2018年1月28日 放送内容DASH ご当地PR課 ~長野県下諏訪町 巨大オルゴールでラブソングを!新たな名物作れるか?~

今回のPRスポットは、長野県下諏訪町。
町のシンボルは日本アルプスに囲まれる諏訪湖。
冬になると湖の全面が氷結し、
神秘の自然現象“御神渡り"と言われる氷の道ができる。
神が渡る氷の道にも例えられ、パワースポットとして人気に!
しかし・・・ここ数年、温暖化により、
御神渡りは見られなくなり、観光客も減るばかり・・・
そんな下諏訪町をPRするため、関ジャニ∞・錦戸 亮も初参戦!
松岡「懐かしいなー」
今回PRするのは、『オルゴール』
実は、下諏訪町は、国産オルゴールの99%以上を生産している
日本一のオルゴールの町。
始まりは70年ほど前、戦後の高度経済成長期。
湿気も少なく、海から遠く離れた内陸部なので、
金属が錆びにくい上に、空気も綺麗。
という理由から、時計やカメラなど、
ミリ単位の作業が必要となる、精密機器メーカーが
こぞって諏訪に集まった。
オルゴールも、その一つ。
80年代にはたくさんのヒットソングがオルゴールになり、
ロマンチックな贈り物の定番に。
昭和生まれの3人もそんな世代・・・。
特に松岡には忘れられない思い出が。
松岡「中3の時、オルゴールを渡して告白してフラれてね…」
その時のオルゴールの曲は、
サザンオールスターズの名曲「いとしのエリー」
昭和世代にとってオルゴールは、
ロマンチックな贈り物の一つだったが、
愛の告白も、今やLINEで行う時代に・・・
さらに、下諏訪のオルゴールは、地元の子供たちも
子供「見たこともない」
そこで!
地元の子どもたちも知らない下諏訪が誇る日本一!
オルゴールをPR!
作っているのは、町のはずれ。
山あいの工場、『日本電産サンキョー』
戦後、1946年創業。
日本初にして現在、唯一のオルゴールメーカー。
オルゴールの心臓部と言われる、
音を出す『振動板』の材料は鋼の鉄板。
これをワイヤーに電気を通し溶かしてカットする
ワイヤー放電加工機で櫛状に。
この櫛状の鋼鉄を、
工場長「1本ずつ手で削って、耳で音を聴いて調律する」
松岡「手作業になるんですね」
それを任されているのが、調律一筋20年のベテラン三澤さん。
これまで手がけたオルゴールは35万台以上で、その数日本一。
その方法は、左耳のイヤホンで、
調律したい基準となる音を聞きながら、
イヤホンをしていない右耳で、弾きながら音を確認。
削り加減で音階を合わせていく。
とはいえ、0.1mm単位。
一人前になるまで10年はかかるという。
さらに、櫛とドラムのピンを組み立て、音の最終調整をするのが、
日本に1人しかいない、噛み合わせ職人、渡辺さん。
トンカチの微妙な叩き具合で、0.1mm単位を調整。
そんな職人たちの技術が詰まった、
下諏訪の『オルゴール』。そのPR方法は…?
城島「やっぱり技術がスゴい。でも小さすぎるから大きく
もっとわかりやすく。1mくらい」
つまり、あまりに小さ過ぎて凄さが分かりづらいので、
オルゴールを巨大化。目指すは、通常のおよそ12万倍の体積。
その技術と素晴らしさを子供たちにも伝えたい!
ならば、奏でる曲は…
城島「いとしのエリーじゃない?」
そして、奏でる場所は・・・
温暖化の影響で恋人たちが集まらなくなった、諏訪湖のほとりで。
松岡が途切れさせてしまった27年前の続きを、
今を生きる恋人たちに。
まずは巨大オルゴールの材料探しを!
