2017年1月8日 放送内容DASH ご当地PR課 ~群馬県 巨大ヨーヨー~

今回のPRスポットは、群馬県安中市。
この町が世界に誇る、日本一の名物は・・・「絹」。
「シルク」とも呼ばれ、最高級の生地として知られており、
その原料は、カイコが吐き出す糸。
絹の発祥は、5000年前の中国と言われ、独特の光沢から、
最高級の貿易品となり、世界各地へ運ばれた。
その道は、「シルクロード」と名付けられ、日本に入ったのは弥生時代
その後、群馬県を中心に製糸業が発展、
1900年代初頭には、世界一の生糸生産国となった。
そして、2014年には、絹遺産が世界遺産となり話題に!
しかし・・・登録されたのは、安中市のお隣・富岡製糸場を含む、
かつて絹産業に関連していた4つの跡地だった。
安中市にも、生産量日本一の工場はあるが、
現在も現役であるため、「世界遺産」として登録されることはなかった・・・
そんな“現役"の工場、碓氷製糸農業協同組合へー
松岡「繭玉だ」
そこには数多くの繭玉を手慣れた手つきで選別する女性の姿が。
サナギごと乾燥させた繭玉を熟練の目でくまなくチェックし、
汚れがある繭玉をはじいている。
1日に選別される繭の数は15万個。少しでも汚れがあれば
生糸の光沢を奪ってしまうため、非常に重要な作業となる。
その選別された繭玉を、80℃以上の高温で煮て分解、
繭がほどかれ、糸が取り出されていく。
松岡「蜘蛛の糸みたい」
カイコの吐き出す糸は、太さ0.01mmと繊細だが、
繭は1本の糸からできており、長さは1.5kmもある。
さらに、いくつかの繭が組み合わさって、一本の糸になる。
3日間かけ、100kmの長さの糸を一つのボビンに巻きつけていく。
その距離、群馬-東京間と同じ
しかし、機械とはいえ、糸が切れたり絡まったりするので、
職人の手作業で、糸と糸をくっつける。
松岡「糸が見えない…」
素早く複雑な手の動きに城島、松岡は驚きを隠せない。
こうして、手間暇かけ作られた、絹の中でも最高級品の「ぐんまシルク」。
そんな安中市の生糸の特徴は、しなやかで伸びが良く、丈夫なこと。
これをどうPRするか?
城島「このボビン、ヨーヨーみたいやね」
さらに・・・
城島「長さ100mくらいにしよう」
ヒモの長さ100mの巨大ヨーヨーで安中市の生糸をPR!!
まずは、ヨーヨーの世界チャンピオンで
自ら製作・販売も行うヨーヨーのエキスパート長谷川貴彦さんに
アドバイスを頂くことに。
長谷川さん「(ヒモを長くするのであれば)本体を大きくする必要がある」
さらに、0.01mmのカイコの糸では切れてしまうので、
1cmほどの太さにしなければならない。
長さ100mのヒモづくり
100mの距離にポールを立て、その間を何往復もして、生糸を束ねる。
それをねじることで1本の太い生糸にする。
ひたすら生糸を伸ばしていくこと2時間。
十分な太さになったところで、ねじりを加えて1本の太いヒモに。
こうして、太さ1cm、長さ100m、総額11万円の巨大ヨーヨーのヒモが完成!
続いては、ヨーヨーの本体部分。
地元の溶接業者協力のもと、各パーツを溶接でつなぎ合わせていく。
直径1mの円盤と軸を組み合わせ、ヨーヨーの骨組みを作ったら、
本体部分は軽くて丈夫な発泡スチロール。
とはいえ、「重いな…」
その総重量25kg
最後の仕上げは・・・
松岡が尊敬しているという、世界的なミュージシャン、ジョン・レノンの
奥様のお名前(オノ・ヨーコ)をお借りして。
松岡「オーノーヨーヨー」
これで、通常のおよそ2000倍の、直径1m巨大ヨーヨーが完成!!
しかしまだ問題が…。
松岡「手首のスナップをどうするか」
通常のヨーヨーは、伸び切る直前に手首のスナップで、少しだけ引き上げる。
この力がなければ、ヨーヨーは半分までしか戻ってこない。
そこで、巨大ヨーヨーのヒモを人力で支え、
落ちる直前にタイミング合わせて引っ張る。
その衝撃は250kg、カイコの糸は耐えられるのか!?
挑戦の舞台は、全長225mの吊り橋「上野スカイブリッジ」
ヒモをヨーヨーのヒモを本体に巻き付けていく。
とはいえ長さ100m、巻き終わるまで1時間。
発射位置にヨーヨーをスタンバイ。あとは・・・
手を離したらヨーヨーは落下。伸び切るタイミングを図って、
ヨーヨーチャンピオンが合図を出し、総勢10名で一斉に生糸を引っ張る。
巻き戻ってくるのか!?
地元のスターぐんまちゃん達が見守る中・・・
城島「3・2・1 いったー!」
しなやかで丈夫な生糸は、からまることなく真っ直ぐと落下していき、
「ゴー!!」
合図とともに総勢10名が生糸を一斉に引っ張る。
ヒモは伸びきって、下に到達・・・と!
城島「戻って来た!戻って来た!」
重さ25kgの巨大ヨーヨーは落下の衝撃に耐えて、勢いよく城島のもとへ。
惜しくも城島の手元までわずか5m。
キャッチこそならなかったが、
松岡「切れなかったね。強いね、絹の糸!」
小さなカイコが吐き出した、0.01mmの糸は、
巨大なヨーヨーを見事引き上げることができた。
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