2016年5月29日 放送内容出張DASH村 ~沖縄県 ピーマン~

DASH村で培った知識と経験を生かし、日本全国の農家さんをお手伝い!
今回、達也と松岡が向かったのは、すでに真夏の暑さの沖縄県八重瀬町。
達也「沖縄でピーマン栽培してるんだね」
パイナップルや、マンゴーなどの南国作物のイメージがある沖縄県だが、
実は、ピーマンの隠れた名産地!
南米の熱帯地方が原産のピーマンの栽培は気温が20~30℃が適温。
平均気温が約23℃の沖縄は、まさにピッタリな環境。
そんな沖縄で、ピーマンを作っているのが、諸見謝(しょみじゃ)慎さん。
現在27歳。19歳からお父さんの畑を継いでいるのだが、
農業未経験だった事もあり、先輩農家さんに教わりながら
試行錯誤を繰り返し、4年前、沖縄県の野菜品評会で金賞を受賞した
若手のホープ!
早速、諸見謝さんが作る自慢のピーマンを見せていただくと、
それは、一般的なピーマンのおよそ3倍の特大サイズが!
諸見謝さん「八重瀬町では、これが主流の大型ピーマンです」
生のままかじってみると…
松岡「みずみずしい」
達也「ほんのり甘い!ピーマン独特の苦味が少ない」
ピーマン嫌いな子供でも食べられるように育つその秘密は、土にあった。
松岡「あれ?石?」
それは、沖縄県中部、謝苅という地域の地層から見つかったことから
“ジャーガル"と名付けられた、ゴツゴツとした沖縄特有の土。
諸見謝さん「粘土質が強くて、乾燥すると硬くガチガチになるので、
耕起する時は、トラクターも跳ね返すくらい」
そのため、本来はピーマンは作りづらい土壌と言えるが、
海底に堆積した砂や泥が隆起してできたジャーガルは、
ミネラルや、貝、サンゴの死骸を多く含み、栄養が豊富。
そんなジャーガルのおかげで、ピーマンの木が元気に育ち、
光合成も活発になり、結果、ピーマンの苦味がなくなるという。
とは言え、このままだと、土が硬すぎてピーマンの根が張らないので…
諸見謝さん「これを、土にすき込むんです」
と、取り出したのは、乾燥させたサトウキビ。
収穫の際、未熟で規格外となったサトウキビや枯葉を乾燥させ、
硬いジャーガルに混ぜ込むと土にほどよい隙間が生まれ、
そこに根が入り込み、たっぷりと養分を吸い込むことができる。
諸見謝さん「扱いにくい土なんですけど、ピーマンを育てた時に返ってくる
美味しさは素晴らしい」
そんな思いがこもったピーマンの収穫は一つ一つ手で!
目安は、握った時に実が固いもの。
まず、親指で軸を折るように実をとり、ハサミで2度切り。
すると、そんなピーマンの中に、
松岡「赤いのあるよ!」
それは、畑で獲り残され、赤く完熟したピーマン。
日持ちしないので、出荷はできないという事で、頂いてみると…
松岡「果物だね」
完熟になると糖度はいちご並み!
諸見謝さんが1日に収穫するのは、およそ2500個!
収穫されたピーマンは、農家共同の選果場へ。
選別に使われるのは、2011年に導入されたばかりの最新の機械。
10秒間に30個の速さでピーマンを撮影し、1個ずつ表面積を計測。
面積の大きい順に空気で飛ばし、サイズごとに、
段ボールに箱詰められていく。
しかし、色や形などの見た目の悪いものや、小さな傷があるものなどは、
機械では選別できないため、1個ずつ人の手でチェック。
出荷できるものとできないものに分けられる。
こうして選別されたピーマンは、地元のスーパーや、
全国のデパートで販売される。
最盛期は、1日10万個のピーマンがここから出荷されるという。
そんな巨大ピーマンを地元ならではの食べ方で!
地元の料理自慢、金城淳子さんに教えて頂きながら作ったのは、
沖縄の黒豚アグー豚とピーマンを一緒に炒めた「ピーマンチャンプルー」、
同じくアグー豚をピーマンにギュッと詰めた「肉詰めピーマン」、
ピーマンを麺に練り込んだピーメンで作る「ジャージャー麺」、
ポークランチョンミートをピーマンと一緒に揚げた
「ピーマンとポークの天ぷら」のまさにピーマン尽くし!
達也「ピーマンが甘くなった!子どもも食べられる」
松岡「幸せな味がする!」
と、大満足!
松岡「ビックリしたのは土。ああいう土でこんなピーマンが作れるんだね」
達也「この土壌あってのピーマン」
TOKIOが知らない事は、まだまだたくさん!
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