幼虫 幼虫
本州、四国、九州。平地から山地まで広く分布する。体の表面は松ヤニで覆われているため、粘着質。名前の「ヤニ」はこの松ヤニから来ている。
幼虫で越冬し、翌年5月上旬に羽化をはじめ、成虫は7月初めまで出現する年一化性の昆虫。
幼虫
<体を覆うヤニの役割>
@ヤニサシガメの幼虫は樹幹の低位置で越冬する個体ほど集団化する傾向があり、ヤニでお互いの体を付着させながら塊になって越冬する。集団越冬は体温の低下が少なく、寒さから身を守るのには都合がよい。
A また、体のヤニにエサとなる虫を付着させ捕食する。
※松脂(マツヤニ)とは…マツ属の木から分泌される天の樹脂の事