2015年7月5日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

日差しが強まる初夏。
この時期は、森の中に待望の実りを迎える。
倉庫跡の前に生える中国原産シナミザクラ。
春には満開の花が咲き、初夏には真っ赤な実が鈴なりに。
2年前、この実を初めて見つけたのは長瀬だった。
そこで、城島、達也、松岡が今年も同じ時期に来たのだが、
城島「(実は)生ってるけど青いな」
というのも、今年の春先は、全国的に日照時間が不足し、
各地の作物に影響が出た。
つまり、DASH島でも作物の成長が遅れているよう。ところが、
城島「(実が何かに)食われてる」
松岡「鳥かな?去年、ビワにはネット張って、ジョニー作ったけど」
それは一年前、森の中に実ったビワを鳥から守るため、
民家跡で集めた服と漂着物のマネキンの顔で、
即席の見張り役、“案山子(かかし)のジョニー"を作った。
さらに、実が青いうちからネットを被せ、
自分たちが食べる分の実を確保した。
そこで今回も、近くに落ちていたネットを使い、
実をいくつかまとめて、傷つかないよう優しく包む。
松岡「鳥も食べるから、オレらが食べる分だけ囲おう」
ネットを4か所設置し、実は9個確保した。
これでTOKIO5人が食べる分は守れるはず。
さらに、城島が持ってきたのは、ビワの鳥除けに使ったマネキン。
城島「マネキン置いとけば(鳥が)びっくりする」
しかし、鳥よりも先にびっくりしたのは、松岡の方だった。
そんな松岡に追い打ちをかけるよう、達也が手にしていたのは…
アオダイショウ!
一目散に森の奥へ逃げる、ヘビ嫌い松岡。
達也「サクランボを守るために獲ってきた」
このヘビは、この日の朝、民家跡の屋根裏で城島と達也が見つけ、
ハブ駆除の経験を活かし、捕まえていたもの。
達也「ヘビを(桜の木の周辺に)放しとこう。」
それは、沖縄で学んでいた。
体温調節ができないヘビは、気温が変わりにくい、
暗く湿ったところを好む。
城島「これで鳥も(ヘビの)気配を察知して近寄らないかも」
つまり、物陰に隠し、警備させる作戦。
さらに、倉庫跡の屋上にも鳥対策。
松岡「鳥は山からも狙ってくるから」
桜の木を上からも守る為、案山子のジョニーを置き、警備を任せる。
空からの鳥には、ジョニーが目を光らせ、
地上には、更に2体の案山子を配備。そして物陰にアオダイショウ!
これで、鳥対策は、万全の態勢。
松岡「また(実が)赤く熟したころ見に来よう」
そして、2週間後、もう一度、サクランボの様子を見に来ると、
達也「(実に)食べられた名残がある」
確かに、実が青いうちにネットをかけたのに、
実だけがなくなり、種がむき出しになっている。
鳥の仕業なら、種ごと飲み込んでしまうはず。
その犯人の正体、観察カメラが捉えていた。
実が熟す前から、地上では案山子が警戒し、
倉庫跡の屋上でもジョニーがいて、警備に抜かりはない。
さらに、アオダイショウも見回りに動いていた。
そのおかげか、鳥は寄り付きさえせず、2週間。
実は赤く熟れたのだが、その匂いを嗅ぎ付けたのはアリ。
鳥が入れぬ、網のすき間をぬって、実に群がっていた。
調べたところ、国内最大種のアリ“クロオオアリ"。
花の蜜や甘い果実が大好物で、
全国の農家でも、熟した果実が食われる被害が出ている。
予想外の相手に、今年の実は諦め、しぶしぶ舟屋に戻ると、
舟屋の奥に生える、高さ4mほどの木。ふと見ると、
松岡「何か(実)生ってない?」
城島「木の肌を見ると桜っぽい」
確かに、この木も春には桜のような白い花が。
そして、初夏になり、それが実を付けていた。
調べてみると、伊豆大島原産“オオシマザクラ"。
日本には、およそ600種類の桜があるが、
ほとんどの桜は、同じ品種同士で受粉しても、実を付けることはない。
しかし、虫や人の手によって、品種の違う桜の花粉を受粉することで、
実をつける。市場に出回るサクランボの多くも、
セイヨウミザクラという品種に他の桜の花粉を受粉させ育てている。
つまり、今年は、倉庫跡のシナミザクラから
舟屋脇のオオシマザクラへと、虫たちが花粉を運んだのか、
開拓3年目にして、初めて実が出来た。
それにしても、気になるのは、
松岡「この実、食べられるのかな?」
城島「しかも、赤、黄色、黒…3種類の色がある」
そこで、どれが美味いか、食べ比べ。
松岡は見慣れた赤、達也は熟れ過ぎたような黒、城島は黄色。
と、三つを並べて気がついた。
松岡「あ、少年隊の色だ!」
では、あどけなさが売りのかっちゃんの色、黄色から。
城島「エグ味あるなあ、結構な酸味」
続いて、甘いマスクのニッキの色…、赤は?
松岡「苦いね。最初だけ甘酸っぱいけど」
それでは最後、年々深みを増す色気、ヒガシの黒はどうか?
達也「苦みがある…けど甘くていいニオイする」
しかし、松岡が食べてみると
松岡「甘い!美味い!」
どうやら、酸味が強い赤を食べた松岡には、甘く感じられたよう。
調べたところ、オオシマザクラの実は小さく、少ないため、
市場には出回らないが、原産地の伊豆大島では、
黒く熟れたものをジャムなどに加工している。
すると、このサクランボを気に入った松岡に一句、降りてきた…。
松岡「甘すぎず 苦さも含めた 桜だね」
一同、苦笑い…。
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