陶器をつくり、自分たちの手で育てた作物を、自分たちの手でつくった器で食したい。そんな想いから始まったのが、陶器を焼くために必要な石窯づくり。しかし、石窯をつくるためには、1300℃に耐えることの出来るレンガが必要。作業はその耐火レンガを多くつくるための、専用の窯づくりから始まった。



炭窯の隣に幅1.5m、深さ1.1m、奥行き3.5mの大きな穴をひたすら掘り、手前を土留めする。
次に、金光さんから頂いた耐火レンガをびっしり敷き詰め、粘土で隙間を埋める。
そうすることによって、炭窯では越えられない1000℃を超えることができ、耐火レンガをつくり出す事ができる。
そして、煙道(くど)づくり。
炭窯同様、この煙道は窯の心臓部とも言え、煙が上手く外へ抜けなければ、中の温度も上がらない。
煙道は、炭窯と同じ要領で、窯の中に木を縦にして詰めていく。
その上に短い木(ごんぼ)をドーム状に並べ、さらにその上から天井となる土をのせ、叩いて固めれば屋根の完成。
その後、窯口をつくり、火入れして、3日間燃やす。窯全体が乾燥すれば、耐火レンガをつくるための窯が完成。





瓦をつくった時と同じ粘土を水で練る。
しかし、これだけでは普通のレンガにしかならないため、頂いてきた耐火レンガの破片をさらに砕いて粘土と混ぜる。
こうすることで、ケイ酸質、アルミナ質を含む耐火性の粘土となる。これを木枠にはめてレンガの形にする。
形になったものは、瓦と同じようにして、しばらく天日干しする。乾燥できたものから窯の中へいれ、組んでいく。
501丁のレンガを並べ、火入れ。窯口を閉じ、3日間火を焚き温度を上げ続ける。
3日目、煙の出が悪いため、煙突を長くした。こうすることで、煙がより多く外に吐き出され、中の温度が上昇する。
窯が冷え、レンガを取り出す。順調に思われたが、501丁のうち、43丁のレンガが割れていたり、ひびが入っていたりしていた。これは、充分に乾燥していなかったのが原因。
しかし、残りのレンガ479丁は見事成功し、使用可能なものとなった。
金槌で叩いてみると、「キンキン」と金属音に近い音がした。


とりあえず、1回目のレンガ焼きは成功したが、石窯をつくるためにはまだまだ耐火レンガが必要。その数およそ、3000丁・・・。果たして残り3000丁のレンガが焼けるか!?そして、石窯をつくり、陶器が焼ける日は来るのか!?