毎日広大なDASH村の中を所狭しと駆け回っているやんちゃな北登だが、元気がありすぎるのも困るもの。
人間を見つけると誰彼かまわず噛み付く癖がある。
ただ、この困った「噛み癖」だが、子犬は噛むことが迷惑をかけることとわかっていないらしいため、問題は犬を怖がってきちんとしつけをしない飼い主、清にあるようだ。
そこで、北登にDASH村の優秀な番犬となってもらい、人と犬がともに成長していくため、清と柴犬北登の訓練が始まった。
●犬のしつけを始める前に●もともと犬はリーダーを筆頭に序列のはっきりとした群れで生活をしていた動物。
自分よりも上位の者には喜んで服従し言うことを聞く性質を持つため、飼い主が上位と認識されれば楽しく飼い主と暮らしていくことができる。
その反面、下位の者は牽制するという習性があるため、下位と見なされれば、物事を教えようとしても覚えようとすらしないばかりか、言うことを聞かなくなり、人間と共に生きていく上で手に負えなくなってしまう。
そこで、しつけとは、犬が人間社会に適応できるよう、飼い主をリーダーとして認め、命令しなくても犬が自発的に人に従うようにすること。
はっきりとした上下関係を築くことで、頼りがいのあるリーダーのもと、犬も安心してストレスのない生活を送ることができるのである。しつけをするにあたっては、信頼関係を築くことが第一。
その信頼関係は一緒に生活していれば自然と結ばれるものではないため、犬にとって大好きな散歩を必ずし、スキンシップを取り、安心感を与え、愛情を示していく。
こうすることで、特に柴犬はもともと犬の中でも賢い系統であるため、飼い主の顔や態度に現れる感情をくみ取り、心と心の通じ合いの中で育っていくのである。犬は飼い主を映す鏡。
飼い主は世話係でなく、リーダーにならなくては楽しい共存生活は送れないのである。