2017年9月24日 放送内容DASH海岸

8月のDASH海岸。
3年前に石を積んで作った、特製ゴロタ場で生物調査。すると…
達也「マハゼちゃん!」
城島「江戸前を代表する魚ですね」
江戸前天ぷらの定番で、1匹1,200円の高級魚。
さらに、石の隙間には、
達也「アサリ!このサイズ、ちょっと大きくない?」
これまでDASH海岸で見つかったアサリは3cmほどだったが、
今回見つかったのは、4.3cm!
すると
木村さん「このアサリも、環境次第でもっと大きくなりますよ」
そう、海の環境が整えば、生き物は巨大化する。
そんな場所がここ日本にあるという。
TOKIOが向かった先は、横浜DASH海岸から約1000km。
そこは、北海道・知床半島!
半島の1/2が、人が住んでいない自然保護区。
未来に残すべき自然として、2005年に世界自然遺産に登録された。
達也「ここにとんでもなくデカイ生き物がいるってことですね」
木村さん「海づくりのいい勉強になると思いますよ」
今回、お世話になるのが、そんな知床の海を知り尽くした古坂彰彦さん。
古坂さんの案内で崖を上り進んでいく。すると!
木村さん「オジロワシ!」
その名の通り、尾が白いのが特徴の、夏の知床では最も大きな猛禽類。
絶滅危惧種と国の天然記念物にも指定されている貴重な鳥。
別名「ウミワシ」と呼ばれ、海面を泳ぐ大型の魚も一掴み。
そして、たどり着いたのは、ゴロタ場が広がる入江。
その大きさは、DASH海岸の幅とほぼ同じ。
ゴロタ場の砂が溜まった所を網でさらってみると…
達也「アサリ!?デケェ!」
古坂さん「知床では普通サイズです」
なんとDASH海岸のほぼ倍の大きさ!
さらに、石の隙間で見つけたのは、
古坂さん「トゲカジカです」
5年前、東京湾の磯でも見つけたカジカ。
しかし、ここ知床は、8倍の大きさの約40cm!
それでもまだカジカの中では小さいほうで、
大物になると70cmを超える。
巨大化するその理由に、達也が気付いた。
達也「岩から水が染み出してる」
古坂さん「森の栄養分が海へ流れるんです」
しかも、海に流れるのは岩から滲み出た水だけでなく、
知床には、77本もの川があり、その川が森の栄養分を海へと運ぶ。
その川の水が流れ込む海の中を潜水調査!
ポイントは、ホエールウオッチングで有名な知床半島の東側の羅臼。
フカフカの砂地が広がる、水深10mの海底で発見したのは、
達也「スナガレイですよね」
東北や北海道ではポピュラーで、値段も安くお買い得で美味しい白身魚。
好奇心旺盛で、海底を叩くと、その音につられて集まって来る。
達也「かわいい!」
そんなスナガレイが逃げた先には、北海道が誇る、三大高級昆布のひとつ、
羅臼昆布の群生が。
出汁にすると濃厚な甘みと旨味で絶品だが、その味を知るのは人間だけでなく、
達也「ウニだらけだ」
羅臼昆布が大好物のエゾバフンウニ。
濃厚な旨味が際立ち、臭みが全くない。
さらに、羅臼昆布の周りには、エゾメバルの群れ。
古坂さん「知床ではガヤガヤ寄って来るから“ガヤ"って言います」
続けて、達也が砂地で見つけたのは、
達也「ホタテ!けっこうデカいね!」
ホタテといえば、海中に吊るされた養殖のイメージだが、
本来は北海道のきれいな砂地に棲む大型の貝。
貝の間にある黒い点は目で、その数は80個。
警戒心が強く、外敵などから逃げる際は、
貝を開いて水を吸い込み、後ろに勢い良くジェット噴射する。
そんな素早い天然ホタテを襲うのが、世界最大のタコのミズダコ。
足一本で2,500円の高級ダコだが、そんなミズダコがここ知床にはいっぱい!
達也の手をエサと間違えたか、長い足を巻きつけてきた。
達也「まじやばい!」
なんとかミズダコから解放されたが…
古坂さん「このデッカいミズダコも食っちゃうヤツがいるんですよ」
そいつは、幻といわれる巨大魚で、“北海の親分"とも呼ばれているらしい。
潜水調査を終えた達也は、城島と合流し、半島に沿って北へ。
協力していただくのは、本田圭一さん。
本田さんは、伝統工芸「知床窯」を受け継ぐ陶芸家。
日々、製作に没頭する傍ら、知床の巨大魚を釣り上げる大物ハンター。
そんな本田さんと共にやって来たのは、流氷によって岩が削られた海岸沿い。
達也「日本じゃないみたい」
本田さん「こういう火成岩の突起が海底にもあって、
親分の良い棲処になってる」
さらに、知床ならではの環境が。
本田さん「カムイワッカの滝。あれは温泉なんですよ」
アイヌ語で神の水を意味する神聖な滝で、上流の源流付近には、
温泉・カムイワッカの湯が。
そんな滝の近くが、親分の棲処。
親分は、水深100mの暗い海の岩影に潜むという。
親分を釣る仕掛けは、巨大な釣り針にイカを丸ごと刺した豪快なモノ。
本田さん「親分は一口で丸飲みします。
かかったら手巻きで100mあげてもらいます」
早速、仕掛けを水深100mの海底へ。
すると、城島の竿に当たりが!
城島が苦労の末に釣り上げたのは、ウサギアイナメ。
東京湾でも釣ったアイナメは、数が激減している、通称「煮魚の王」。
知床のやつは、その2.5倍!
続けて、達也の竿に当たりが!
そして、とうとうその姿が!
城島「なにこれ!?」
本田さん「これが親分の正体、オオカミウオです!」
アイヌでは、“チップ・カムイ(神の魚)"と呼ばれる巨大魚。
オオカミのような鋭く怖い面構えからオオカミウオと名付けられ、
強力なアゴと歯で、固い甲羅のカニや貝もそのままバリバリと食べる。
達也が釣り上げたのは、101cm!
こんなにいかついが、東京湾にもいる、江戸前を代表するギンポの仲間。
さらに、木村さんの竿にも!またも親分が!
城島「見事!」
本田さん「すげえ!二匹同時とかありえないですよ!」
とは言え、貴重な海の生き物でもあるので、木村さんが釣り上げたヤツは、
海へ帰し、達也が釣り上げたメーター越えをありがたく頂くという事に。
そんな親分を美味しく調理してくれるのは、
地元の人気料理店「くまのや」店主の牛来治男さん。
まず、一品目は、獲れたての新鮮ならではの刺身で!
城島「美味しい!身が締まってて、癖がなくて甘い!」
そして二品目は、アツアツのフィッシュ&チップス。
塩コショウで味付けしたオオカミウオを衣で揚げる。
達也「豪快!」
一方、ジャガイモは、知床のジャガイモ「知床越冬紅男爵芋」を使用。
栗のように甘く、ビタミンCが他のジャガイモより多いのが特徴。
特製のタマネギたっぷりのタルタルソースをつけて頂く!
達也「ウマい!淡白な肉とゼラチン質のバランスがいい!」
達也「色々と勉強になったわ、今回」
東京湾から1000㎞離れた知床で、学んだ数々の事、
DASH海岸のこれからに活かしていかなければ。
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