぎたとちおとめ"を大量ゲット!
一方太一は、先ほど行った養殖場の荒川さんに紹介してもらった、
「金泉楼(きんせんろう)」という中華料理店へ。
店の奥へ案内され、店主が冷凍庫の中から取り出した餃子。
お店で出すよう作り置きしていたものだというが、
店主「もう餃子の皮が白くなってきてる」
そして、時間が経つと“冷凍焼け"し、商品にならなくなる為、
“冷凍焼けした餃子"を頂けることに。
太一「本当に助かります!ありがとうございます!」
こうして栃木県さくら市周辺で探した、捨てちゃうところ色々。
長瀬「よっしゃ、作ろう」
太一「餃子は初めてだね」
とは言え、餃子そのものを頂いているので、
太一「皮と具を分けて、皮を使おうと思って」
中のお肉は、後で別の料理に使うらしい。
中身を取り出した皮は、広げてこねてから、
生地を伸ばし、もう一度成型。
そして、この皮で包むのが、ヤシオマスのアラからほぐし取った身。
それを、包丁で細かく叩くと、
太一「すごい粘り出てきた」
そこに塩、胡椒、醤油で味付けし、よく混ぜれば、
太一「ひき肉っぽくなってきた」
長瀬は、ニラ農家さんに頂いた、ニラと白菜をみじん切りに。
さらに、春菊など小さく切った野菜を、
マスと一緒に、よく混ぜ合わせれば、餃子の具が完成。
そして練り直した皮に、この具を包み、フライパンで焼いていく。
少量の水を入れて、中火で10分。
その間に、とちおとめを砂糖と一緒に煮詰める。
長瀬「卵があるからクレープ作る」
卵は、立ち寄った養鶏場で、頂いたもの。
こちら、乾燥させた柑橘系フルーツを
餌に与えた鶏が産んだ「フルーツ卵」。
甘く、コクが強いのが特徴。
運搬中に割れたりして、商品にはならないのものだが、
火を通せば、問題ないとのことで有難く頂いた。
長瀬「スイーツ男子ですからね」
この卵を溶いて、クレープの生地に。
薄く広げ、焦がさないように注意して両面を焼く。
そこに、傷んだ部分を取り除いたとちおとめを置いて包み、
上からじっくり煮込んだイチゴソースをかければ、
太一「原宿に行列できちゃう」
“0円イチゴクレープ"の出来上がり。
そして、餃子の焼き目もいい感じになり、
“ヤシオマス入り0円焼き餃子"の完成。
料理が出そろったところで、
食材を分けて頂いた方々をお招きして食事会!
まずは、餃子から。
渡辺さん「ヤシオマスの香りがたっぷり入ってるね」
長瀬「ニラの風味もあっていい」
実は、頂いた食材で、スープも作っていた。
大きなソーセージは、餃子から取り出した具を使い、
太一「マスの腸の中に餃子の肉を入れた」
長瀬「(マスの)臭み全然ない」
そして、シメはデザート“イチゴのクレープ"。
長瀬「イチゴだけでも美味しい」
太一「生地最高じゃん!卵に甘みがあるんだね」
栃木の皆さん、捨てちゃう食材色々、ありがとうございました!
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