「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」〜樹木の剪定 (明雄さん、金光さん)

3年前、DASH村で初めて迎えた年越し。
明雄さんと共に、太一と清が門松をつくった。
このとき、梅の木の具合を見ながら切る枝を厳選する明雄さんが言った言葉。

桜は非常に繊細な樹木。
枝を切ると、切り口から雨水などと共に病原菌も侵入し、
その結果、樹勢が衰えたり、そこから枯れたり、花の付きが悪くなるなどの
障害が起こりやすい。
この為、枝を切った場合には、切り口にロウを塗るなどして、
水と病原菌が侵入しにくいように施さなければならない。

逆に、梅は成長速度が早い樹木。
適度に枝を切らないと、日当たりが悪くなってしまい、
枯れてしまう原因になる。
そこで、梅の枝は剪定することで風通しを良くし、生長を促せる。

これは里山全体にもいえることで、人が適度に手を入れることで
日当たりが良くなり、多くの植物の生育バランスが保たれることを
先人たちは知っていたようだ。

また炭づくりの際に金光さんは、「炭に使う木を選ぶ際は、
冬に木を切るのが鉄則」と教えてくれた。
夏の木は生長が著しく水分が多いので乾きにくい。
そのため、生長が滞りがちの冬の時期に切った木の方が、
乾燥しやすいので良い炭になる。


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