2016年9月18日 放送内容DASH海岸 ~戻りガツオ~

8月下旬、31年ぶりに3つの台風が関東周辺に発生。
その影響は、横浜DASH海岸にも…。
最大風速22m、1時間の最大雨量は80mmを記録。
台風が去った後、TOKIOが駆けつけると
城島「すごいことになってるな…」
潮の満ち引きにのって流れ着いた大量のゴミが。
木村さん「海に出るゴミの7割は川から来る」
東京湾は、日本一多くの川が注ぎ込む海。
台風や大雨で、川沿いの様々な物が、濁流に飲み込まれ、
川を下って運ばれてくる。
そんなゴミの中に隠れていたのは、イシガニ。
台風は、主に日本の南側で発生し北上してくる。
その際、海面は上空の台風に引き上げられる状態になり、
そこにいる生き物も一緒に流されてくることが多い。
そこで、スタッフも加わり、2m四方の網を使い、
台風によって流されてきた生き物がいるか調査。
漂流物の中で見つけたのはタツノオトシゴの仲間、ガイテンイシヨウジ。
元々は、伊豆半島の南側の海でしか発見されていなかったが
2年前東京湾で初観測。それが今では、
達也「いっぱいいる!気持ち悪い…」
木村さん「台風の時には、魚たちも避難場所を探してて逃げ込んでいる」
さらに、
城島「あー!熱帯魚!」
トゲチョウチョウウオは、大きくなると体長20cmで、
その名の通り、背びれにトゲが出てくる。
トゲチョウの愛称でも親しまれ、アクアショップでも大人気で
1匹でおよそ2000円。
黄色い体は、色鮮やかなサンゴ礁の中でウツボなどの外敵に
見つからないようにするためだが、東京湾に来れば、
逆に目立って大型肉食魚の標的に。
城島「小魚を食べにくる大型魚も来ますよね」
そこで、20mの小型の地引網で、さらに生物調査。すると…
城島「何か入っている!」
木村さん「立派なスズキですね」
獰猛な肉食魚で、エサを狙う姿は、まさに海のハンター。
築地で買えば1匹1万円もする夏が旬の高級魚。
だが、秋に産卵を終えると脂が落ちてしまう為値段が下がる。
木村さん「でも秋になると入れ替わりでうまい魚が出てきますよね」
城島「カツオもそうじゃないですか」
カツオといえば高知県が有名。
藁で焼いたカツオのたたきは、初夏の風物詩だが、その旬は、年に2回。
初夏のさっぱり“初鰹"に対して、秋のこってり“戻り鰹"は、
別名『トロガツオ』とも呼ばれる。
春から夏に、高知県沖の黒潮にのって北上したカツオは、
親潮とぶつかる宮城沖の海で、たくさんの小魚を食べて成長する。
脂を蓄えたカツオは、秋になると親潮にのって南下し、
その一部は、東京湾の入り口付近にも入ってきているという。
そこでカツオを求め、向かったのは、横浜から45分ほどの三崎町。
昨年もお世話になった巨大魚ハンター、
丸十丸船長の小菅さんと共にトロ鰹を狙う。
城島「リベンジ!」
達也「釣るぞー!」
そのためには、
城島「鳥山探しますか」
それは、海中を泳ぐカタクチイワシの群れが、カツオなどの肉食魚に
襲いかかられることで、海面に追いやられてパニックになり、海面へ。
すると、それを見つけた鳥たちが集まり、鳥山を作り出す。
つまり、カツオを釣るためには、まず、その目印となる鳥山を見つけること。
しかし、30分探し回っても、鳥山を見つけることができず。と、
城島「あっ!」すごい数の船が出ている」
小菅さん「全部カツオを追いかけている船」
その数は60隻以上。これは
先に鳥山を見つけた船が、我れ先にと、そのポイントへ、
次から次に集まってきた、ということ。
船が来たことで、鳥たちはいなくなるが、その下には、カツオがいる。
ならば、大船団の中へ。
達也「よっしゃあ、やろう!釣るよ!」
そのやり方は、鉄仮面と名付けられた箱の中にオキアミと、
マグロの加工の際に出る切り粉(カス)を混ぜた餌を入れる。
これを水中で揺らすと、鉄仮面から美味しい匂いが周辺に漂う。
興味を示して寄ってきたカツオが、エサと間違えて、針をくわえたところで
一気に引き上げる。
と、早速
城島「おっ!きたきた!カツオか?」」
ところが、強い引きに、“ブチッ"
城島「あっ!切られた…」
推定60㎝のカツオがかかるが、取り逃がしてしまった…。
城島「トロガツオおるわ」
船が潮に流されるため、何度も位置を修正しながら、カツオを狙い続け、
3時間。
気づけば、城島「あれ?みんな帰っちゃった…」
周りの船は退散してしまった。
カツオは、日の出と共に集まる、小魚を求めて海面まで浮上してくる。
そこで、たくさんエサを食べた後は、サメなどの外敵から身を守るために、
深い所で身を潜めるという。
つまり、狙い目は、エサを食べに来る朝方のみ!
と、諦めかけた時、達也にアタリが!釣り上げると
達也「サバ!」
それは、体に斑点模様がついたゴマサバ。
高知県の清水サバは、1匹4000円の値が付く高級魚。
実は、ゴマサバは、8月から9月が旬。
脂がたっぷりとのり、ピンク色になるその身は別名、
夏のトロサバとも呼ばれる。
結局狙ったカツオはかからなかったが、今が旬のゴマサバが4匹!
小菅さん「カツオでもって皆で祝杯をあげる予定だったが、
今日はサバで乾杯しましょう」
達也「カツオよりも、サバの方が好きだからね」
今年も、小菅さんの船宿の一角をお借りして、絶品のトロサバ料理!
小菅さんの奥さん、悦子さんに教えて頂き、作ったのは、
サバの旨味を凝縮させた炙りしめサバ!
達也「柔らかい!溶けますね!」
城島「良い浸かり具合!」
さらに、トロサバの味噌煮込み。
城島「美味しい!」
達也「やっぱサバだな!」
最後に、生姜とニンニクの効いた竜田揚げ。
達也「うまい!味がしっかり入ってる!」
狙ったトロガツオは、今回も釣れなかったが、
美味しい東京湾の秋の味を堪能することができた。
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