2017年1月22日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

島の痛んだ鉄の道具を溶かして甦らせるため、始動した“反射炉"建設計画。
そのため城島は、レンガの町、岡山県備前市の耐火煉瓦工場へ。
反射炉建設にはどうしても耐火レンガが必要だった。
しかし
必要な耐火レンガは1万個!
重さにして30tという途方もない作業。
城島とスタッフ、そして職人にも力を貸して頂き“耐火レンガ"作り。
材料をプレスし、乾燥させたレンガは、高温の窯、80mのトンネルキルンで、
およそ2日半かけてジワジワと焼き上げる。
それには、理由が。
熱に耐えるレンガを作るのに、1400℃という高温で焼かなければならない。
一気に温度を上げてしまうと、割れてしまう。
焼き上がったレンガの中には、残った僅かな空気が膨張し、割れてしまうものも。
とはいえ、他のレンガは金槌で叩いてみると、
職人「(高音が出ているので)OKです」
打診して高い音が出れば、割れや空洞が入っていない証。
僅かな歪みも、後々の大きなズレとなる。
硬く、締った1万個を焼き上げねば。
スタッフ総出で作業を続け、耐火レンガ1万個を用意。
これを台船に積み込み、DASH島へ。
1万個のレンガを運ぶのは、これまでより、幅1.5倍、長さ2倍の台船。
30tのレンガは、なるべく、反射炉建設現場の近くに下ろしたい。
突き出る岩を避けながら、船を浜の左手に着け、
積み荷の耐火レンガを反射炉の建設予定地、岩場の手前まで運ぶ。
達也「じゃあシゲちゃん、お願い」
ここからは、城島の出番。
台船には、ひと山128個のレンガの山が80。
これらを城島の操縦するユンボで一つずつ浜に下ろしていく。
法律上、荷物を吊ったままの移動は禁止されている。
そこで、旋回して、船のスロープにレンガを一旦置き、
陸側に移動してから再び吊って、浜へと下ろす。
そして、128個のレンガの山を吊り上げようとしたとき、
レンガを固定していたテープが擦れて切れた!
いくつかレンガも崩れたが、幸い割れはない。
改めて慎重に、水平を保ちながら作業…と、
松岡「潮が満ちてきたよ!」
水分を含んだレンガを炉に使えば、水蒸気爆発の恐れも。
満ち潮に備え、少しでも波打ち際から遠くに運び入れる。
そして、繰り返すほどに作業のペースは上がり、
日が暮れたころには、下ろしたレンガは半分を越え、
松岡「男の仕事に言葉はいらない。(城島の)背中が語ってる」
一方、年明け間もない冬の日、旬を狙って食料調達。
島の南側の岩場は、潮が引けば、冬の味覚、マガキが大量に獲れる場所。
しかも、冬は産卵の準備で、太りきった状態。
達也「牡蠣のいる岩が隠れちゃってるね」
いつもはこの時期、牡蠣が獲りやすくなる高さまで、
潮が引くのだが、この日はあまり潮が引いていない。
岩場から水深20cmの位置に牡蠣が見えるが、手が届かない。
そこで、海側から舟で獲る作戦。
だが、潮の流れが速い上に、岩場に打ちつけるような波が。
と、そんな荒波をもろともせず、城島が岩に飛び移る!
城島「舟側と岩側のWで攻めようぜ」
水温10℃、真冬の海に身を乗り出した城島にはある思いが…。
達也と松岡は二人とも一月が誕生日、デビューから23年、
兄弟以上の関係の二人を祝いたい。積極的に牡蠣を獲りにいくのだが。
城島「あ、牡蠣が落ちた」
獲ろうとした牡蠣が水深1mの底へ。
すると、今度は松岡が海にダイブ、牡蠣を拾い上げる!
