2015年7月12日 放送内容出張DASH村 ~新潟県 巾着なす~

今回、城島と松岡が訪れたのは新潟県の真ん中、長岡市。
日本一の米どころで知られる新潟県は、“ナス"の栽培面積も日本一!
しかも、県内だけで、約20種類のナスがあり、料理によってナスを
食べ分けるナス王国。
その証拠に、
松岡「ナス(の畑)だらけだね」
そんなナス王国新潟でも、出回ることの少ない幻のナスがあるという。
今回お世話になるのは、そのナスを作って50年の小林幸一さん。
そして、幻のナスはTOKIOも初めて見る形。
城島「筋が入ってて、普通のナスと違う」
小林さん「これが、“巾着ナス(きんちゃくナス)"」
紐で口を絞った巾着袋のように筋が入っている事から、
名付けられた「巾着ナス」。
およそ100年前から栽培されている長岡伝統のナス。
その最大の特徴は、
松岡「硬い!ナスの硬さじゃない」
以前、熊本で出会った大長ナスは、
簡単に2つに割れ、身もスポンジのようだったが、
巾着なすは
小林さん「中の身は緻密で硬く詰まってるんです」
試しに、生のままかじってみると、
城島「甘くてみずみずしい。リンゴみたい」
松岡「でも生だと硬すぎる…どうやって食べるんですか?」
と、奥様のフサ子さんが持ってきてくれたのは、“蒸かしナス(ふかしナス)"。
フサ子さん「(長岡では)巾着ナスを蒸すんですよ」
これは、巾着ナスの皮をむき、およそ15分蒸して、
一晩冷やしたもの。
硬いナスだからこそ生まれた、長岡伝統の食べ方。
これを生姜醤油で頂くと、
城島「柔らかいのに歯ごたえがある」
フサ子さん「畑のトロって言われるほど美味しいんです」
まさに、刺身のような不思議な食感。
そんな巾着ナスの産地は、ここ長岡だけ。その理由は、
小林さん「信濃川が近いので、土壌が肥えてる」
こちらの畑は、日本最長の信濃川から、およそ1kmの場所にある。
この辺りは、かつて、信濃川が洪水によって氾濫を繰り返した事で、
川の周りに、土砂が堆積して出来た土壌。
山から流れ出た栄養分が豊富に含まれているため、
栽培が難しい巾着なすが元気に育つ。その証拠に、
巾着ナスが作られている場所は、ほとんどが信濃川の側!さらに、
城島「土が乾いてる。水気が全然ない」
小林さん「よほどでないと水をやらない」
これこそが、小林さんならではの栽培方法。
通常、ナスは乾燥に弱く、以前、大阪で見た水なすは、
土の表面に苔が生えるくらい、水をたっぷり与えていたが、
小林さん「ここは信濃川の近くで、土壌の3mくらい下に水がある」
つまり、小林さんのハウスは信濃川に近いこともあり、
地中深くに水がしみ出している。
地上から水を十分に与えらえず、
命の危険を感じた巾着なすは、必死に根を張る。
とはいえ、吸収出来る水の量はわずか。
ナスは生き延びようと、自ら糖分を溜め込むため、
実が締まり、甘みが凝縮するという。
小林さん「過保護にせず、自分の力で水を吸わせる」
そして、収穫は一つ一つ手で。
小林さん「いい実は巾着の筋が綺麗に入ってる」
松岡「これ筋きてる!カボチャっぽい」
一方、ナス大好き城島は、どんどん良い実を見つけ、
小林さん「プロより(収獲作業)速いね」
あっという間に、ザル一杯に。
収穫された、小林さんの巾着なすは、
地元長岡の直売所やスーパーだけで販売されている。
では、受け継がれてきた伝統の巾着なすを地元ならではの食べ方で!
料理を教えて頂くのは、奥様フサ子さん。まずは、
フサ子さん「ナスの丸ごと肉詰めを作ります」
最初に、ヘタを切って中の身をくり抜く。
フサ子さん「あとで中に肉を詰めるんで」
松岡「(ナスを)器にもするし、中の身も使うんですね」
これを丸ごと揚げる。理由は、
フサ子さん「硬いから揚げると柔らかくなる」
器を揚げている間に、中に詰める具材づくり。
先ほどくり抜いたナスの身と玉ねぎを炒め、ひき肉と混ぜ、
器が揚がったら、中にその具を詰めていく。
松岡「ピーマンは見たことあるけど、肉詰めナスは初めて」
これをオーブンで20分ほど加熱。
その間に、マボ松岡が麻婆ナス作り。
まず、ナスを乱切りにしたら、
フサ子さん「硬いから揚げて下さい。そうすると味が染み込みやすい」
3分ほど揚げれば、味付けはマボ流で!
松岡「ごま油入れて、ニンニク・ショウガで香りを移して…」
そこに、ひき肉と塩少々、ナスを加えて、
鶏ガラ、オイスターソースで味を整える。
仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけたら、完成。
一方、これも地元ならではの、
フサ子さん「ナスの冷やし茶漬けを作ります」
蒸したナスを1cm大くらいに切ったら、
そこに、ネギ、ミョウガ、生姜、大葉などの薬味、
味付けに味噌を加えて、ナスと薬味を細かく刻みながら、
混ぜていく。これを、
ご飯にのせて、冷やしたカツオ出汁をかけたら出来上がり。
そして、オーブンで焼いていた肉詰めも、
松岡「美味そう」
仕上げにもうひと工夫。
上からミートソースをかけ、チーズを載せる。
そして、チーズが溶けるまで、さらに4分加熱。
松岡「よし出来た!いい感じ!肉汁たっぷり」
では、巾着ナスづくし、早速!
まずは、“巾着ナスの素揚げ"をお味噌で。
フサ子さん「自家製の味噌を甘味噌に仕立てました」
城島「(硬くて)油を吸ってないから、あっさりと食べられる」
そして、マボが作った特製“麻婆ナス"。
松岡「味付けは松岡家の味」
城島「控えめな塩分濃度で優しい味…こういう男なんです」
そして、メインの“巾着ナスの丸ごと肉詰め"。
半分に割ると…
城島「肉汁がすごいわ」
松岡「美味い!洋食屋の味だよね」
城島「ナスがトロ~っとしてる」
肉料理の後は、さっぱり“ナスの冷やし茶漬け"。
松岡「家帰ってこれあったら完璧だな」
城島「暑い夏にピッタリ」
松岡「今日のフルコース最高だね!」
「あっさりモノからこってり入れて、あっさりに戻る」
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