2016年8月7日 放送内容新宿DASH ~大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街をつくれるか!?~

新宿のとある飲食店、TOKIOが集まって作戦会議中。
現在の地図と明治の古地図で、今と過去を照らし合わせ、
太一「古い地図を見ると畑が多いね」
城島「都庁のある場所って昔、茶畑やったんや」
今や、日本一の超高層ビル街の新宿も、かつては、
江戸・下町エリアの生活を支える米や野菜の生産地だった。
達也「雑木林もあるね」
新宿にいた生き物を年代別にまとめた資料には、
長瀬「すごい!カッパって書いてある」
伝説の水辺の妖怪・カッパは、ニホンカワウソの
見間違いが始まりだったという説もある。
そんなカワウソをはじめ、かつての新宿には、
たくさんの野生動物たちがいた。
長瀬「“落合ボタル"って言うのがいるんだね」
その昔、新宿はホタルの名所としても有名だった。
しかし、新宿の発展と共に、コウノトリやトキなどの生き物たちも
徐々に姿を消し、昭和39年、東京オリンピックに向けた、
大規模な都市開発により、身近なトンボまでが減ってしまったと言う。
達也「(昔に)戻すのは無理だよ」
太一「でも新宿の自然に気付いてない可能性もある」
城島「今の時代に“新しい生態系"を作れたら面白い」
そこで、世界有数の大都会「新宿」を、
人間と生き物が共に暮らせる街にTOKIOが変える新企画!
『新宿DASH!!生き物と一緒に暮らす未来の街つくれるか!?』
まずは、拠点とする場所をどうするか。
太一「スタッフと相談して見つけた場所があるんだけど」
そこは、新宿を横断する神田川のすぐそば。
神田川は、かつて、日本初の都市水道「神田上水」として、
飲み水にされていた程の清流。
しかし、昭和30年代頃からの生活排水などによる汚染により、
生き物も棲めない死の川に。
だが、昨年TOKIOが神田川の調査で見たのは、大きなコイや、
一度は姿を消した清流の女王・アユ。
そんな神田川のそばにある、拠点となる場所は、新宿駅から
山手線で2駅の高田馬場駅から
わずか300mの「東京富士大学」。
ここに手つかずの場所があるという。
その場所は、
城島「手つかずの屋上やな!」
そこから見える景色は、紛れもない大都会・新宿。
東京都庁がある新宿副都心からわずか3km。
この手つかずの屋上をベース基地に!
そして、新宿エリアのまだ緑残る場所や、ビルや住宅地の片隅、
川に生き物たちを呼び戻す。
さらに、落合ボタルがいたのは、神田川と妙正寺川が落ち合う場所。
まさに、この建物のすぐそば。
松岡「ここにホタルが来てくれたら夢があるよね」
理事長「(護岸が)コンクリートになってからホタルは来てない」
周りの住民を洪水から守るため、コンクリート張りに
なったのは、今から70年前。
しかし、今なら雨水を貯める技術も進んだ今なら、ホタルなど、
かつて棲んでいた生き物も呼び戻せるかもしれない。
まずは足がかりとして、ベース基地となるこの場所に、
達也「土作ろうよ」
この屋上の端には、雨水を流すための排水溝があるが、
太一「(排水)パイプの中に土が詰まっちゃう恐れがある」
これまで開拓してきたのは、そもそも土だった場所や無人島。
今回は未経験のコンクリート。
太一「土の重みも考えたら、そんなにたくさん土盛れない」
長瀬「ここも!?屋上全部使っていいんだ」
ベース基地としてお借りできるのは、立体構造となった屋上全て。と、
松岡「今カエルみたいのいなかった?」
屋上に棲みつく先住民か?
松岡が見つけたのは、何かの骨。
なぜ屋上に骨があるのか!?
