2016年4月24日 放送内容DASH ご当地PR課
~鹿児島県さつま町 巨大竹とんぼは空を舞うか!?~

今回、城島と達也が訪れたのは、鹿児島県さつま町。
自然豊かなこの町、実は竹林の占有面積が日本一!
さつま町はこれまでも様々な形で、その竹をPR。
街の中心部に建つ、黄金のかぐや姫像や、
竹をデザインした街灯が並ぶ「竹取り通り」など、
総額15億円以上を費やしてきたが、効果はいまひとつ…
そこで、隠れた日本一、竹の町「さつま町」をPR!
まずは約2億6千万円を投じて作られたという竹の博物館へ。
ここには200種類以上の竹製品が展示、販売されている。
達也「“鬼おろし"、これ意外と使うんだよね」
出張DASH村で出会った、大根農家さんも愛用していた鬼おろし。
熱が伝わりづらく、竹で粗めに削る事で大根本来の味が楽しめる。
その歴史は古く、約1200年前、奈良時代のものも。
達也「竹といえば“竹とんぼ"だね」
竹の町、さつま町の小学校では竹とんぼ作りも授業の一環。
手でうまく回転させれば、軽々10m上空へ。
竹とんぼは羽に角度を付ける事で揚力が生まれ、空を舞う仕組み。
軽さ・丈夫さ・加工のしやすさ、
竹が持つ特徴をフルに生かした、奈良時代から続く伝統のおもちゃ。
ならば、巨大竹とんぼを飛ばしてさつま町の竹をPR!
通常の竹とんぼは竹の直線部分を使用するのだが、
巨大にするには、その分幅も広げなければ揚力は上がらない。
そこで、太くて丈夫な竹を調達するべく、さつま町の竹林へ。
250年続く竹林を代々管理してきた三腰さんが、
1本の竹を見つけてくれていた。
三腰さん「去年の平成27年の竹」
竹の成長は早く、1日で1.2m伸びたという記録も。
かぐや姫が3ヶ月で美しい女性になったのは、
この竹の成長の早さになぞらえている。
さらに、この竹林に生えている“孟宗竹"は、
約600種ある竹の中でも太く真っ直ぐで、
丈夫な事から、建築資材などに使用されることが多い。
三腰さんが慎重に、その竹にチェーンソーを入れる。
倒す方向には切れ目を入れずに、
最後はロープを引っ掛けて徐々に倒して行く。
切り倒した竹が滑り落ちない様、ストッパーがそこかしこに。
そして、目指す羽根の長さ、およそ2mにカット。
城島「これだけ大きければ(巨大竹とんぼ)出来そう」
この竹を羽根の形に加工するべく名乗りを上げたのは、
創業70年「西田竹材工業所」。
こちらでは、15人の職人たちが箸やしゃもじなど食器類を中心に、
一から手作業で竹製品を作り上げている。
西田社長は竹の加工に携わって45年。
ここの道具も初めて見るものばかり。
最大5mまで加工できる竹割り器は、
センターの刃に竹を押し込み、わずか3秒で真っ二つに。
そして、竹の節をたたき割り、
竹専用のグラインダーで丁寧に削り取ったら、
羽根の形にカットして行く。
まずは大まかに、直線的に切り落とし、
それから電動ヤスリで丸みを出していく。
この曲線が空気抵抗を抑え飛距離につながる。
仕上げはベテラン職人・和田さんの手で。
羽根の厚みを均一に、左右対称にしないとうまく上には上がらない。
17歳で先代の元に弟子入りし、竹と共に51年。
その感覚だけで磨き上げていく。
そして最後の工程へ。
社長「羽根に若干のひねりを加えれば風を切ってよく飛ぶ」
羽根に角度をつけることで、
風を下に押しやり、揚力を上げる事ができる。
その曲げ方はTOKIOも知っていた。
DASH島の水路作りで、竹を火で炙って曲げ鉄筋代わりに。
水で冷やせば竹はその状態で固まる。
この加工のしやすさも竹ならでは。
城島「この羽根を軸に差すわけですね」
竹とんぼの軸もさつま町のコサン竹。
こうして、通常の10倍、2mの巨大竹とんぼが完成。
この大きさでも片手で軽々持ち上がる、
軽いのも竹の特徴。
城島「大人数でロープで引っ張って飛ばすしかない」
この巨大竹とんぼを飛ばす舞台は、
約9億円かけて作られた公園「かぐや姫の里」。
原価3千円の巨大竹とんぼで、さつま町の竹をPRできるか?
まずは、穴を掘って竹筒をしっかり固定。
これを発射台に、軸をブラさず回転させる。
そして、羽根の両端に重りを取り付ける。
社長いわく、この重みで遠心力が増し、
羽の回転スピードが上がるとのこと。
そして、発射台に竹とんぼを差し込み、
2本のロープをがっちりと巻きつけていく。
このロープを両側から強く引っ張る事で、
コマのように回転させて飛ばす作戦。
引っ張るのは地元の有志たち合わせて8人。
両方からロープを引っぱり回転させるので、
全員のタイミングと引く力を合わせるのがポイント。
目指す高さは10m!いざ!
一斉にロープが引かれ、羽根が回転…!
と思いきや、無残にも軸から真っ二つに…
原因はロープを引っ張るタイミング。
右に早めに引っ張ってしまい、
片側だけの力に軸が耐えきれなかった。
しかし、こんなこともあろうかと
もう半分の竹で作っておいた予備の羽根が。
これが最後、替えはもう無い。
ラストチャンス、いざ!
城島「いけ、いけ、いけー!」
今度は、引っ張るタイミングもぴったり、
達也「飛んだ!飛んだ」
勢いよく回転し、上昇する力を得た竹とんぼは一気に大空へ!
2mの竹とんぼが地上8mまで舞い上がった!
最後は、落ちてきた竹とんぼをキャッチ!
こんなことができるのも軽さと丈夫さがあってこそ。
250年守り続けられた竹林で生まれ、
その軽さと丈夫さで加工も様々。
さつま町の竹製品、皆様も是非!
↑ページTOPへ