2015年6月14日 放送内容DASH村 ~福島県 新男米~

4月上旬、福島県福島市。。
釜で炊き上げた米をほお張る、城島と達也。
城島「悔しいけど美味しいな」
2人が食べていたのは、TOKIOが作った新男米ではなく、
全国から集めた3種類の米だった。
まず、奥飛騨の豊かな自然で作られた「乙女ごころ」。
そして、日本一の米どころ、新潟県南魚沼産の「笠原農園米」。
最後に、山形・奥羽山脈の清流で育てられた「五右衛門」。
これらの米は、美味しさを競う国際コンクールで金賞を受賞したもの。
金賞に選ばれる米は、4300点以上の中から、わずか10点ほどのみ。
まさに、世界に誇る米だった。
食べていた、その理由は…、
去年、TOKIOオリジナルの米「新男米」は、
14年ごしの悲願が叶い、一等米になった。
しかし、明雄さんの“まだまだ"という精神を受け継ぎ、
さらなる美味しい米を目指し、いろいろと食べて、学んでいた。
城島「近い場所で育てて、これだけ(新男米と)キャラクターが違う」
3つの米の一つ「五右衛門」は、福島市の隣町、
山形県高畠町で作られていた。
達也「(山形に)行ってみる?」
城島「良い所を学びたいよね」
そこで、達也は「五右衛門」の産地へ。
「五右衛門」を作っているのは、米づくり暦40年の遠藤五一(ごいち)さん。
達也「“芽出し"中ですか?」
遠藤さんは米の種となるもみを、流水におよそ10日間浸し、
芽を出させる作業中だった。
達也「新男米の種もみを持て来たんで、見て頂いてもいいですか」
この種もみは今年の新男米の種となる。
遠藤さん「綺麗です。粒も揃ってますよ」
そして、遠藤さんに案内していただいた部屋には、
匠の証がズラリと並んでいた。
遠藤さん「米の国際コンクールの賞状です」
遠藤さんは5年連続で金賞を受賞し、殿堂入りを果たしていた。
達也「新男米を食べて頂きたい」
米づくりの匠に、新男米の味はどう感じるのか?
じっくりと味わい出した答えは、
遠藤さん「悪くはないですよ」
改めて、遠藤さんのお米もいただくと、確かに感じたその違い。
達也「(新男米は)溶けちゃうけど(五右衛門は)いつまでも美味い」
なぜ、違いが生まれるのか?
遠藤さんは、美味しさの秘訣を教えてくれた。
遠藤さん「桶に塩を」
達也「塩水選」
種もみを塩水に浸すことで、軽いものは浮かび、
実が詰まった良いものだけが沈む。の沈んだものだけを種として使うしかし、
それなら達也も、すでに14年前、
福島DASH村で明雄さんから学んでいた。
しかし、遠藤さんが教えてくれた『塩水選』は少し違っていた。
遠藤さん「もっと塩分濃度濃くして、一番優秀な種を残す」
遠藤さんが使う塩の量は、DASH村の1.5倍。
塩分濃度濃くすると、より厳しく選抜される。
今まで通りの塩の量だと元々用意したものの4分の3が沈み、
ほとんどがいい種もみとして選抜されたが、遠藤さんの方法だと。
達也「かなり浮いてるのが目立ちますね」
沈んだのは、4分の1。
相当少なくなってしまったが、厳選されたこの種を使えば、
遠藤さん「デンプンが詰まった、大きい米粒になる」
大粒の米は、うまみの元をたくさん含んでいる証。
こうして、厳選された種もみを福島に持ち帰り、
水分をたっぷり吸収させる。
達也「芽が出始めたね」
これを、明雄さんに教わった“一粒撒き"で。
本来なら、一つの容器におよそ6000粒の種もみをざっと蒔くが、
一粒撒きは、一マスに一粒ずつ蒔くので、およそ300粒。
栄養を奪い合うことないので、強く太い苗になる。
そして、一ヶ月後。
生長した苗を見て、すぐ違いに気がついた。
城島「苗にコシがある」
一粒の種から、苗が4本になり、太くて長い根も伸びている。
城島「今までで最高の苗やな」
そして、苗を植える前にもう一つ大事な作業があった。
城島「今年も“ガチ棒"で」
達也「(明雄さん)こだわりの30cm」
去年、明雄さんの指導で通常よりも広い30cm間隔で苗を植えた。
すると、一株により多くの栄養分が行き渡り、一等米になった。
準備も整い、
達也「今年で15度目の田植え、宜しくお願いします!」
毎年、植えているからこそ分かる、その違い。
城島「根付きがいい。植えた瞬間に落ち着いてる」
しかし、田植えを始めて30分。
達也「あ!ない!苗が足りない!」
そう、遠藤さんの教えで、より厳しく種もみを選抜したため、
今年の苗は、田んぼ全体には行きわたらなかった。
でも、
城島「今年は量より質」
田植え終わり、福島DASH村でお世話になっていた孝子さんが、
あるものを持ってきてくれた。
それは、塩水選の際、水面に浮かんで使わなかった種もみを炊いた米。
昔から余った種もみは捨てることなく、
田植えの合間などに食べていたという。
早速、これをおにぎりにして、炭火でこんがりと。
達也「焼きおにぎり」
醤油の焼きおにぎりとネギ味噌の焼きおにぎり。
達也「美味しい、焼きに合う」
城島「(塩水選で)浮いた種もみでこんな美味しいんやから、
この(沈んだ種もみの)苗は相当良いはず」
「いやあ、楽しみですね」
待ち遠しい、稲刈りは4か月後。
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