2015年7月26日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

初夏のある日、待望の獲物を狙う絶好の機会が。
松岡「オイスターゾーンだね」
達也と松岡がいるのは、島の南側の岩場。
ここは、去年の夏、達也が海の主・コブダイを見つけた場所。
そして、この大物をおびき寄せるため、
城島が溺れかけながら、エサのマガキを獲った場所でもあった。
マガキは、潮通しの良い岩場などに張り付き、成長。
冬に旬が始まり、産卵直前の初夏は最も太り、旨味を溜め込む。
まさに、この時期を狙っていた。
達也「この時期は大潮で干満が激しいから、今しかない」
つまり、普段は海の中のカキも、潮が引けば、姿を現すはず。
潮溜りは、岩が入り組み、カキの天敵である大型の魚が入りにくい。
そこで、潮溜りを探していると、まず見つけたのは、
松岡「デカい、ナマコがいた!」
潮溜まりにいたのは、“マナマコ"。
ナマコもカキと同じく、春から夏にかけてが産卵期。
オスは精子を、メスは卵を海中に出して子孫を残す。
今は、そのための準備で体が大きく膨らむ大事な時期。なので、
松岡「じゃあ、そっとしておこう」
そして、次に気になったのが、
岩の裏にビッシリとぶら下がる赤い何か。
松岡「牛の乳みたい」
その数、ざっと見ても300は下らない。
調べてみると、これはサンゴの仲間“ウミイチゴ"。
イチゴのように見えることから、その名がついた。
水中では、触手を花のように広げ、
その一本一本でプランクトンを捕まえる。
しかし、肝心のカキが見当たらない。
そこで、海藻が茂るポイントへ移動。
ここならば、カキのエサとなるプランクトンも豊富なはず。と、
松岡「これ、マガキじゃない?」
岩に張り付くマガキを発見。
しかも、環境が良いためか、密集するように手のひらサイズの大物がいくつも。
岩との隙間にドライバーを入れ、カナヅチで打って剥がす。
そして、3つ獲ったところで、
達也「人数分の3人だからもう(獲らなくて)いいんじゃない」
どれも、2000円近くの値が付くサイズ。
さっそく、舟屋に持ち帰り、囲炉裏で調理開始。
石橋の作業中だった城島も休憩がてら合流。
かなりの大物なので殻が厚く、火が通るのに20分。
では、マガキの炭火焼、初夏まで待った味を頂く!
松岡「味濃いな!身もしっかりしてる」
達也「やっぱり陸に上がってる時間があるからね」
というのも…それを学んだのは、3年前。
カキ養殖の本場、広島の知恵。
潮の満ち引きを利用し、あえてカキを空気に触れさせる。
そうすることでエサを食べられず、いくらかは死んでしまうが、
生き残ったカキは、強く、大きく、味も凝縮していく。
つまり、DASH島でも自然の潮の満ち引きが、
立派で美味いカキを育てていた。
そして、精をつけたら、あの大仕事へ。
4か月前、DASH島の石橋づくりは大ピンチだった。
アーチ部分を構成する最後の石、要石がぴったりハマらず、
全ての輪石を一旦下ろし、積み直しを余儀なくされた。
あの日から、毎日のようにビシャンを打ち続け、
ミリ単位で石の側面を削り、およそ100の面を微調整。
そして、再び石を積む作業を繰り返す。
石は吊りクランプと、滑車櫓で一つずつ積んでいく。
そして、輪石同士をしっかり密着させれば、アーチは安定する。
達也が輪石の位置を調整し、城島が高さを合わせ、
松岡はガヤでもり立てる。
そんな澱みない連携で、積んだ石は、のべ100を超え、
ついに、最後の隙間に要石をハメ込む段階に!
この肝心要の石が入れば、アーチは重さだけで支え合い、
土台を抜いても崩れることはない。しかし、
見かけによらず、TOKIOの中で唯一A型の男が、
松岡「この微妙な隙間大丈夫?気になっちゃうんだけど」
そこで、さらに輪石を密着させ、クサビを入れて微調整。
松岡「(隙間が)シマったね」
不安が解消されたら、要石の出番。
一つ80kgの要石。
真っ直ぐ落とせば、重さでキツくハマるはず…が!
