2016年8月7日 放送内容DASH海岸 ~イサキ~

梅雨の終わりの横浜DASH海岸で達也が見つけたのは…
達也「まさにコウイカの骨(甲羅)」
カメとは違い、体の中に大きな甲羅があることから、
名が「コウイカ」と付いた。
エサが豊富で綺麗な水質にしか生息できない。
そんなコウイカが、DASH海岸の産卵カゴに卵を産み付けたのは、
2週間前のこと。
コウイカの寿命は1年。
産卵を終え子孫を残したイカは生涯を終え、海の生き物の大事なエサになる。
イカは、旨味成分や匂いが強いため、魚の食いが良く、
東京湾では、アナゴ筒漁や真鯛漁などに特エサとして使われる。
特に、大型の肉食魚はイカが大好物で、木村さんによると、
木村さん「ジャンボって呼ばれる巨大なヤツがいる。味は鯛に匹敵する」
夏が旬の高級魚「ジャンボ」がいるという千葉県館山市へ。
今回の釣り名人は、竜一丸の船長の奥さん、三智子さん。
やっていたポイントは、3年前に達也が潜った場所。
根とは山のような岩でデコボコしているため、大きな魚が隠れやすい。
さらに、東京湾の入り口は狭まっているため、潮の流れが早く、
魚の大好物であるプランクトンが集まりやすい。
一方で、必死に泳いで食べなければならないので、身が引き締まり、
脂がノリノリに。
この絶好のポイントで、ジャンボを誘うエサは、
三智子さん「イカ短を使います」
イカ短とは、5ミリほどに切り刻んだスルメイカ。
元々は大きく切ったイカを使ってアピールしていたが、ジャンボが賢くなり、
色を変えたり、食べやすく小さくするなど変化してきた。
達也「これで大きいのが釣れるんだ」
海に落としたイカ短に早速反応があったのは木村さん。
竿をあげるとかかっていたのは、
木村さん「メジナだ」
磯魚の代名詞のメジナは、本来は岸に近い浅い磯に生息しているが、
沖合の深い根に棲みつくものがいる。それが沖メジナ。
沖で潮にもまれることで、脂がのり肉厚になり、
市場に出れば値段は10倍にもなる。
続けて、三智子さんの竿にも、チョウチョウウオの仲間で
正式名称はシラコダイ。
黄色い尾と白い体が特徴。名前の由来は白粉(おしろい)をつけた女性に
似ているため。
市場には出回らないが、プリプリの歯ごたえで噛む程に甘みが広がる。
そして、いよいよ達也の竿にも当たりが!
達也「超重たい!」
それこそが、求めていたジャンボ!
正式名称はイサキ。夏の訪れを告げる魚で、
40㎝を超えたものがジャンボと呼ばれ、
夏になると脂が一番のる、まさに旬の時期。
市場に出れば、普通サイズの10倍の5000円にもなる高級魚!
達也の竿に、再び当たりが!
釣れたのは、同じくイサキだが、サイズは小さめ。
三智子さん「小さいイサキをウリンボっていうんです」
イサキの寿命はおよそ20年。
ジャンボになるには6年以上。
ウリンボはまだ生まれて2年もの。
これでも十分美味しいが、狙いはあくまで6年もの以上なので、海へ帰す。
その後、もう3匹釣り上げ、この日釣り上げたのは計4匹!
そんな旬の高級魚を館山ならではの漁師飯で!
料理を教えて頂くのは、安西さんのお母さんの絹代さん。
まず1品目は、イサキの刺身。
旬のイサキは脂たっぷりで、捌いた包丁に脂がつくほど。
達也「甘みがすごいですね!最高です!」
2品目は、ウロコをそのまま皮に付けたまま油で揚げた、鱗の唐揚げ。
イサキのウロコは柔らかく、油で揚げることでその食感も楽しめる。
達也「美味い!香ばしい!」
3品目は、達也が釣ったジャンボを塩を振って炭火で焼いた塩焼き。
達也「身がフワフワ!脂がやっぱり違う!」
そして、締めは、ぶつ切りにした切り身に白味噌と薬味を入れて叩いて、
なめろうに。そこに白味噌、キュウリ、ネギ、ニンジンを加え、
冷たい水をかければ、館山の郷土料理の水なますの完成!
食欲の落ちる夏、館山の漁師はこれを食べて夏を乗り切るという。
冷たい水に味噌をといて頂くと、イサキの旨味が溶け出し…
達也「美味い!」
東京湾の夏の旬の味に、達也の箸が止まらない。
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