ゲットした牡蠣は網焼きにし、冷えた体を温める。と、
松岡「島特有のオイスターソース作れるんじゃない?」
オイスターソースは牡蠣のエキスを濃縮したもの。
出来れば、新たな島の調味料になる。さらに、
松岡「干しナマコのオイスターソース煮が作れるかも」
舟屋の2階には、保存食として“干しナマコ"があった。
実はその準備、2年前から始まっていた。
海岸で見つけた干物づくりに使う台。
島に流れ着いた網らしき物。
松岡「網代わりにして干すとかさ、干物だよね!」
松岡「時季的なものでいえばナマコ」
これで、島の浅瀬で獲れるナマコを乾燥させれば、
保存が効くだけでなく、旨味や栄養も増す干しナマコに。
ナマコは、中国で宮廷料理にも使われる最高級品。
その価値から、別名「黒いダイヤ」とも。
そんなお宝を港跡の入り口で調達。
長瀬「赤ナマコと黒ナマコ…いっぱいいる!」
食用のナマコには、赤、青、黒の3種類あり、干しナマコに向いているのは黒。
というのも、ナマコは茹でて水分を抜くと、10分の1に。
さらに、天日で1か月ほど干すと、50分の1の大きさになる。
黒ナマコは、身がしっかりしているため、乾燥しても、
ある程度の大きさで留まる。
そこで、黒いヤツ、しかも大物を選んで捕獲。
まずは、腹を割いて、内臓を出す。
松岡「腸がコノワタで、卵巣がコノコだね」
日本三大珍味のひとつ、腸のコノワタ、さらに、卵巣のコノコも高級食材。
そして、内臓を取ったナマコは海水で茹でる。
真水で茹でると、内部に水分が入り、水っぽくなってしまう。
長瀬「うわ!なんか出てきたよ」
なにやら、ナマコから赤黒い汁が染み出てきた…
この汁は体の表面を守るための、ヌメリ成分が溶け出た物。
主にコラーゲンや苦み成分のサポニンで、毒は無いが、
残っていると干した時に雑味に。
そして、ナマコを茹でている間に、高級珍味、コノワタとコノコを頂く。
城島「塩辛みたい!お酒ほしいなあ」
達也「磯の香りが広がる!」
太一「美味しい!」
気付けば1万円分も平らげていた。
一方で、茹で上がったナマコは、
松岡「だいぶ硬いよ」
1時間茹でて10分の1の大きさに!
これを、カラカラになるまで乾燥させる。だが、
松岡「今日、天気悪くて天日干しできない」
干物に雨は厳禁、乾燥の途中で雨に濡れると腐ってしまう。
そこで、舟屋の1階に干すことに。
5日後、冬晴れの日を狙い、南側の浜へ。
無人島の天日で、さらに1週間、確かに一回り小さくなったが、
黒いダイヤとなるにはもっと乾燥させねば。
その3週間後、異変が!?
城島「ちっちゃ!」
しかし
松岡「10個あったんだよ!4つしかねえ」
風か?それとも動物の仕業なのか?
AD足立「実は…」
スタッフが前日、網を倒してしまっていた。
全員で探すことに。
松岡「あったあった!」
4つ見つけ、8個に。
そして、1か月かけて完成!
一方、オイスターソース作りは、一般的には、牡蠣をひたすら煮出し、
エキスを凝縮、醤油・砂糖・小麦粉などで味を調える。
しかし、ここでは、無人島育ちのマガキのエキスと島の調味料で。
まず、牡蠣の身を殻から取り出し、井戸水で煮出していく。
水から煮出す事で、牡蠣エキスがより溶け出しやすくなる。
残さずエキスを煮出すには、2時間。
煮汁が白く濁る事が、十分にエキスが出た証。
さらに、身を細かく切って、一緒に煮込んでいく。
あとは煮汁が蒸発し、エキスが濃縮していくのを待つだけ。
そして、1時間後、ようやくエキスも煮詰まった。
これを布で濾して、エキスだけを取り出す。続いて、
松岡「干しナマコを水に戻そう」
貴重な保存食、ひとまず2個。
お湯と水を何度も入れ替え2日間浸ける。
これで、干した状態から水分を吸い、10倍に。
食べやすいよう一口大に切ったら、アケビ油で炒める。
あらかたナマコに火が通ったら、牡蠣エキスを加え、島の味噌を隠し味に、
さらに、島の片栗粉でトロみを付ければ完成。
松岡「今まで島で作ってきた中で最大に旨い!」
城島「トロっとしててまろやかな感じ」
これで、DASH島初の高級中華ができた。
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