2016年7月17日 放送内容DASH ご当地PR課 ~高知県いの町 和紙の舟で川下り~

ご当地名物をDASH流にPR!DASHご当地PR課。
今回、城島と松岡がPRのために訪れたのは、
四国のど真ん中、高知県いの町。
市内を流れるのは、“清流仁淀川"。
澄み切った水は、仁淀ブルーと呼ばれ、
3年連続で水質日本一を誇る。
そして、ここの名物が“土佐和紙"。
その歴史は1000年以上前から。
キレイな仁淀川の水ですくことで、不純物の少ない良質な和紙に。
土佐和紙は、日本3大和紙のひとつとされているのだが、
後継者不足から、県内で7000軒以上あった和紙工房は、
いまや20軒まで減少、いの町の職人もわずか8名に。
しかし、ここで作られる和紙には、
他の和紙とは違う大きな特徴が。
城島「土佐和紙で作った雨がっぱもあるんだ」
松岡「水に強いんだね」
試しに、土佐和紙を破いてみると、
松岡「硬い!繊維も長いよ」
これまで数々の和紙をすいてきたからこそわかる、その違い。
原料は、クワ科の植物である土佐楮(こうぞ)を、水に溶かしたもの。
暖かく雨の多い高知県では、繊維の長い良質な楮が育ち、
その繊維が複雑に絡まることで、丈夫な土佐和紙になる。
その丈夫さから、世界各地で絵画の修復に使われ、
あのミケランジェロ「最後の審判」も、土佐和紙で修復された。
さらに、ここでは「一閑張り」という独特の技法も。
和紙の原料をザルですくい、水分を抜くことで、
紙の繊維だけが残り、乾燥するとしっかりしたお皿の形に。
この和紙のお皿に、さらに和紙を張り重ねていき、
防水効果のある柿渋を塗れば、まるで木のお皿のような仕上がり。
城島「これなら汁物もいける」
これも、丈夫で水に強い土佐和紙ならでは。そこで、
城島「和紙で舟を作って、日本一の清流、仁淀川を下る!」
和紙の舟で川を下り、水に強い土佐和紙をPR!まずは、
松岡「すのこで舟の型を作ろう」
すのこを貼り合わせて、バスタブほどの型枠を作り、
この内側に、濡れた土佐和紙を貼り合わせていく。
濡れた紙の繊維同士は、重なることでしっかりと絡み合い、
1枚の分厚い紙となる。
地元の土佐和紙職人の手もお借りして、舟に厚みと強度を出す。
隙間なく張り重ねたら、ドライヤーで乾燥させ、
そこにでんぷんのりを塗り、さらに和紙を貼り重ねていく。
隙間があると、そこから水が染み込んでくるため、念入りに。
松岡「まだ薄いけど、硬くはなってる」
だが、これではまだ2人の体重は支えられない。
型から舟を出し、外側をさらに補強、
ここまで使った土佐和紙は約400枚。
仕上げに、青柿をすり潰し、発酵させた柿渋でコーティング。
「柿タンニン」と呼ばれる成分に、防水・防腐に効果がある。
DASH島でも、古新聞に染み込ませ、舟屋の屋根の防水に。
江戸時代の土佐和紙のかっぱにも使われている、
いにしえの防水加工を、この舟にも施して、
松岡「舟の名前は…“いのっち"!」
土佐和紙400枚で使った舟、「いのっち丸」が完成。
これで清流仁淀川を下り、水に強く丈夫な和紙をPR!
一見、穏やかそうに見える仁淀川の流れだが、
全長2kmのコース上には、3つの急流ポイント。
そして、各所に、いの町のPRブースが。
1km地点には、今年13回目を迎える、
「仁淀川国際水切り大会」の選手たち。
1.5km地点では、高知の温暖な気候で育った、
高級マンゴー1個3千円が味わえる。
そして、ゴールの2km地点には、清流仁淀川で獲れたツガニ汁。
全長2kmを下りきり、土佐和紙のすごさと、
いの町のすばらしさを伝えたい!
松岡「では、行ってまいります!着水!」
和紙の舟に慎重に乗り込み、無事に出航。
2人の体重130kgにも和紙の舟は耐えている。
城島「順調に進んでるやん」
とはいえ、紙は紙、わずかな衝撃でも破れてしまう。
まだ穏やかな流れだが、川底には至る所に石が。
松岡「石に乗り上げたら、危ないよ」
そして、土佐和紙の舟で15分、300m地点へ。
この先、急流のポイントが3カ所!
城島「あそこ、白波になってるな」
目前には、水深の浅い急流が。
ひとまず、岩の出ていないところを下る作戦。しかし、
松岡「水入ったよ!」
と、松岡のライフジャケットが水に反応して膨らみ、
バランスを崩した2人は、舟もろとも激流の中に転覆!
そして、そのまま第一の急流ポイント、
500m地点を流されながら通過。
和紙の舟はまだ原型を留めている。
が、和紙より先に城島に異変が…
城島「(岩で)腰打って曲がらない」
流れの速い場所は、水深が浅く、底には岩がゴロゴロ。
45歳はすぐには動けず、一時中断。
しかし、その間に雨脚は強まり、
土佐和紙の舟は、どんどんふやけていく。
ゴールはまだ、1km以上先…。
仕方なく、TOKIOの回復を待たず、
スタッフのみでゴールを目指すことに。
雨の中、待ってくれている町の人たちのためにも、
一刻も早くゴールへ!
転覆の衝撃で、和紙の舟には切れ目が。
スタッフ「急がないとヤバいかもしれない」
再び大きな衝撃があれば、次こそは破れてしまう。
大事なのは、舟の形を保ったままゴールすること。
そこで、舟に乗り込んだのは、スタッフ最軽量のAD足立。
城島がいないときには、いつも代わりを担ってきた男。
今回も城島に代わって、土佐和紙の強度と耐水性を証明する!
そして、スタートから1時間半、ようやく1km地点。
多少ひしゃげてきたが、土佐和紙の舟はまだ浮いている。
そこには、いの町の水切り大会宣伝ブースが。
足立「なんか石投げとる」
この日は朝から陸上で準備を担当していた足立、
PRポイントのことは何も知らなかった。
そして1.5km地点、いの町名産高級マンゴーのPRポイント。
地元の方々が橋の上から、ロープでマンゴーを降ろす。
この方法、何度も練習してきたのは、
TOKIOに食べてもらうためだったが、
足立「いただきます!めちゃくちゃ旨い」
代わりに足立が美味しくいただきました。
ゴールまではあと400m。
ひしゃげた舟には大量の水が浸水するが、
土佐和紙の強度と耐水性のおかげで、何とか浮いている状態。と、
足立「ゴーゴー言うとるやん」
最後の急流ポイント、ひたすら荒波に耐える足立!
彼には、TOKIOと共に島の開拓を支えてきたプライドが。
そして、いつも気にかけてくれる城島のためにもゴールしたい!
足立「アカン!」
激流に呑み込まれながらも、まだ舟は原型を留めている!
そして、開始から2時間、ようやくゴール!
材料は和紙と柿渋とでんぷんのりだけ、
この激流を雨の中2時間、
舟の形を残したまま、下りきることができた。
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