幼虫

分布と生息域は、本州、四国、九州。低地の丘陵地から高山帯にいるが山地に多い。繁殖産卵場所は、小渓流の縁の岩の隙間や湿地帯の地下のゆるい伏流水中。繁殖産卵時期は、1〜6月。ヤマアカガエルにそっくりで、守山先生に言われてはじめて、タゴガエルの存在に気付いた。

成体になりたてが、1cmにみたず非常に小さいのが特徴。これは、おたまじゃくしの期間に何も食べず、卵黄の栄養だけで成長するためと言われている。

幼虫

タゴガエルは一匹が産む卵の数が少ない上、岩の間や落ち葉の下など人目につかない場所に産卵するので見つけるのは難しいが、11年目を迎えた今年、初めて卵を発見した。
定期的に観察していると、孵化の様子を見る事が出来た。オタマジャクシは体が白いが、変態していくにつれ黒くなる。膨れた腹の中には卵黄が詰まっておりその養分で成長する。

変態が完了するまで25日ほどかかるが、その大きさは1pにも満たない。オタマジャクシの頃より小さくなっていたので驚いた。成体になってから里山に自力であがっていった。