〜 うどん 〜

1.小麦の収穫

2001年7月、高さ1メートルほどになり、穂も茶色くなった小麦を鎌で刈り取って収穫。はせにかけて干し、よく乾燥させる。



2.脱穀

乾燥した小麦を、足踏み式脱穀機で脱穀し、高床式の穀物倉庫で保管。



3.粉挽き

小麦を石臼で挽いて、粉にする。石臼の上部にある穴より少しずつ小麦を入れ、取っ手を持って回転させて挽いてゆく。大変重たい石臼を回すのは大仕事で、結構時間がかかる。


4.選別

挽いた粉には、まだ、小麦の皮などが混ざっている。そこで、絹ふるいというふるいにかけて、真っ白い"小麦粉"のみを選別する。


5.塩水をつくる

小麦は、塩水を使って練る。これは、塩を加えると、麺にコシが出る上に、ゆでる際に麺の芯が硬く残らないため。ぬるま湯に食塩を加えて混ぜ合わせる。
DASH村では、ぬるま湯450ミリリットルに、食塩60グラムを混ぜ合わせた。


6.水回し

ねり鉢に入れた1キログラムの小麦粉に、混ぜ合わせた塩水を全体に行き渡るように注ぎ、均等に混ぜてこね、玉をつくる。まずは、手合わせという粉をすくいあげたり、両手を合わせたりする作業で、全体にまんべんなく水を行き渡らせる。


7.こね

玉になったら手の平と指でもみ込んで、弾力性のある玉をつくる。板の上において両手で強くこねて、きめを細かくしていく。生地を回して、つやが出てくるまで、こねる。


8.足踏み

うどんにコシを出すため、生地を足で踏む。人間の体重バランスを考えると、うどんにコシを出すためには、足踏みが最も効率よく力の入る方法であるという。
生地をビニールでくるんだら、全体的に平らになるよう、足で踏み、平たく延びてきたら、再び折りたたんでさらに足踏み。この時点で耳たぶほどの硬さになった。


9.寝かし

足踏みした生地は、乾燥しないようビニールと毛布で包んで、半日ほど、寝かせて熟成させる。寝かし時間が長ければ長いほど、また、寝かす時間の温度が高ければ高いほど、粘り成分の「グルテン」が、ほどよく延びるように変化し、コシの強いおいしいうどんとなるという。


10.延ばし

十分に寝かせたら、麺棒を使って生地を延ばしていく。
生地を麺台という板の上にのせ、生地が麺棒や板にくっつかないよう、打ち粉を振りながら、縦に横にと、90度回転させながら、延ばしていく。
ある程度延ばしたら、麺棒に巻きつけて、ロール状にして延ばす。生地は、切ったときの厚さがうどんの太さになるため、3ミリくらいまで薄く延ばす。



11.切り

延ばした生地を八重くらいに折り畳み、うどん切り用の包丁で、好みにあわせた太さに切っていく。このとき、打ち粉を振って切った麺と麺がくっつかないようにする。


12.茹で

沸かした湯に切ったうどんを入れ、ゆでる。泡が吹きこぼれてきたら、差し水をする。ゆでる時間は太さによるが、DASH村では20分くらいゆでた。ゆでたら、冷水に浸し、麺のぬるみをとるため、水で洗う。


13.つゆをつくってできあがり





 
DASH村でとれた、しいたけ、大根、白菜などの具を、鍋で煮る。
煮込むことを考えて太めに切った極太うどんと孝子さん御手製の味噌を入れ、じっくり煮込み、できあがり。
 
鰹節、昆布、煮干でだしをとる。
だしに、かえしとして、しょうゆを加え、つゆ完成。
つくったつゆに、茹でたうどんとこちらもDASH村でとれた春菊の天ぷらをのせ、できあがり。

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