草木のつるも生活に大切な材料〜つる籠づくり (明雄さん)

里山に自生しているアケビなどの草木のつるを材料に、
籠づくりを教えてくれた明雄さん。
その籠は、今でも生活用具に活用している。


【つる籠の作り方】

太さ1cmほどの6本のつるを3本ずつ並べ、
縦芯とするため十字にクロスさせる。
底の方から8mm程のつるで円を画くように編む。
はじめの3〜4回は底をつくるための根締めで、
3本毎に内側と外側を交互させるように巻く。
作る篭の大きさに合わせて、縦芯を内側に曲げながら立ち上げていく。
このとき縦芯が太すぎたり、しなやかさが足りないと、
なかなか立ち上がらず横にひろがっていくので注意。
適当な深さになったら編むのを終え、縦つるの端を始末する。
出ている長さが足りないと端の始末ができなくなるが、
柄の部分以外は少し長過ぎてもよい。
柄を付ける部分の縦つるはそのまま。
(縦つるが長く残っていればそれを柄の芯にできる)
柄になる部分の縦芯を左右2〜3本を束ねるようにし、
さらに1、2本やや太めのつるを編んだ隙間に差し込んで渡し柄とする。
細いつるを何本か巻き付け柄の部分が1束にまとまるようにして完成。
リースは大きさにもよるが篭1個より少ないつるでつくれる。
太い方のツルを3〜5巻きぐらいの輪にする。
手を離しても輪が崩れない程度につるを撚る。
(細めのツルは芯の輪を縛り込むように巻き付けていく)



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