今度はガバガバではなく、隙間が狭すぎて要石が入らない…
河本さん「下が合っとらん。削らないといかん」
城島「えっ!もう一回、全部(輪石)を削るんですか!?」
河本さん「いやいや、要石だけ(削る)」
松岡「狭い分には(要石だけ)削ればいいってことですね」
一瞬、前回の失敗が頭を過ぎった城島だが、つまりは、
要石が入らなかった原因は、輪石と接する面のわずかな角度の違い。
そこで、輪石の角度に合わせて、要石の側面を削る。
それで隙間に、すっぽりと収まるはず。
ならば、要石をミリ単位で調整し、再び。
削りが足りなければ入らず、
削りすぎなら石が崩れて、再びの積み直しになってしまうが…
果たして。
と、念願叶い、要石は隙間なくぴったりとハマってくれた。
松岡「これでこそ、要だね」
これを、さらに安定させるため、胴突きで叩いてシメる。
見事にピッタリと収まった。この要領で2つ目、3つ目の要石も。
城島「(3つ目)最後の要石、ラストのピース」
これで、のべ106個目の石。
最後の要石も胴突きでシメれば、
藤本さん「完璧ですね」
城島「理論上は支保工(土台)抜いても崩れない」
しかし、石橋はこれで完成ではない。
ここから、上に壁石を積み、道を作っていかなければ。
城島「もっと早く出来上がると思ってました」
作業開始から、早1年が経とうとしていた。
数日後、舟屋の囲炉裏端では、城島が恒例の特製汁の準備中。
1度目は去年3月、森で見つけたサネカズラの実を煮詰め、
滋養強壮に効くはずだったが、強烈なエグ味に太一と達也が悶絶。
2度目は、半年ほど前、山で獲った3種類のキノコを煮出し、
これも免疫力が強くなるはずが、笑ってしまうほどの苦さ。
そして、3度目の新作、この男はなぜか自信に満ちていた。
城島「今回のめっちゃ美味しいねん。新感覚!」
その材料は、“タラの樹皮"。
森の中でタラの木を見つけたのは、1年半ほど前のことだった。
タラの木の春の新芽「タラの芽」は、
天ぷらなどで苦みが美味い、山菜の代表格だが、
見つけた時には、伸びきった状態。
硬く、エグ味もキツいため、手をつけずにいた。
そして、今から1週間ほど前、城島は再びタラの木の元へ。
すると、背丈ほどだった高さは3m以上に。
若芽も苦く、食べられないが、城島の狙いは樹皮。
タラの木の皮や根は、古くから民間療法に使われてきた。
別名「トリトマラズ」の由来となったトゲのある皮は、
乾燥させてお茶にし、大正時代にはブームとなった。
城島「(お茶に)使う分だけ頂こうかな」
皮が柔らかいこの時期に皮を削いで、天日で乾燥。
それを煮出せば、お茶となり、疲労回復や血行促進に効くという。
早速、1mほど枝を切り落とし、皮を削っていく。
城島「メンバーには体を労わってもらわんとな」
特製の汁、定期的に振る舞わねば。
削った皮は天日干しすると、旨味が増し、長期間の保存も効く。
そして1週間、乾燥させた皮をそのまま熱湯で、
成分をしっかり出すため、20分ほど煮出す。
すると、樹皮は水分を含み、完全に沈んだ。
これで、成分を充分に煮出せたはず。
城島「新しいやつ出来たで、これ」
では、城島自信の新作・タラノキ茶を、
季節の変わり目、疲れが出るこの時期に、ぜひ。
まずは、城島の特製汁初体験の長瀬。
長瀬「うっ!に…がっ!」
どうやら飲めた代物ではないようだが…
これで3度目の達也も恐る恐る確かめる。
達也「築40年の味だよ!」
調べれば、少量を弱火にかけ、ほのかな苦みを楽しむもの。
煮出し過ぎがマズかった。
味は酷いが疲れは癒えた…そこで、
7月のある日、舟屋を離れ、年に1度の大勝負へ。
城島「今年もやるで!“七夕相撲"」
相撲の起源は平安時代。
七夕の日、宮中に全国の力自慢が集められ、取り組みを行った。
そこで去年、開拓の安全を願い、DASH島でも浜辺に土俵を設け、
城島が、因縁の相手、AD北村と大一番を繰り広げた。
結果は城島の完敗…。
あの日から、作業の合間を縫って稽古を重ねてきた城島。
今年こそ、北村を叩き潰すんや!
