2018年2月4日 放送内容新宿DASH ~大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街をつくれるか!?~

1月22日、日本列島を襲った大寒波は新宿の交通機関に影響を!
しかし、新宿区高田馬場にあるベース基地ではTOKIOが作った
電気を使わないシステムが、たんたんと水を作り続けていた。
それは雨水を集めて、池を作るためのシステム。
そのシステムをつくるキッカケは7年前。
福島DASH村で実現できなかった“水づくり計画"。
杉の木で雨樋を、粘土を焼いて水がめを作った。
そのシステムで水道のない福島DASH村の母屋に雨水を集め、
ろ過して、台所で使うキレイな水に。
このシステムを新たな基地で蘇らせるために、新宿の増えすぎた竹で
雨樋を作り、西新宿のバーで頂いた捨てちゃうワイン樽を水がめに。
しかし、溜まった雨水は、TOKIOの予想とは違っていた。
城島「ちょっと濁りすぎ…」
川上さん「工場の煙や自動車からの排気ガスが原因」
眠らない街・新宿は、絶え間なく車が走る。
その排気ガスやタイヤが巻き上げたチリが上空に留まり、
そこを雨が通って地上に降り注ぐ、これがワイン樽に溜まった
雨水が濁っていた理由。
太一「この水で虫や生き物は育つの?」
川上さん「ちょっと厳しいかなあ」
アメンボやトンボなど、汚れた雨水でも棲める生き物はいるが、
TOKIOの目標は、ホタルやカワセミ、ニホンミツバチなど、清流にすむ生き物。
太一「キレイな水を保ちたいね」
目指す水質は同じ新宿区内に。
太一「新宿の公園の湧き水には感動したもんね」
それはベース基地からわずか1.5km、江戸時代から続く小さな森で見つけた湧き水。
湧き水とは、雨水が地中に染み込み、長年かけ、ろ過されて地上に出てくる、
キレイな水の事で、飲み水にも。
そこには、TOKIOがベース基地に呼びたいニホンミツバチの姿も。
元々は新宿に降る同じ雨水、この湧き水に近づけるには、
城島「以前と同じ、ろ過システムでいいんじゃない?」
都会の雨水をわずかなスペースでキレイにする方法、すでに学んでいた。
それは7年前、福島DASH村の水がめに入れようとしていた技術。
情報元は当時達也が愛読していたサバイバルの専門書。
その材料は、砂、炭、小石、それぞれに役割が。
砂はその目の細かさで、雨に含まれる大きめのチリやホコリを取り、
炭は表面に開いたミクロの細かい穴で、濁りの原因となる小さな汚れを吸着。
それでも取れなかった汚れは、小石の隙間にたくさん棲む、微生物が食べてくれる。
濾しとった水は、非常時なら飲めるほど。
ではまず、チリやホコリを取ってくれる砂。
城島「砂はDASH海岸のやつを持ってきた」
それは、昨年12月のDASH海岸でのこと。
日々の潮の満ち引きで、TOKIO手づくりの生き物の棲み処が、
砂で埋まってしまい、生き物が棲みづらくなってしまった。
城島「砂を取り除いたらカニがやって来るかも」
そこで、余分な砂を取り除き、それを何度も真水で洗い流し、
天日で乾燥し殺菌すること1ヶ月。
海岸からベース基地へ運んできた砂には、
城島「小石も混じってるから」
砂だけでなく、微生物の棲家になる小石も。
これをふるいにかけて、砂と小石を選別。
川上さん「浄水場でも使われてる技術」
城島「小石は水槽の底に入れたりするよね」
川上さん「あれも浄水作用がある」
こうして、3層のうちの2層が。
城島「あとは炭」
炭の表面には髪の毛の1/100程の穴が無数にあり、
その穴は、水道水の匂いだけでなく、水に溶け込んだ汚れも根こそぎ吸い取る。
全国各地で川の水を再生するためにも使われている。
太一「新宿にあるもので炭を作ろう」
福島DASH村で炭を焼く事11年、炭焼き班長の太一には経験が。
一般的に炭は、コナラやクヌギなどの広葉樹を、土で作った専用の釜に
敷き詰め、蓋代わりに土を被せ、ほぼ密閉状態で燃えすぎないよう、
ジンワリ焼いていくのだが、
大根、白菜、パイナップルも密閉して焼けば炭に。
つまり、植物なら何でも炭になる!
そこで、ベース基地から神田川を挟んでわずか420m、ビルや住宅地に
囲まれた緑残る場所、鎌倉時代から続くお寺「薬王院」の墓地へ。
ここに、炭にする材料の候補が!
と、見つけたのは、
太一「これ毛じゃない?爪の痕もある」
柿の木の枝に付着した動物らしき毛と、塀に残った爪痕。
川上さん「これ(動物が塀を)登ってんな」
太一「柿の実を目当てに来た可能性がある」
そこで、スタッフが定期的に仕掛けている、自動撮影カメラを確認することに。
暗闇でも何らかの体温を感じると撮影が始まる仕組み。
太一「何か映ってる…雷獣だ!」
初めて見つけたのは、一昨年のクリスマス。
江戸時代、雷が鳴った時に木から落ちてきたという言い伝えから、
雷獣と呼ばれ、その後、頭から鼻にかけての白い模様から、
ハクビシンの名がついた。
ネコの仲間で鋭い爪を巧みに使って木を上り、柿などの実を食べる。
しかし、その時とは、大きな違いが。
太一「3匹いるんじゃない!?」
よく見ると、まず1匹目が柿の木を上り、続いて2匹目、そして、その影に3匹目が。
川上さん「先に登った2匹が子供。だから親が(カメラ)警戒してる」
そもそも雷獣は、母親を中心とした群れで暮らし、
活発な性格の子供を母親が見守る。
この後、独り立ちする子雷獣は、新たな生息域を求め旅をする。
川上さん「ベース基地までやって来る可能性はある」
そのためにまずは、ここから420m離れたベース基地に、
雨水をろ過したキレイな池をつくり、沢山の生き物を!
さらに、その周りで植物を植えツル性の植物を育てれば、
雷獣もやってきてくれるはず。
そのためには、水をキレイにする炭を作らねば!
いよいよ次回、大都会・新宿で炭づくり開始!
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