2016年4月24日 放送内容出張DASH村 ~長崎県 アスパラガス~

DASH村で培った知識と経験を生かし、日本全国の農家さんをお手伝い!
今回は、今が旬のアスパラガス!
疲労回復やスタミナ増強に効果的な「アスパラガスギン酸」や、
生活習慣病の予防効果が期待される「ルチン」などが含まれる上、
今の時期はビタミンCも豊富。
アスパラガスがオランダから日本に伝わったのは、江戸時代。
マツバウドと呼ばれ、当時は主に観賞用だったが、
その後、栄養価の高さから、日本全国で食用としての栽培が盛んに。
今回、城島と達也は、アスパラガスが伝来した長崎県に。
4月15日、熊本地震が起こったが、
日本全国の消費者に野菜を届けようと、農家さんたちは奮闘を続けている。
そんな九州にエールを
やって来たのは、長崎県南島原市。
達也「久しぶりだね。元気してるのかな、彼らは」
彼らとは、3年前、お隣の雲仙市を訪れた時に出会い、
「J-BOYS(ジャガイモボーイズ)」と達也に任命された若きジャガイモ農家たち。
そんな若手がいる一方、今回お世話になるアスパラガス農家の綾部誠さんは、
農業歴60年、今年75歳になる大ベテラン!
綾部さんは120年続く、農家の4代目。
小さい頃にお父さんを亡くしたため、中学卒業と同時に農業の道に。
はじめは周りの農家の見よう見まねだったが、
今から30年前、いち早くアスパラガスに目を付け独自の栽培法を確立。
一反あたりの収量日本一も記録。
現在は栽培法を学びに来る農家も多い。
その結果30年前はジャガイモ畑ばかりだったが、
綾部さん「このハウスもあのハウスもアスパラガスです」
今や、南島原のアスパラガス農家は、およそ100軒!
そんなパイオニアが作るのは…
達也「これでかくない?」
城島「こんな大きなの初めて見た」
綾部さん「これが王様アスパラなんですよ」
最大の特徴はその太さ。普通のアスパラガスの3倍でなんと500円玉とほぼ同じ!
生でかじってみると、
達也「甘い!香りもするけれど、水分量も違うね」
綾部さん「太ければ太いほど甘みがあるんですよ」
アスパラガスには、甘みや栄養分を溜め込む繊維があり、
この繊維の数は太さに関係なく同じ。
そのため、太いアスパラガスの方が、繊維も太いので、より多くの栄養分を
貯め込めるので甘くなる。
その甘さをより一層味わえるのが、奥さんの諏訪子さんに作っていただいた、
アスパラの炭火焼き。
城島「甘いわぁ、やっぱり」
そんな王様アスパラの糖度を測ってみると、イチゴ並みの8.5度。
城島「これ、すごいですよ!」
こんなにも太く甘く育つわけは…
綾部さん「これがアスパラガスの根っこです。かじってみてください」
城島「根っこは初めて食べるなぁ」
かじってみると、サトウキビのような甘さ。糖度はフルーツ並みの21度!
綾部さん「太陽の恵みをもらって、根っこに糖分を十分に溜めている証拠。
その糖を使ってアスパラガスが出てくるんです。」
城島「でもアスパラガスはすぐにはできないですもんね」
達也「俺たちも時間かかったな収穫まで」
7年前、福島DASH村で作ったからこそわかるその苦労。
達也「段々畑の日照がいいんですね」
綾部さん「日照が長いから、光合成がたくさんできるんですよ」
南島原市は、南側に向いた段々畑になっており、より多く光合成ができる。
さらに土は、火山の噴火によってできた硬い粘土質の土壌。
綾部さん「根っこにとってはいいんです」
アスパラガスの根っこは過酷な環境ほど長く太く生長し、より広い場所から
栄養を吸収しようとする。
しかし、上から出るアスパラガスは、硬い土だと曲がったり、細くなる。
そのため、綾部さんは、畑の土をすべて手で耕している。
傷つけないよう、手のひらで、地表から20㎝をほぐす。
そして、収穫も一本一本手で!
アスパラガスは30㎝を過ぎると、
先端の部分が開いてしまい、味が落ちるので、
その手前の食べごろ、28cmを目安に収穫。
丁寧に収穫する綾部さんは「2度切り」で。
まずは、30度の角度で斜めに切る。その後は28cmの長さに、ハサミを回すようにして切る。
実はいきなり真横に切ると押しつぶされて断面がきたなくなってしまう。
こうして、この日、収穫したのは80本。
しかし、すべてが王様アスパラになれるわけではない。
選果場では、まず専用の機械によって自動的に重さを感知し、8段階に分けられ、
王様アスパラはその中でも最大の3Lサイズの中から選ばれる。
しかし80本を機会にかけて3Lに残ったのはわずか7本。
だが、まだ王様とは呼べない。
最終審査は、構成を期すためJAの職員が。
王様アスパラ審査歴3年の宮本さんが姿、形を1本1本、丁寧にチェックし、
厳しい目で王様を選び出す。
切り口の形、曲がり具合、身の傷や割れなどをチェック。
全てをクリアした合格者は80本中…
達也「5本」
城島「きびしいんやね」
こうして選ばれた王様アスパラが、およそ8本入りで3000円!
王様になれなかった3Lのアスパラも、一級品として出荷される。
地元ならではの食べ方を、教えて頂くのは…
3年前、TOKIOが収穫したジャガイモで美味しい料理を、
たくさん教えてくれた栄木美代子さん。
美代子さん「まずは、アスパラガスまるごとメンチカツ」
アスパラガスに肉とチーズを巻き、小麦粉、パン粉をまぶして、170℃の油で揚げる。
すると、
城島「息子さんですか?」
それは3年前に、番組に登場したジャガイモ農家の若者。荒木大成さん
大成さん「あの時は自分だけ独身でした」
今ではご結婚し、お子さんも。
城島「よかったですね」
美代子さん「だから、次はリーダーが早くお嫁さんを探さないと」
城島「頑張ります!」
さらに教えて頂いたのは、長崎の名物。
美代子さん「長崎と言ったら、皿うどん」
低めの温度で1分半程そうめんを揚げて、パリパリの麺に。
その上にのせるのは、豚肉、魚介類、かまぼこ、アスパラなどの野菜にカツオ出汁を加え、
水溶き片栗粉でとろみをつけたもの。
城島「これもう絶対美味しいよ」
さらに、アスパラ、豚、シイタケを出汁で煮こみ、溶き卵を加えた柳川鍋風と、
アスパラの固いところや茎で出汁をとって作った味噌汁も出来上がり!
アスパラでづくしをアツアツのうちに!
城島「美味しい!アスパラの味がしっかりしてて主役になっている!」
達也「野菜の甘さがすごく出てる」
長崎のアスパラガスの旨さに城島が一言!
城島「アスパラガスガスと言えば長崎。“名が先"に出るようになりました」
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