2015年12月6日 放送内容DASH村 ~15年目の新男米~

15度目となった、TOKIOオリジナルの新男米づくり。
去年、最高品質の証、一等米を獲得し、
今年は、さらに美味しい米をつくるために、新たな挑戦をしていた。
絶妙な歯ごたえ、噛めば噛むほど甘みが口の中に広がり新男米とは明らかに
違った。そこで出会ったのは『五右衛門』。それは…
その米を作っているのは山形県高畠町の遠藤さん。米づくり歴は40年。
さらに米の味を競う国際コンクールで殿堂入りを果たすなど、
米作りの匠だった。
達也「一粒一粒が違う。お米が立ってる」
その粒を新男米と比べると一回りも大きい。その分、遠藤さんのお米は
美味しさの源「デンプン」もたっぷり詰まっている。
そんな米を作りたい。そこで、遠藤さんが教えてくれた方法は塩水選だった。
塩水選とは、塩水に浸すことで良いものを選りすぐる方法。
軽いものは浮かび、実が詰まった良いものだけが沈むので、
沈んだものだけを種として使用する。
TOKIOもこのやり方を14年も前から行っていたが、
遠藤さんが教えてくれた方法は、1.5倍もの塩を使う塩水選だった。
すると、より中身の詰まった良質な種もみだけが沈む。
達也「優秀な種だけを残すってことですね」
そして、遠藤さんの指導のもと、厳選した新男米の種を!
城島「更なる上を目指して、もっともっと美味しい米を」
種まきから3週間後、芽を出し、田植えが出来るまでに生長。
去年と比べると…
城島「全然違う」
茎の太さは2倍以上、根は3倍の長さに!
その違いは、田植えする感触にも。
城島「明らかに違う。根付きがいい」
手で一本一本植えていくと、力強く立ち上がる苗。
達也「楽しみだね」
夏本番の8月上旬、苗は80㎝ほどに生長、蕾を出した穂を出したが…
この時期、ちょうど全国的に猛暑日が続いていた。
稲は気温35℃を超えると、水分が蒸発し、
枯れるのを防ぐため、生長を止めて、水分が蒸発しないように身を守る。
新男米も、このまま暑さが続けば、大粒どころか枯れてしまう恐れがある。
達也「何とかしないとね」
そこで、冷たい水をかけ流して、田んぼを冷やすことに。
使うのは、近くを流れる荒川の名水。
それは、田んぼを見下ろす吾妻連峰の雪解け水。
真夏でも、水温は20℃ほどで、田んぼにかけ流すことで
周辺の気温が5℃ほど下がるので、ひと安心。
そして、生長した株をよく見てみると…
達也「1本1本が太い」
茎の太さが、昨年と同じ時期のおよそ1.5倍。さらに、
達也「1粒種がこんなに増えた」
植えた時、1本だった苗が枝分かれして55本に。
始めて50本を越えた昨年をさらに上回った。
太い茎がこれだけ多いと、その分、養分を多く吸収するので、
目標にしている遠藤さんの米に近づけるはずだが…
達也「食べられてる」
受粉し、ふくらみ始めた実をスズメに食べられてしまっていた。
この時期の実は、甘い液状のデンプンを溜め込み、
固い米粒になる前の柔らかい状態で、スズメの大好物。
大粒を目指す新男米にとって、今は美味しさの源、デンプン溜め込む重要な時期。
これ以上食べられるわけにはいかない。
そこで、村の仲間と共に、スズメが中に入らないように防鳥ネットを張る。
達也「あとは、米の出来だよね。楽しみだ、あとひと月」
そして迎えた9月。この日やって来たのは、松岡と城島。
松岡「いいな~!頭(こうべ)垂れてる」
その稲を見て、違いにすぐに気がついた。
松岡「粒大きくない?」
その実は大きく、ふっくらとして、
今年目標にしていた、大粒の米になっていた。
遠藤さんの米と比べても、ひけをとらない大きさに。
そして、15回目となる収穫の喜びは、村の仲間たちと一緒に!
城島「今年もよろしくお願いします!」
刈ってみて、改めて実感した。
松岡「茎が太い!」
刈った稲は、タテヨコ交互に積みあげて天日で乾燥させる。
こうすることで、余分な水分が飛び、より甘みが凝縮される。
10月下旬。
天日で3週間の乾燥を終えた稲を脱穀させ、
もみすり機で、殻をはずし、玄米に。
殻をはがされた米粒を手にとると…
城島「いい米だ。丸々してる」
達也「良かったね、出来が」
そして、昨年、初めて最高品質、一等米に認められたが、今年はどうか?
20グラム中、良い粒が14グラム以上なら1等米となる。
検査の結果、14.2グラムと判定され、無事、一等米と認められ、
品質も最高級に。
そして、今年ももちろん福島県で義務付けられている米の放射能検査も正常とされた。
早速、精米し、白米に。出来たてを持って、村の仲間たちのもとへ!
良質な米の出来をみんなで分かち合った。
さらに、新米ができたと聞いて、山形から、
米の匠の遠藤さんも駆けつけてくれた。
米の匠のように大粒の米を目指してきたが、その匠の判定は!
遠藤さん「バッチリですね。上出来」
昔ながらのカマド炊き。
カマドの火加減を見ながら、おかずづくり。
ご飯にあう肉じゃが、TOKIOが15年食べ続けている漬物名人、
孝子さんの漬物、
そして、達也たっての希望で米に合う豚肉と野菜の味噌炒め。
達也「絶対美味いでしょ」
おかずの準備が整ったところで、カマドの米も良い頃合いに。
城島「すごいキレイ!ふっくらとして」
炊いてみて、初めてわかったのは、
城島「香りが全然違う」
15回目、新たな挑戦にも挑んだ新男米の味を、皆で頂く!
城島「美味しいな~」
達也「粒が立ってます!最高!」
米の匠が、教えてくれた新たな技術。
手間をかければかけるだけ、大きく甘く育つことをまた一つ学んだ。
この種を使って、新男米は16度目の米づくりへ。
きっと、“まだまだ"美味しくなる。
城島「来年も頑張ろう!」
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