2016年6月12日 放送内容DASH海岸 ~アコウダイ~

東京湾・工業地帯の一角、横浜DASH海岸。
ある日の夜、男たちは、目の前に広がる光景に目を奪われていた。
城島「すごい。海のオーロラみたい」
木村さん「夏の風物詩ですよね」
波打ち際に青白く輝く光。その正体は、夜光虫。
自然豊かな景勝地では、
夜光虫ウォッチングが人気のツアーになるほど。
夜光虫は、直径1~2mmの植物プランクトン。
明るい時に見れば、海の上を漂うオレンジ色の物体。青く輝く条件は、
晴れの日が続き、水温は19℃以上、浜に吹き寄せる風が吹くこと。
この条件が重なった時だけ、青白く光る。
しかし、光る理由は、未だ解明されていない。
達也「不思議だねえ」
夜光虫はホタルと同じ発光物質を持ち、刺激を受けると青白く光る。
これをさらに光らせるため、プランクトンを取るために開発された
専用の網「プランクトンネット」を使って夜光虫だけをすくう。
ガラスの瓶に入れ、棒でかき混ぜると…
達也「アートだね」
でも、
木村さん「プランクトンなので 魚のエサ」
達也「光ってるね 色んなのが泳いでるな」
水中の魚が夜光虫にぶつかり、青白く光りながら泳いでいる。
城島「わあー 大量!」
さらに、
木村さん「ちょうど今は、“乗っ込み"シーズン」
この時期、大型の肉食魚は浅瀬へ移動し産卵する。
この“乗っ込み"の時期には、卵に栄養を蓄えるため、食欲旺盛に。
とにかく魚がよく釣れる事から、漁師や釣り人にとっては、待ちに待った
ゴールデンシーズン。
小型の地引網で魚を捕まえてみると、網に掛かったのは巨大なクロダイ。
これまでDASH海岸で確認できたのは、15cmほどだったが、
その倍以上の40cm。
お腹がそこまで膨らんでいない事、尾びれや背びれが傷ついている事から
すでに産卵を終えた後らしい。
城島「もしかしてここら辺で生んだかもしれないですね」
サケなどは産卵の後、そのまま寿命を迎えて、息絶えてしまうが、
クロダイは、再び深い所に潜り体力をとり戻す。
木村さん「乗っ込みと言えば、超高級魚も浅い所にあがって来ているシーズン」
「チョウチンって言うんですけど」
そこで、チョウチンを求めてやって来たのは、東京湾の南。
今回お世話になるのは、神奈川県三浦市に代々続く網元(漁師)、
伊三郎丸の門向さん。
これまでチョウチンを74匹連続で釣り上げたことも。
さらに、門向さんの長男で5代目の智広さんと共に、向かったポイントは、
東京湾の入り口にある深海・東京海底谷。
そこには、世界最大級のタカアシガニを始め、凶暴な肉食魚たちが。
そんな光あたらぬ深海に、チョウチンは潜んでいるという。
そして、産卵時には、普段棲む600mから、
400m付近にまで上がってくるという。
エサに使うのは、斜めに切った冷凍のサバ。
独特の斜め切りが潮の流れを受けて、臭いを放ちながら、
小魚が泳いでいるように見える。
8本の針に付け、糸が絡まないようにセットし、重りをつけて400mの深海へ。
達也「さすがに、水深400mの釣りは初めて」
底に着いたら、竿を上下させてエサを泳がせる。
匂いと動きに誘われてチョウチンが喰いつく。
と、木村さんの竿に当たりが!
釣れたのは、チョウチンという名からは程遠い、スリムな魚。
木村さん「クロシビカマス」
金目鯛を釣る漁師さんから外道とされるが、
脂のりが良く、もっちりとした食感で「外道の王様」と言われる。
網を引きちぎることもある鋭い歯を持ち、別名は『ナワキリ』。
エサとなる魚やエビを獣のように首を振りながら食べる深海の凶暴な肉食魚。
続けて、船長の門向さんの竿に掛かったのは、チョウチン…ではなく、
門向さん「シマガツオという魚ですね」
深海魚の中でもトップクラスの泳ぎ上手で、別名『深海の暴れん坊』。
夜になると、海面まで移動しエサの小魚を食べまくる。
引きが強く釣り人には人気だが、平らで身が少ないため、市場では安値。
しかし、程よく脂ののった上品な味は、刺身やフライなど様々な料理で頂ける。
そして、達也の竿にも!三度目の正直か!?しかし…
達也「ユメカサゴか」
上質の脂身でしっとりした食感が人気のこれも高級魚。
築地で買えば、1キロ2000円。
門向さん「これがいるということは、チョウチンが近い」
チョウチンと同じ海底の根に棲息しているため、一緒に釣れることが多いという。
さらには、こんな魚も…!
達也「宇宙船みたいな魚が来た!」
それは、トウジンという深海魚。
チョウチンと同じ深海に棲み、チョウチン釣りでは外道とされるが、
鯛のようなさっぱりとした白身とコクのある肝を持ち、
トウジンの握り寿司は静岡県沼津市の名物。
チョウチンを狙って、5時間経過。すると…
達也「絶対来てる!これ!」
竿先が細かく連続で引く動きに、
門向さん「チョウチンかもしれない」
これまでは、船の真下から魚があがってきたが、船から離れた場所に。
木村さん「来たじゃん!達也さん!」
この赤い魚こそ、お目当てのチョウチン!その姿形はまさしく、
達也「赤提灯だね。すごくキレイ」
ただ色が赤いというだけでなく、
木村さん「8本針に全部つくと、浮いた時に全部並ぶんですよ」
それこそが、釣り人たちの憧れ!“提灯行列"!
木村さん「正しい名前は、アコウダイ」
水深600m付近に棲息するカサゴの仲間。
目が飛び出すことから、メヌケとも呼ばれる。
“乗っ込み"の時期は、水深400m付近まで浮上し産卵。
クセのない脂身と濃厚な味わいで、築地で買えば1匹1万円以上の超高級魚!
達也「一匹だけでもあがってよかった」
釣れたてを一緒に食べたい人が港で待っていた。
それは、多摩川でアユの遡上を確認するやいなや、
三浦半島の先端まで急いでかけつけた城島。
早速、アコウダイを美味しく!
門向さん「捌きがうまいのは長男で、煮付けがうまいのは家内です」
長男の智広さんと奥さんの麻子さんにもお手伝い頂き。
まずは、アコウダイの炙り刺し。
城島「味が濃い!プリプリ!脂がすごい!」
そして、砂糖と醤油で煮込んだアコウダイの煮付け。
ゼラチン質を多く含むため、煮込むことでプリプリの食感に!
達也「煮付けに合うのがわかる!」
さらにもう一品!あらで出汁をとった、塩仕立てのあら汁!
城島「これは美味しい!旨味が出てる!アコウダイがこんなに美味しいとは、
“メヌケ"なかったですわ」
↑ページTOPへ