2015年9月6日 放送内容出張DASH村 ~高知県 ニラ~

餃子、もつ鍋、ニラレバとスタミナ食材の代名詞、ニラ。
そんなニラの生産量日本一を誇るのが、高知県香南市。
松岡「朝の五時半だよ」
長瀬「朝早いね」
朝早くに収穫するというニラ。
今回お世話になるのは、
農業歴30年の恒石彰彦(つねいしあきひこ)さんと、長男の昌彦(よしひこ)さん。
昌彦さんは24歳の時、サラリーマンを辞め、後継ぎに。
父・彰彦さんは30年間、ナス農家だったが、
ナスの花粉アレルギーだった息子さんのため、栽培を断念。
2人で一からニラ作りを始めた。
父子二人三脚で作り上げたそのニラは…
松岡「一面ニラ!こんなに伸びるんだね」
そして、実際に触れて、長瀬はすぐに気がついた。
長瀬「これすごいよ、ニラの葉の肉厚が」
彰彦さんがおもむろに一束刈ってみると、
松岡「すごい水分!」
刈った断面からは、ポタポタと滴り落ちるほどの水分が!
彰彦さん「(午前)10時ごろには、だんだんしなってくる」
松岡「脱水症状になるわけですね」
彰彦さん「そうなってから収穫したら、商品価値がゼロ」
長瀬「ゼロなんですか!」
通常ニラは、日中の暑い時間、人間が汗をかくように、水分を放出。
そして気温が下がる夕方以降、
再び水分を溜め込み、ピンっと張った状態に。
一日で一番新鮮でみずみずしい時に刈り取るために、いつも
大陽が昇り始める頃に収穫し始める。
と、その一滴を舐めてみると、
松岡「甘い!ニラエキスですね」
その糖度を測ってみると、
松岡「10.7度!」
長瀬「ウソでしょ!?」
なんとイチゴの糖度とほぼ同じ。
そんな旨味たっぷりのニラエキスが詰まっているおかげで、
長瀬「張りがすごいよ、ピーンと立ってる」
生でかじってみても、
長瀬「甘い!」
松岡「朝ニラ美味い。後からピリッときますね」
彰彦さん「ニンニクと一緒。食欲増進とか疲労回復」
スタミナの源は、辛味成分としても知られる、アリシン。
高知のニラは肉厚な分、多く含まれている。
続いて、根元の部分も、
松岡「ニラ特有の風味と、普段食べているニラよりも刺激がある」
長瀬「あと旨味が強いね」
ニラは、旨味成分・グルタミン酸がネギの3倍。
松岡「これラーメンに入れてぇな」
さらに美味しい食べ方があるということで
奥様の郁代さんに用意して頂いたのが、
郁代さん「ニラの網焼き」
長瀬「なかなかニラだけを火を通して食べない」
ニラを網の上に載せ、直火で20秒炙ったら、醤油で。
松岡「これ美味い!おこげも香ばしくていい」
郁代さん「焼くと味が凝縮される」
松岡「おれ達に力を与えるってことは、ニラ自身がすごい生命力
なんだよ」
刈ったばかりのニラの切り株を見て、その生命力を実感した。
長瀬「これもう伸びてきてるんですか?」
刈って30分もたたない内に、株の断面からは、すでに葉が
出始めていた。
その理由は、
彰彦さん「ニラは球根なんです」
「球根はいわば“充電池"。充電すれば次から次へ伸びる」
ニラは養分を常に球根に蓄えているので、
一度刈り取ってもすぐに新しい葉が伸び始め、
3日目には、およそ10cmになり、
一か月後には、また収穫できる。その回数は、
彰彦さん「1年に7回です」
高知県の日照時間は全国第2位。
その分、光合成を多く出来るので、養分を球根にたくさん溜め込む。
すると球根の生長も早く、他の県では2年かけて7回収穫するところ、
ここでは1年で7回収穫できる。
それでは、陽が上がらぬうちに収穫のお手伝い。
収穫は土際ギリギリを刈る。
その姿、稲刈り歴10年以上の2人は気づいた。
松岡「稲刈りにちょっと絵面も似てる」
そして、改めて、
長瀬「すごいよ、葉の肉厚が。張りもある」
松岡「かといって固くないんだよね。すごく柔らかい」
収穫したニラは鮮度が落ちないうちに、選別する。
この作業は、息子昌彦さんに教えて頂く。
昌彦さん「この(一束の)葉っぱを3~4枚にする」
ニラの選別は、外側の古くなった葉を取り除き、新しく柔らかい葉
3~4枚を残す。
松岡「茶色いのを落としちゃうんだね」
そして、松岡は父子でニラを栽培する姿をみて、
松岡「やっぱりお父さんの姿をずっと子どものころから見てて、
農家継ごうって思ったんですか?」
昌彦さん「そうですね 両親の姿を見てて」
松岡「嬉しかったろうな お父さん やるって言ったとき」
長瀬「素敵だね」
そして、家族の絆でできた新鮮なニラを使って、絶品地元料理。
教えてくれるのは、奥様。
郁代さん「ニラ餃子を作って頂きます」
まずは、ニラを2cm程度に刻む。
これを醤油、酒などを加えた豚ひき肉と混ぜ、餃子の皮で包んでいく。
郁代さん「羽根を作っていきます」
水溶き片栗粉を流し入れ、フタをして6分間蒸し焼きに。
その間に、鉄板で焼きそば作り。
豚バラ肉とニラの根元を炒めたら、もやしと麺、
鶏ガラ、酒を加え、そこにニラをたっぷりと。
さらに炒めて、最後に塩コショウ、かつお節、
きざみ海苔をまぶして、出来上がり。
ニラ餃子にも火が通り、長瀬、お得意の餃子返し!
ニラたっぷりの羽根つき餃子が完成。
一方、松岡は、ニラ玉づくり。
エビ、イカ、アサリとニラを炒めたところに、
溶き卵を入れて、ふわっと焼きあがったら、
皿に移し、あんをかける。
さらに、高知といえばカツオ。
これを藁で豪快に炙り焼きにすると、
松岡「藁の香りが移るからいいんだよね」
3分ほど表面を炙ったら、肉厚に切り分けて、
ここにも刻んだニラをたっぷりと。
さらに、これも高知県が生産量一位を誇る生姜を削る。
長瀬「ここでしか食べれない 味ですね」
こうして、ニラ料理が完成!
そして、気付いてみたら、
松岡「これが朝飯だぜ」
まずは、肉厚の“ニラたっぷりカツオのたたき"から。
長瀬「ニラとカツオって合うなあ」
松岡「藁の香りもする!」
続いては、“ニラ餃子"を。
長瀬「あー再確認する。俺やっぱりニラが好き」
さらに、ニラたっぷりの“ニラ塩焼きそば"。
松岡「んん!!子どもに戻りますね。幸せ」
そして、ニラと魚介の旨味がたっぷりの“ニラ玉"。
松岡「ニラ玉って本当に美味いんだよな」
と、一口食べ、思わず叫ぶ。
松岡「お母さーーん!!」
さらに、長瀬も続き、
長瀬「お父さーーん!」
そして、彰彦さんまでも、
彰彦さん「息子よーー!」
肉厚で旨味、甘味たっぷりの高知のニラは、
まさに家族の絆が生んだ逸品でした。
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