2017年6月11日 放送内容DASH村 ~米づくり~

17年目を迎えたTOKIOの米づくり。
今年は、最大の挑戦である『品種改良』の2年目。
そのきっかけは、一昨年に判明した、新男米の欠点。
米鑑定のスペシャリスト、入口寿子さんに鑑定してもらったところ、
入口さん「旨味がスッと抜けてしまう。ちょっと物足りない」
つまり、新男米には、本来の味を引き立てる"雑味"が足りなかった。
その新男米の雑味を補う米として、TOKIOが選んだのは…
達也「これ!」
TOKIOに農業を教えてくれた三瓶明雄さんが、
自らの田んぼで作り、TOKIOやスタッフに差し入れてくれた『チヨニシキ』。
2つの稲を丈夫に育て、昨年8月、
新男米の殻を切っておしべを抜き取り、チヨニシキの花粉を交配させる。
その作業はまさにミリ単位。
城島「うわ~細かい」
2つの品種の長所を持ち合わせた、新しい米を生みだす。
こうして、4000粒を交配させた。
そのひと月後には、
城島「成ってる!」
種として使えそうなものは、交配させたうち、107粒。
達也「大丈夫かな」
次の仕事まで、防虫効果のある桐の箱に大切に保管し、その時を待つ。
再び動き出したのは、今年4月初旬。
保管していた貴重な種を冷たい山の雪解け水にさらす。
達也「この雪解け水が種に良い」
こうすることで、種がじっくりと水を吸い、春を感じて芽を出す準備をはじめる。
城島「殻を3分の1に切った種を水に浸すのは初めて。大丈夫かなあ」
品種改良した種は、中身がむき出しの状態のため、雑菌が入り、腐りやすい。
雪解け水にさらして10日後、種の様子を見てみると…
達也「あれ…芽が出てない」
本来なら、2ミリ程の小さな芽が出始める頃だが、107粒の種に芽は見当たらず。
雑菌のせいか、それともほかに問題があるのか…。
そもそも品種改良は、国や県の専門機関が長い年月をかけて行うのが一般的。
TOKIOと共に米づくりを行うベテラン農家さんも初めての経験で、
この種は生きているのか、死んでしまったのか、それすらもわからない。
でも、あきらめるわけにはいかない。107粒の種の可能性にかけ、
達也「ここからまだ芽を出すかもしれないから、いつも通り、種蒔きして、
水を撒いてみよう」
明雄さんから教えてもらった『ひと粒まき』で、一粒ずつ土に入った容器に
種を蒔いていく。
達也「芽が出ますように」
いつもなら、1週間で芽が出始めるが・・・
4月半ば。種まきから1週間たったのに
達也「芽が出てないね」
去年の春から、およそ400日をかけてきた品種改良。
達也「え?全滅?種は死んでた?」
やはり、品種改良は一筋縄ではいかない。
達也が気になっていたのは、
達也「夜は寒い?気候がいつもと違ったのかな」
種蒔きをした直後に、東北、北海道を覆った上空の寒気。
北海道には、季節はずれの大雪をもたらし、福島でも霜の被害が心配された。
つまり、この寒波で発芽が遅れている可能性も。そこで、
達也「このシートが最後の望みだからな、頼むぞ」
それは、7年前、同じく季節外れの寒波に襲われた福島DASH村で、
成長が遅れた苗に施した寒さ対策。
苗の上に白いシートと、さらにその上に黒いシートをかぶせる。
熱を吸収しやすい黒のシートが、弱い日光の温かさを少しでも集め、
さらに、白いシートが空気の層をつくり、その熱を逃がさない。
これで、曇りでも、晴れた日のような温度になる。
達也「1本でもいいから、1本でもいい。最後の望み」
その願いは届き、無事に芽は出てくれるのか…?
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