米や野菜のつくり方から、ヤギや犬の飼い方まで、
多岐に渡ってDASH村を支えてくれる「農業の達人」。
長年培ってきた経験と知識からDASH村の土地の質を見抜き、
正確な土壌改良と、絶妙なバランスでの元肥の施しを指導し、
荒地が見事、畑として蘇った。

自宅ではトマト、ナス、大根をはじめとする野菜全般から、米、トウモロコシなどを幅広く栽培。つやとハリのある野菜をつくる、と近所でも評判で、彼の畑やビニールハウスには色とりどりの野菜がびっしり実っている。

明雄さんは戦後間もない頃、現在の土地に入植し、森を切り開いて生活の場をつくった文字通りの開拓者。当時は家や畑どころか電気もなく、夜はランプの灯りだけが頼りだったといい、その苦労がしのばれる。

人柄は大変温厚だが、いいかげんな仕事ぶりを嫌うため、時に厳しい。
よく口にする「まだまだ」という言葉は、「何でも『これで終わり』と決めつけてしまうと、そこから向上していかない」という戒めの意味が込められている。

何でもできる明雄さんだが、唯一苦手なのが「自転車」。
以前、みんなからそのことを指摘された明雄さんは、一念発起して自宅前の庭で猛特訓を始め、見事1日で乗りこなすことができたという。

この年にあって、まだ新たな挑戦を続ける明雄さん。
まさに、「四十の手習い」ならぬ「七十の手習い」である。

『明雄さんのにっぽん農業ノート』はこちら


【明雄さんの知恵袋】
  「木」 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」〜樹木の剪定
    里山の恵み〜アケビのとり方
  「火」 かまどの土には塩を入れよ〜ひび割れ防止策
    「魚は水の神様」〜囲炉裏の話
  「水」 湧き水は一度ため池で温めてから使う
    アイガモの羽の意外な利用法〜井戸水脈の探し方
    もう二度と崩れない為に〜露天風呂の目止め
  「土」 「腐った糞は臭くない!」〜ミミズは土を改良する」
    飲んでも安心!〜無農薬農薬
    イノシシ対策〜ししおどし作り
    「千に一つの無駄はない」〜ナスの花
    時には厳しさも必要〜いもち病対策
    「これで幸せにしてやるからなぁ」〜イナゴの佃煮
  「金」 草木のつるも生活に大切な材料〜つる籠づくり
    藁は古からの万能選手〜たわし、漬物の干し縄
    「トウモロコシがミソ」〜草履の作り方
  「風」 松竹梅でめでたい尽くし〜門松
    農閑期の楽しみ〜竹スケート
    昔は天気予報なんて無かった〜天気を読む方法 こぶしの花が下を向くと雨
    竹スキー
  「食」 長く美味しく頂く為に〜白菜の保存法


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