2016年11月20日 放送内容新宿DASH ~大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街をつくれるか!?~

新宿・小さな森の住人に新事実が!
その森は、新宿駅から山の手線で2駅、1日の乗降者数、
世界10位を誇る高田馬場のほぼ駅前にある、ベース基地から420m、
ビルや住宅地に囲まれた緑残る場所で、鎌倉時代から残るお寺・薬王院。
今から4か月前の初夏、その雑木林に仕掛けたカメラが捉えた。
城島「なんやこれ!?」
それは、ほ乳類らしき、小動物。
その正体を教えてくれたのは、生まれも育ちも新宿区、
都会の生き物や生態を研究する川上洋一さん。
川上さん「間違いなくタヌキですね」
世界的な大都会・新宿もかつては、山と川がある豊かな自然が広がり、
沢山の野生動物達が。
中でも人間の最も近くで暮らしていたのが、里の獣「狸」。
だが、ここ新宿では昭和30年代に姿を消してしまった。
川上さん「新宿でタヌキを見るのは初めて」
しかし、11月に新たな事実を発見!
縁の下を見てみると、タヌキと思われる複数の足跡が。さらに、
城島「でか!糞がありますね」
川上さん「タヌキの共同トイレです」
それは、タヌキによく見られる習性“ため糞"。
お互いの糞の臭いを嗅ぐ事で、どんなエサを食べたか教え合ったり、
健康状態をチェックしていると言われている。
ならば、以前タヌキの姿を捉えた自動撮影カメラを設置。
熱センサーが内蔵され、暗闇でも何らかの体温を感じると、
撮影が始まり、90秒間記録する。
そして、設置から2日後。
城島「あれ?糞が増えてません?何か映ってそう!」
記録用のメモリーカードには3件のデータファイルが。
カメラが何かを感知し、3度撮影が行われた証。
まずは、設置初日の深夜23時45分の映像。
カメラの奥から現れたタヌキは、
城島「以前(7月撮影)のタヌキより太って見える」
その理由、2日目の映像ではっきりと。
川上さん「だいぶ冬毛に生えかわってる」
そして、わずか5分後の映像では、
太一「鳴いてる、鳴いてる!」
川上さん「タヌキの鳴き声ですね」
“キューン"という鳴き声が響き、カメラに何かが接触。
川上さん「確実に2匹いる。これは複数で鳴き交わしてますね」
その鳴き声の理由。考えられるのは、
川上さん「子が独り立ちする時期で、親が子を追い払ってるのかも」
そもそもタヌキは春に生まれ、わずか半年程で親と変わらない体つきに。
そして、この時期、親に追い出されるように、縄張りを出て、独り立ちする。
つまり、最初に共同トイレにやってきたのが親ダヌキで、
5分後にやってきたのが子ダヌキ。
それを遠くで見た親ダヌキが、“縄張りから出て行きなさい"と、
鳴いて叱りつけている可能性が。
この後、巣立つ子ダヌキは冬の間、自らの縄張りを求めて旅をする。
つまりは、ここから420m離れたベース基地の建物周りにも、
タヌキが好む環境をつくれば、やってくる可能性が。
そこで、タヌキの共同トイレの環境を調査。と、
川上さん「これはすごい!子どもの頃にしか見たことが無い!」
興奮気味の先生が、糞の中から見つけたのは、動物の糞を食べる
“センチコガネ"という糞虫。
江戸時代のトイレ「雪隠(せっちん)」が名前の由来。
野生動物の糞がある、豊かな環境にしか棲めない。
川上さん「タヌキは糞に集まる虫も食べる」
昆虫から木の実に至るまで、何でも食べるタヌキだが、
木登りが出来ず、狩りが下手。
そのため、トイレを同じ場所にするのは、ここに虫を誘き寄せ、
狩りをするという理由も。
さらに、出てきたのは、何かの実の種。
その実がなる木、ベース基地にも植えたい!
川上さん「消化するまでに移動してくるから、あそこの墓地とか」
と、隣接する墓地へ行ってみると、そこには立派な柿の木が。
川上さん「この季節はエサ(昆虫)が少ない分、果樹で栄養を摂る」
とはいえ、柿は木の上。すると、
太一「あれ?鳥が実をついばんでますね」
そう、タヌキが狙うのは、鳥達のおこぼれ。
ところどころに落ちているへたは、鳥の食べ残しが落ちて、
タヌキのエサになったということか。
さらに、柿の木の幹には何者かが引っ掻いた痕が。
しかし、それは地上から120㎝の高さ。
川上さん「これは、でも…タヌキにしては身が軽すぎる」
そう、爪痕が残るとしても、背伸びして前脚が届く高さ。
つまり、犯人はタヌキじゃない可能性が。
そこで、ここにも観察カメラを設置。
そして、一週間後、そこに映っていたのは…!?
川上さん「“雷獣(らいじゅう)"ですね…」
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