しかし、そんな気迫にも、北村は一切動じることはない。
なぜなら彼は、入社7年目、念願のディレクターデビューを飾り、
番付が上がったのに伴い、風格も増した。
恐れるものはない。
では、七夕相撲・DASH島場所、本日結びの一番。
達也「待ったなし!はっけよい、のこった!」
両者がっしり組み合い、一歩も引かない…と、
どちらも同じ姿勢で土が付いた!
これは行司の達也も勝敗の判断つかず、取り直し。
そして、再び両者組み合い、仕掛けたのは城島、
一気に北村を土俵際へ追い込み、最後の力で投げをうつ…!
が、寸前で若い力に切り返されて、またも敗北を喫した…。
勝者・北村には、鍋の賜杯(しはい)が。
しかし、実は達也と松岡、城島が勝ったときのために、
共に勝利の美酒に酔おうと、めでたい魚を釣りに海に出ていた。
1年前、北側の岩場には、スズメダイの群れやイシダイの姿。
さらに、潮が満ちた港跡には40cm越えのクロダイも。
ならば、“マダイ"もきっといるはず!
そこで、小エビをエサに伊勢湾伝統・ウタセ真鯛を。
ソーラーカーの旅でも乗船した打たせ船は、地引き網漁のための船。
その網の中には、魚に混ざって、マダイの好物・小エビも入る。
それを生き餌にした、100年以上続く漁法だが、
DASH島のエビは、舟屋前の干潟で捕まえることに。
そして、30分で25匹のテッポウエビをゲット。
これを祝いのマダイを釣るため、生きたまま仕掛けに。
この仕掛けを底に着くまで、糸を出していく。
というのも、マダイは岩場の海底に生きているエサに飛びかかる。
この習性を利用するため、誘い方は、
生き餌の動きに任せ、しゃくらず、当たりを確認する程度に。
と、初めに当たりを感じたのは松岡。しかし、
達也「あ、それ俺の(仕掛け)だ」
つまり、互いの仕掛けが絡まっていた。
気を取り直して、糸が絡まりにくいポイントへ移動。
達也「潮の流れが速いな」
それはタイが好む岩場が多いということ。
さらに、流れが速いと、糸が伸びて絡まりにくい。
と、さっそく松岡が釣り上げたのは、“ホシササノハベラ"。
タイではないが、刺身が美味い、西日本では定番の魚。
松岡「DASH島で初めて釣ったよ」
そして、続けて釣果を重ねる松岡。
次なる獲物は、“メバル"。
味が染みやすい白身魚で、煮付にすると美味い。
しかし、狙いはあくまで、桜色の大物!
と張り切っていたが、結局2時間粘って、この2匹のみ。
仕方なくマダイを断念し、舟屋に戻って調理の準備…と、
そんな中、スタッフがある存在に気づく。
舟屋の軒先にぶら下がる球体…それは紛れもなくスズメバチの巣。
達也「防護服着てやれば、今ならすぐ駆除できるけど」
焦る松岡を尻目に、冷静な達也と城島。
二人はスズメバチの駆除専門の技術を学んで、もう4年目。
しかし、それには、完璧な装備が必要。
地上7mという高さも問題となってくる。
今できる対策は、むやみに近づかないよう、舟屋を閉鎖すること。
城島「これは島最大の危機やな…」
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