まずは、音色を奏でる、櫛状の金属。だが、
そのまま巨大化すると、薄く削ったり加工に時間がかかる。そこで
松岡「宝の山だよ」
城島「こういう廃材集まる場所に来ると町が見える」
錦戸「マジで?」
やってきたのは、カメラのレンズなどを作る途中で、
傷ついてしまった部品や、錆びついて捨てられた鉄のパイプなど、
諏訪の精密産業を支えてきた残骸を回収する「山本商店」。
音を鳴らすと聞いて、専務の山本さんは、
山本さん「スクラップするしかないアルミ管がある」
元々、カットしてカメラレンズの部品にするはずだったが、
サイズ違いの理由で、未使用のまま捨てられてしまった。
叩いてみると、、
松岡「フー!いいねー。響くね!」
諏訪の産業の力になれずじまいだったこいつを譲っていただき、
新たな名物、巨大オルゴールの音色に。
城島「これをカットして(音階に)していこう」
これまでに5千曲以上を編曲してきたサンキョーの飯田さんが、
オルゴール用に「いとしのエリー」を1分バージョンに編曲。
必要な音は25音。
ギタリスト・城島の耳で聴きながら、
アルミ菅をカットし、少しずつ短くしながら音階を調整。
一方、松岡と錦戸は、地元諏訪で50年、
家屋など木材建築を解体する老舗「六協」へ。
松岡「これ!酒樽。信州だから酒蔵が多いはず」
長野県は日本アルプスのキレイな水を生かした、
日本屈指の酒どころ。使用後の酒樽で野沢菜漬けを作る家庭も。
この名物をオルゴールの動力となる、ドラム部分に。
この地元の名物を二つ頂き、木材加工のプロの元へ。
まずは、邪魔になったタガ、飛び出した栓をノコギリで切り落す。
番組始まって20年以上、様々な工具を使ってきた松岡、その技を
後輩、錦戸に見せつけようとしたが、錦戸の腕前に…
松岡「上手いね!なんだよ…せっかく俺が…。また俺がガヤになる…」
そして、フタをはめて、電動のドリルで留め、
これを2つ重ねて、ビスで固定。
このドラムに、編曲者サンキョーの飯田さんが作ってくれた
譜面を当て、松岡が黒丸の部分に、慎重に目印を打ち、
錦戸がドリルで穴をあけ、
通常は0.2ミリのピンを立てていくが、
巨大オルゴールは、ボルトで。
とはいえ、立てるボルトは、合計174本。
地元木工職人・花岡さんと山本さんのチカラも借りて。
回転させるための軸は、廃棄予定だったガス管で。
そして、このドラムと連動してパイプを叩くバチ部分は、
地元の木工職人・牛山さんが製作。
普段はオルゴールの木箱などを手がける技術で、
反発力が大きいバットなどに使うタモ材を使って、
先端には、叩いた音をやわらかくするため、
鉄琴のバチと同じイメージで、ゴムを貼り付け、
アルミ菅を叩く、動力はバネで。
そして、城島が音階通りに鳴るよう、長さを揃えたアルミ菅は、
揺れて隣のパイプに当たらないよう、上下をヒモで木枠に固定。
オルゴールを入れる箱の部分は、地元の大工・小松さんが。
スピーカーなどにも使われる、音が響きやすい木曽ヒノキで。
そして、松岡は、恋人の聖地にふさわしい、
このオルゴールの名前を…。
松岡「これを聴いたらラブでゴールできますように」
と、“諏訪(LOVE)ゴール"と命名。
今度こそ、想いが届くように。
全て諏訪にあるもので作った、巨大オルゴールが完成!
諏訪名物・酒樽を回し、ボルトがタモのバチを跳ね上げ連動。
アルミ管を叩いて、音を奏でる仕組み。
設置する場所は、諏訪湖が一望できる、サービスエリア。
9年前、「恋人の聖地」としてモニュメントが作られたが、
イマイチ人が集まらないという。この一角をお借りして、
諏訪ラブゴールで恋のパワースポットを。そして、
松岡が27年前途切れてしまった、いとしのエリーのメロディーを、
この夜空に響かせたい!
駆けつけてくれたのは、地元の子どもたち20名と
半数が独身の下諏訪役場の方々。
城島「“いとしのエリー"という曲です!」
本来は恋人たちに回してもらいたいが、今回は城島と錦戸で。
松岡「いきますか!」
息を合わせて回すのもラブゴールの醍醐味。
だが、
回し始めて、すぐに異変に気付いた。
城島「あれ…?あれ?」
大事なサビでリズムが狂い、音もバラバラに。
おそらく原因は…、松岡。
0.1mm、ズレても音が変わってしまうボルトの目印なのに、
よく見ると、1mm以上、ズレた場所も。
さらに、松岡が立てたピンの高さ。
本来、全てのピンがミリ単位で、同じ高さに揃うことで、
寸分狂わぬリズムで順番通りに音を出し、
正しいメロディーを奏でるのだが、
今回、高さもバラバラ。リズムが狂うだけでなく、
引っ掛かりも甘く、音が鳴っていない部分も。
とはいえ、原曲を知らなかった子どもたちは、
子供「ちゃんと鳴っててすごかった!」
諏訪の技術が詰まった、世界に誇るオルゴールは様々、皆様もぜひ。
そして、聖地で“諏訪(LOVE)ゴール"が、
迷える恋人たちをお待ちしております。
諏訪の皆様、お疲れ様でした。
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