太一「まずは、ここら辺に棲んでる生き物をリサーチしよう」
と、ベース基地の屋上から目線の先に見えたのが、
城島「あそこ森みたいになってるけど何やろ?」
確かに、ビルや住宅街の中に緑が残っている場所が。
早速、そこへ向かってみることに。
道中も古地図と比較しながら、新目白通りまで来ると、
太一「ここ昔畑だったんだ。今は踏切になってる」
ここに線路が通ったのは、今から89年前。さらに、
太一「あのマンションの場所、(昔は)茶畑」
新宿をはじめ、東京では昭和30年代まで広くお茶を栽培していた。
しかし現在、東京23区でお茶の生産農家は、板橋区に一軒のみ。
そして、ベース基地の大学から420m。到着したのは、
太一「“薬王院"…古地図にもある!」
「薬王院」は、江戸時代の名所図絵にも描かれているお寺。
その周りには豊かな森が広がっている。
ここに生き物がいれば、これからの街づくりのヒントになるはず。
早速、こちらの若奥様に了承を得て、森の中で生き物探し。
5歳の娘さんも一緒に、境内を案内して頂く。
奥様「(薬王院は)鎌倉時代からあると言われています」
つまり、周りの風景は変わっても、約800年変わらない、
新宿の原風景が残っている可能性が。
そして、奥様も普段は踏み入らないという森林エリアへ。
太一「結構大きな木がある」
それは、推定樹齢100年のシラカシ。
関東に昔から自生し、秋にはドングリの実を付ける常緑樹。
と、その下の倒木で見つけたのは、
城島「うわーすごい!サルノコシカケ!」
このキノコ、手つかずの無人島、DASH島の森の中でも発見された。
木の栄養を吸い取る事で成長し、最大で1mにもなる。
樹木にとっては厄介な存在で、栄養を吸いつくされた木はスカスカになり、
倒れてしまうが、そこに小動物や昆虫が棲みつく。
さらに、その下にはフンらしきものが。
城島「(二つに割って)中が黄褐色やから草食動物のフンやね」
試しに、その付近を掘ってみると、倒木の間から、
ボロボロと大量に出てくるフン。
と、土の中から出てきたのは、大きなカブトムシの幼虫。
これも福島DASH村で、土づくりから経験済み。
落ち葉の堆肥から、カブトムシを繁殖させた。
産まれたばかりは体長1cmほどだったが、栄養満点の落ち葉堆肥を食べて、
カブトムシへと完全変態。
一年後の夏には、昆虫の王様と呼ばれる、あの姿に!
城島「土がフカフカやからね」
そして、フンの下から出て来たという事は、
太一「こいつ(幼虫)のフンなの?」
実は、カブトムシの幼虫は、落ち葉堆肥を大量に食べて育つため、
徐々に土が浅くなり、溜まった固形状のフンが表面に浮き出る。
太一「新宿カブトムシもいるよ」
さらに、見つけた怪しい倒木。
これまで見てきた枯れた木には、キイロスズメバチなど
危険な生き物の巣がある事も。
そこで、斧で切れ込みを入れて調査。
そして、倒木を割って中をみると、明らかに内側から掘った痕が…と!
城島「新宿の主が出てきた!すみません!」
中から顔を出したのは、巨大なカエル。
そいつは、福島DASH村ではおなじみのアズマヒキガエル。
棲み処は水辺ではなく、ひんやり冷たい土の中や枯れた木の中。
だが、森に棲むのは、こんなに穏やかなヤツだけじゃなかった。
さらに、奥へ進むと片方のサンダルが落ちていたが、
城島「完全に(動物に)かじられてる」
鋭い歯でかじられた痕、こんな事が出来るのは、
城島「キツネ…(図鑑見て)イヌ科なんや」
キツネは日本人とはつながりの深い里山の動物。
ここ新宿では、約100年前に姿を消したはずだが、
キツネが餌とする、カエルやドングリは豊富にある。
と、そのすぐそばで見つけたのは、斜面の穴。
これまで、畑を荒らすモグラの痕跡を数多く見てきたが、
城島「モグラ(の穴)にしてはデカくない?」
斜面の中腹に幅50cm、しかも深い。
キツネは夜行性、昼間は洞穴の中で寝て、
夜になると狩りに出かける。そこで、
城島「動きに反応するカメラを置こう」
正体を掴むべく、DASH島でもおなじみ、
自動撮影カメラを設置。
熱感知センサーが内蔵され、暗闇でも生き物の動きに
素早く反応し、撮影を開始する。
穴周辺に、アングルを変えて2台設置。
そして、一週間後、映像を確認すると、
城島「え、なにこれ!?」
太一「新宿じゃないって、この映像!学会に発表できるよ!」
カメラに映っていたのは、犬でも猫でもない、
正体不明の…コイツは一体!?
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